TECHNO-FRONTIER 2016 技術シンポジウム 幕張メッセ・国際会議場 アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉
※プログラム内容(スピーカ、コーディネータ、発表テーマ、内容等)が変更になる事がありますので予めご了承ください。
4月20日(水) 10:00 - 12:45 B1 自動車用補機モータ
G1 自動運転時代のEMC ① ~ADAS~
14:15 - 17:00 B2 モータ/キャパシタ/ワイヤレスによる電気自動車の将来
G2 自動運転時代のEMC ② ~電動化・車内LAN~
4月21日(木) 10:00 - 12:45 A3 EVへのワイヤレス充電発売直前情報
E3 日欧韓自動車の電動化戦略
14:15 - 17:00 E4 車載用LIBの安全性と今後の展望
4月22日(金) 10:00 - 12:45 D5 車載電源48V化に向けた技術・最新動向とインパクト
14:15 - 17:00 F6 カーエレクトロニクス
 コーディネータ  (敬称略)
4月20日(水)
10:00~12:45
B1
自動車用補機モータ
1
自動車補機モータの技術動向
   ※発表資料はテキスト合本には含まれておりません。
新村 鉄朗
日本電産㈱ 車載事業本部 開発統轄部 副統轄部長
2
電動サーボブレーキシステムの開発
  • ブレーキシステムの電動化背景と開発の経緯
  • 電動サーボブレーキシステムの概要と周期モータの位置付け
  • 今後の取り組みおよび方向性
波多野 邦道
㈱本田技術研究所 四輪R&Dセンター 統合制御開発室 第1ブロック 主任研究員
3
冷却システム用電動ウォータポンプ
  • ウォータポンプの動向
  • 技術開発の方向性
  • 開発の取り組み事例
西村 昌樹
アスモ㈱ 冷却技術部技術3室 GL
 地球温暖化や化石燃料枯渇等の問題から、電動化による低燃費車の普及が加速しています。ハイブリッド車や電気自動車はその代表格ですが、既存のガソリン、ディーゼル車においても様々な電動化が図られています。たとえば、エンジンのアイドルストップ時に変速機の油圧を保持する電動オイルポンプや冷却水を循環させる電動ウォータポンプ等は必須の技術アイテムとなっています。また、こうした補機モータは燃費だけでなく、車の利便性や安全・快適性向上のニーズと相まって搭載数の増加と高機能、高性能化が進んでいます。
 本セッションでは、益々発展が期待される自動車用補機モータに関して、この分野の第一線でご活躍されている専門家の方々に、最新の技術動向から電動サーボブレーキ、電動ポンプといった代表的な適用事例まで幅広く紹介いただきます。
梅野 孝治
㈱豊田中央研究所 システム・エレクトロニクス2部 部長
※モーター技術シンポジウムB1セッションとの共通プログラムです。
10:00~12:45
G1
自動運転時代のEMC ① ~ADAS~
1
自動車周辺の電波伝搬解析―VHF帯~SHF帯を事例に―
  • 高周波域(VHF帯j以上)での自転車のEMCについて
  • 自動車周辺の伝搬解析
  • VHF帯からSHF帯のEMC・アンテナ解析例の紹介
福井 伸治
㈱日本自動車部品総合研究所 研究2部 部長
2
もっと効率化できる!車載EMC問題におけるシミュレータ活用法
  • ADASを取り巻くEMC問題
  • BCI試験環境、測定条件違いによる特性の変化と可視化事例
  • ADASに必須なEMC関連ソリューション紹介
五十嵐 淳
アンシス・ジャパン㈱ 技術部 エレクトロニクスBU HFグルーブ
シニアアプリケーションエンジニア グループリーダー
3
車載マイコン設計時における電源ノイズ・EMC解析事例
  • ルネサスのADASソリューション概要
  • 車載マイコンの電源ノイズ・EMCの課題
  • マイコン設計時の電源ノイズ・EMC解析事例
土居 直史
ルネサス システムデザイン㈱ 第一要素技術事業部 デジタル設計技術部 主任技師
 自動車は自動運転の時代を迎えようとしています。自動運転の要素となるのは、既に現在も多用されている先進運転システム(ADAS)の技術であり、EMC性能の重要性はますます高まっています。本セッションでは、ADASのセンサやV2X(車車間/路車間通信)の基本となる電波特性やそのEMC性能の紹介、EMC性能を手戻りなく効率的に設計するための電磁界解析手法の活用、電子制御ユニットにおける電源ノイズの対応について、講演いただきます。ADASに係わるエンジニアだけでなく、広くEMC性能に関連するエンジニアやマネージメントの方において、物作りに活用いただければ幸いです。
網本 徳茂
マツダ㈱ 車両開発本部 電子開発部 電子実研グループ アシスタントマネージャー
※EMC・ノイズ対策技術シンポジウムG1セッションとの共通プログラムです。
14:15~17:00
B2
モータ/キャパシタ/ワイヤレスによる電気自動車の将来
1
EV用ワイヤレス インホイールモータの開発
  • 電力線と信号線が不要なモータを開発しEVの走行に成功
  • 磁界共振結合とSiC変換回路による双方向無線送受電力制御
  • 機電一体構造と高効率コイル設計
藤本 博志
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 准教授
2
電動車両とREESSに要求される特性
  • 車両構成とエネルギー効率
  • エネルギー効率とREESS
  • キャパシタに要求される特性
野口 実
㈱本田技術研究所 四輪R&Dセンター 第5技術開発室 主任研究員
3
EV/PHEVへのワイヤレス給電の最新動向
  • ワイヤレス給電式電動車両の最新動向
  • ワイヤレス給電の課題
  • 今後の方向性と市場規模
髙橋 俊輔
早稲田大学 環境総合研究センター 客員上級研究員
 100年後のクルマは、「エンジン」「Liイオン電池」「急速充電」に代わって、「モータ」「キャパシタ」「ワイヤレス」で走るでしょう。エンジンは徐々に「モータ」に置き換わり、その優れた制御性をいかした運動制御や省エネ技術が花開くでしょう。電気自動車に電力インフラから直接エネルギーを供給すれば、一充電航続距離は意味を失います。最後の数mを担う「ワイヤレス」給電がキーとなります。電力を頻繁に出し入れするには、数百万回の充放電に耐えられ、パワーに優れる物理電池「キャパシタ」を必要量だけ用いるのがよいのです。将来のクルマは大きなエネルギーを持ち運ばなくなります。これは、歴史の必然であるように思われます。
 本セッションでは、このようなコンセプトを実現する「モータ」「キャパシタ」「ワイヤレス」の最先端技術について、第一線の研究者からご講演をいただきます。
堀 洋一
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 教授
※モーター技術シンポジウムB2セッションとの共通プログラムです。
14:15~17:00
G2
自動運転時代のEMC ② ~電動化・車内LAN~
1
車載LANの規格動向とリンギング抑制技術
  • 車載LANの規格動向
  • 車載LAN物理層の課題
  • CANおよびCAN FDのリンギング抑制技術
森 寛之
㈱日本自動車部品総合研究所 研究2部 22研究室 研究1課 課長
2
車両近傍電磁界と車載ケーブルノイズの可視化シミュレーション
  • ケーブルの基本特性の解析:共振、放射、接地
  • 車載ケーブルの解析:イミュニテイ、シールドケーブル
  • ワイヤーハーネスのばらつきの影響
志賀 章紀
㈱JSOL エンジニアリングビジネス事業部 CAE戦略グループ
3
車載インターフェースのノイズ対策
  • 車載インターフェースについて
  • 車載インターフェースにおけるノイズ対策の基礎
  • 最新の車載インターフェースにおけるノイズ対策手法
齋藤 康誌
㈱村田製作所 EMI事業部 商品開発部 アプリケーション開発課 シニアアプリケーションエンジニア
 近年、自動車事故軽減を目的とした自動ブレーキをはじめとする各種運転支援システムが実用化され、将来の自動運転に向けた技術開発が盛んになってきました。EMCに関しては、増大する通信システムの信頼性を保ち続ける技術が重要になります。
 本セッションでは①次世代の高速車内LAN(CAN FD)の標準化動向とその配索自由度を拡張するキーテクノロジ、②通信ケーブルの終端処理手法と車載LANや電力線のEMI/EMSノイズ可視化事例、③通信インターフェースのEMC基礎から最新のノイズ対策部品の活用法、の3点に焦点をあて、専門の講師の方々にご発表いただきます。
瀧 浩志
㈱デンソー 研究開発2部 電力変換開発室 要素技術開発課長
※EMC・ノイズ対策技術シンポジウムG2セッションとの共通プログラムです。
4月21日(木)
10:00~12:45
A3
EVへのワイヤレス充電発売直前情報
1
PHV/EV向けワイヤレス充電の実用化に向けて
  • ワイヤレス充電への期待
  • ワイヤレス充電の実証試験結果
  • ワイヤレス充電の実用化に向けた各種取り組み
上地 健介
トヨタ自動車㈱ PHVシステム開発部 充電システム開発室 グループ長
2
ハイパワーWPTの環境電磁界に関する評価・解析技術
  • WPT漏えい電磁界の研究概要
  • WPTエミュレータを用いた漏えい電磁界評価技術
  • 大規模シミュレーション活用による漏えい電磁界解析技術
宇野 博之
㈱パナソニック システムネットワークス開発研究所 技術センター 第1技術部 開発12課 課長
3
国際・国内におけるEVワイヤレス充電の制度整備と標準化最新動向
  • 日本国内での制度整備標準化の状況
  • 国際的な規制・制度・標準化(IEC、ISO、ITU、CISPR等)
  • 大型車あるいは走行中給電に向けた動向
横井 行雄
京都大学 生存圏研究所 研究員/(公社)自動車技術会 ワイヤレス給電システム技術部門委員会 幹事
 正式発表が待たれるところですが、今年は、EV向けワイヤレス充電システムが発売される年として非常に注目を集めております。そこで本セッションでは、①トヨタ自動車の上地様からPHV/EV向けのワイヤレス充電の実用化について、実証試験を含めたご紹介をいただき、次に、ワイヤレス充電で非常に重要な課題である漏洩電磁界について②パナソニックシステムネットワークス開発研究所の宇野様から大規模シミュレーションを用いた漏洩電磁界解析のお話をいただきます。最後に、制度整備の国内外の最新動向について③自動車技術会ワイヤレス給電システム部門委員会幹事の横井様より丁寧に説明していただきます。是非この機会に、発売直前まで迫ったEV向けワイヤレス充電の一通りの知識を得ていただきたいと思います。
居村 岳広
東京大学 工学系研究科 電気系工学専攻 特任講師
※磁気応用技術シンポジウムA3セッションとの共通プログラムです。
10:00~12:45
E3
日欧韓自動車の電動化戦略
1
現代自動車におけるxEVの現状と今後の展望
  • xEV line up of Hyundai Motor Company
  • Technology road map for electrification
  • Battery systems - today and tomorrow
Ho-Taek Lee
現代自動車 Hyundai Motor Company
2
ビー・エム・ダブリュー(BMW)におけるxEVの現状と今後の展望
  • 持続可能な社会に向けた取組み
  • xEVの実例
  • 次世代LIB材料の現状と目標値
繁田 徳彦
ビー・エム・ダブリュー㈱ デベロップメント・ジャパン
3
環境課題に対応する電動車開発とリチウムイオンバッテリー技術
  • 環境課題について
  • CO2削減に向けて ~HEV・PHEV・BEV進化方向性
  • 車載バッテリー開発方向性
新村 光一
㈱本田技術研究所 四輪R&Dセンター・上席研究員
 米国ZEV法規、欧州CO2規制強化、中国環境規制、そしてVWスキャンダルも含め、自動車の電動化開発はグローバル競争に突入しました。また本年より、ECE-R100.Part IIの認証制度が適用になります。このような背景の中で、現代自動車は「HEV, PHEVおよびEVの3種類を年内に発売する」と発表しました。とりわけ、「HEVではプリウスの燃費を超える」とまで表明しました。欧州自動車各社も電動化開発に舵を切り、急速な勢いで取り組んでいます。中でもBMW社は性能やデザインでも注目される存在になっています。一方、日本勢は1990年頃よりいち早くエコカー開発に取り組み、グローバルリーダーとして一層の拡大を展開しつつあります。日本勢を代表して、ホンダの最新技術動向と今後の展望について語っていただきます。日欧韓の取り組み状況を把握し比較する上で、意義深いセッションとなることが期待されます。
佐藤 登
名古屋大学 グリーンモビリティ連携研究センター 客員教授 / エスペック㈱ 上席顧問
※バッテリー技術シンポジウムE3セッションとの共通プログラムです。
14:15~17:00
E4
車載用LIBの安全性と今後の展望
1
車載用LIBの安全性・信頼性評価とワンストップ認証対応
  • 車載用2次電池の安全性試験評価への取組み
  • 規格・規則安全性試験(UN ECE R-100-02.PartⅡ)評価への対応
  • 限界安全性試験評価への対応
浜野 寿之
エスペック㈱ テストコンサルティング本部 本部長
2
車載用LIBの安全性試験規格と評価技術
  • 車載用2次電池の標準・基準試験法のご説明
  • 実際の安全性評価試験のご説明
高橋 昌志
(一財)日本自動車研究所 FC・EV研究部 安全研究グループ 主任研究員
3
リチウム電池 現在・過去・未来
  • 車載用リチウムイオン電池の現在の状況
  • これからの技術動向
  • 予想される二つのシナリオ
吉野 彰
旭化成㈱ 顧問
 近年、xEVの普及が目覚しいがその立役者は高エネルギー密度を示す車載用リチウムイオン二次電池(LIB)です。電池セルの大型化に伴い内在する危険が増大するため、車載用LIBについて安全性評価基準の適正化についての議論が国内外で活発になされてきています。本セッションでは、安全性評価試験方法の現状と課題及び国際標準化活動の動向について最新の情報を得ることができます。また、車載用LIBを取り巻く現在の状況、さらなる蓄電池の高性能化に向けた技術開発動向及び今後に予想される二つのシナリオについても解説をします。これらの講演から、車載用LIBの安全性と今後の展望について理解することができ、今後の技術開発に役に立てることができます。
小林 弘典
(国研)産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 電池技術研究部門 総括研究主幹
※バッテリー技術シンポジウムE4セッションとの共通プログラムです。
4月22日(金)
10:00~12:45
D5
車載電源48V化に向けた技術・最新動向とインパクト
1
48Vシステムはハイブリッドの主流になるか
  • 規制強化による電動化の加速
  • 48Vシステムの内容
  • 完成車メーカー/サプライヤーの動向
長島 聡
㈱ローランド・ベルガー 代表取締役社長
2
自動車電源DC48Vのインパクト ~48V電源システム普及への期待と課題~
  • 今、何故DC48Vが必要か?
  • DC48Vの新しいインパクトとは?
  • 48Vシステム普及への課題は何か?
寺谷 達夫
名古屋大学 大学院 工学研究科 非常勤講師
3
車載48V電源システムの小型化・高効率化回路技術
  • 48V-12V電源の小型化・高効率化技術
  • 48V電源用補機類の最新動向
  • 48Vリチウムイオンバッテリの長寿命化回路技術
山本 真義
島根大学 総合理工学部 パワーエレクトロニクス研究室 准教授
 近年、自動車のパワートレインの電動化が進み、48V電源を用いたハイブリッド車が注目され始めています。欧州では厳しいCO2排出量削減を掲げており電動化の認識が浸透し始めています。また、48V化の規格策定や実用化に向けた要素技術が整いつつあることも注目される背景にあります。
 本セッションでは、48V化の法規・市場動向や業界動向を、48V電源システム普及への期待と課題について紹介します。
 また重要な役割を担う車載48V電源システムの小型・高効率回路技術について詳しく解説します。
上野 政則
㈱本田技術研究所 汎用R&Dセンター 第3開発室 PG電装ブロック マネージャー 主任研究員
※電源システム技術シンポジウム(旧名称:スイッチング電源技術シンポジウム)D5セッションとの共通プログラムです。
14:15~17:00
F6
カーエレクトロニクス
1
燃料電池車「ミライ」用パワーコンバータの機構とその熱対策技術
  • 燃料電池車「ミライ」用DC-DCコンバータ
  • 昇圧DC-DCコンバータにおける熱対策技術
  • 次世代「ミライ」用昇圧インダクタの小型化技術
山本 真義
島根大学 総合理工学部 パワーエレクトロニクス研究室 准教授
2
新型プリウス向けDC-DCコンバータの熱設計
  • 小型化・低コスト化への取り組み
  • 厚銅基板採用による熱設計課題と対策
  • 熱シミュレーション技術
小澤 孝充
㈱豊田自動織機 エレクトロニクス事業部 技術部 開発統括室 CAE開発グループ
3
マイルドハイブリッド車用IGBTモジュールの直接水冷技術
  • パワー半導体の概要
  • 車載IGBTモジュールの特徴と適用技術
  • まとめ
安達 新一郎
富士電機㈱ 電子デバイス事業本部 EVモジュール開発部 EVモジュール二課
 最新技術が刻一刻と変化していく自動車業界。電子機器への放熱要求は、高制御化や製品小型化等により増すばかりであります。さらに、以前はメカだった製品が、エレメカ技術へのイノベーションにより、電子部品の搭載環境が厳しくなり、モノ作りの致命傷になりかねません。
 そのような中、コスト削減も同時に成立させた、登場間もない新型のハイブリッド技術、今後、ドイツ勢が主軸としていくであろう、軽自動車でも搭載できる低コストのマイルドハイブリッド、そしてセッション初公開である新たな駆動機関である燃料電池車といった、次世代動力源の果敢な熱技術を紐解きます。
篠田 卓也
㈱デンソー 基盤ハードウェア開発部 第1ハードPF開発室 担当係長
※熱設計・対策技術シンポジウムF6セッションとの共通プログラムです。