TECHNO-FRONTIER 2016 技術シンポジウム 幕張メッセ・国際会議場 アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉
※プログラム内容(スピーカ、コーディネータ、発表テーマ、内容等)が変更になる事がありますので予めご了承ください。
4月20日(水) 10:00 - 12:45 H1 振動・熱を用いたエネルギー・ハーベスティングの最新技術動向
14:15 - 17:00 H2 新製品への導入事例
4月21日(木) 10:00 - 12:45 H3 インフラ関連のエネルギー・ハーベスティング
14:15 - 17:00 H4 ウェアラブル関連のエネルギー・ハーベスティング
 コーディネータ  (敬称略)
4月20日(水)
10:00~12:45
H1
振動・熱を用いたエネルギー・ハーベスティングの最新技術動向
1
機械振動や人の運動に適合した振動発電に向けて
  • 機械振動・人の運動に伴う運動の特性
  • 環境振動発電の原理
  • 機械振動に適した振動発電器の現状と課題
  • 人の運動に適した振動発電器の現状と課題
鈴木 雄二
東京大学 大学院 工学系研究科 機械工学専攻 教授
2
熱電発電の技術動向
  • 熱電発電概要について
  • 材料開発について
  • デバイス応用について
宮﨑 康次
九州工業大学 工学研究院 機械知能工学研究系 教授
3
エネルギー・ハーベスティングの最新実用化動向
  • IoTを支える電源技術
  • 国内外のエネルギー・ハーベスティング最新実用化事例
  • エネルギー・ハーベスティングの実用化・普及に向けた取り組み
竹内 敬治
㈱NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット シニアマネージャー
 近年、エネルギー・ハーベスティング(EH)技術が着実に進化してきており、そのアプリケーションは機械・インフラの監視から電池レス・ウエアラブルデバイスの駆動へと広がりつつあります。
 本セッションでは、振動発電、熱電発電の現状と将来展望を見据えるとともに、その最新の実用化状況を概観します。EHを用いたシステム開発やEHの研究開発に取り組まれている方々が、EHソリューションの将来を俯瞰できる絶好の機会ですので、どうぞご参加ください。
鈴木 雄二
東京大学 大学院 工学系研究科 機械工学専攻 教授
 
14:15~17:00
H2
新製品への導入事例
1
バッテリーレス無線センサネットワーク
  • 小型・低消費電力ワイヤレスセンサモジュールの開発
  • エネルギーハーベスタ(太陽光パネル)によるバッテリーレス無線センサ
  • ネットワークシステムの紹介と応用例
神田 幹雄
アルプス電気㈱ 技術本部 第2商品開発部 部長
2
発電スイッチの活用事例の紹介
  • 防火シャッターへの活用事例の紹介
  • 発電スイッチの組み込み事例の紹介
大館 一樹
文化シヤッター㈱ 商品開発部 開発一部 課長
3
LED光電池を用いたノーマリオフセンサスイッチ ~アイドリングストップ機能搭載ワイヤレスマウスへの適用~
  • ノーマリオフセンサスイッチのための極低電力ED-CMOSレベル変換回路
  • 赤色LED発電を用いた自動センサスイッチ
  • 赤外LED発電を用いたウェークアップ受信機
道関 隆国
立命館大学 理工学部 電子情報工学科 教授
 本セッションでは、エネルギー・ハーベスティング技術を活用した新製品の事例を紹介します。アルプス電気様には、太陽電池を電源とするバッテリーレス無線センサ製品の応用例、文化シャッター様には、発電スイッチの防火シャッターへの組み込み事例、そして立命館大学道関先生には、LED発電のアイドリングストップ機能搭載ワイヤレスマウスへの活用事例をご紹介いただきます。エネルギー・ハーベスティング技術が、用途によっては、現状でも十分に実用的な水準に達していることをお分かりいただけるかと思います。ご参加の皆様の製品企画・開発やエネルギー・ハーベスティング技術活用のヒントになれば幸いです。
竹内 敬治
㈱NTTデータ経営研究所 社会・環境戦略コンサルティングユニット シニアマネージャー
 
4月21日(木)
10:00~12:45
H3
インフラ関連のエネルギー・ハーベスティング
1
圧電厚膜を用いた振動発電デバイスと広帯域化技術
  • 圧電厚膜技術について
  • 振動発電デバイスの特性
  • 広帯域化とセンサネットワークへの応用
加賀田 博司
パナソニック㈱ AIS社 メカトロニクス事業部 R&Dセンター 主幹
2
無線式回転機振動監視システム(Wiserot)による設備診断
  • 振動計測の無線化
  • 保全ソリューション
  • エネルギー・ハーベスティング
渡辺 光範
富士電機㈱ 産業インフラ事業本部 サービス統括部 推進部 推進課 担当課長
3
鋼鉄道橋の振動発電を利用したモニタリングシステム
  • 鉄道構造物を対象としたモニタリング
  • 鋼鉄道橋の列車通過時の振動による発電手法
  • 振動発電を利用したモニタリングシステム
吉田 善紀
(公財)鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部 鋼・複合構造研究室
 本セッションでは、道路、鉄道、橋梁、プラント、などのインフラ関連の分野で活用出来るエネルギー・ハーベスティングの最新事例3件を発表いただきます。主にインフラや設備そのものの振動を利用したシステムになりますが、ハーベスタはより低周波で広帯域な振動特性から効率よく発電する必要があります。本発表では、道路、回転機、鋼鉄道橋、の具体的事例における発電技術手法、無線センサーネット技術、およびモニタリングシステム、についてご紹介し、インフラ関連のIoT/M2Mシステムに関わる方々にエネルギー・ハーベスティングを活用したシステム構築のポイントを修得していただく事を期待します。
木下 泰三
㈱日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部 IoTビジネス推進統括本部
事業主管
 
14:15~17:00
H4
ウェアラブル関連のエネルギー・ハーベスティング
1
有機エレクトロニクスとエネルギー・ハーベスティングを用いたフレキシブルヘルスケアデバイス
  • 大面積でフレキシブルな有機エレクトロニクス
  • 踏んで発電する靴の中敷き型万歩計
  • 音で発熱を知らせる腕章型発熱アラーム
高宮 真
東京大学 大規模集積システム設計教育研究センター 准教授
2
酵素によるバイオ発電技術の現状と可能性
  • バイオ発電の特徴(長所と短所)
  • 自己発電バイオセンサへの応用
  • 経皮通電パッチへの応用
西澤 松彦
東北大学 大学院 工学研究科 ファインメカニクス専攻 教授
3
ウェアラブル機器向け回転型エレクトレット環境発電機
  • ウェアラブル機器へのビジネス展開
  • ウェアラブル向け環境振動発電機
  • 回転型エレクトレット環境発電機の開発
今村 徹治
北陸電気工業㈱ コアテクノロジー開発本部 開発部 課長
 ウエアラブルデバイスはIoTの一部として期待されている分野ですが、その利用拡大に必須なのがメンテナンスフリーの自立電源、エナジーハーベスタです。人が常に身につけるウエアラブルデバイスは、エネルギー源としては制約の多い「人」を対象とするため、挑戦的なアプリケーションといえます。今回はウエアラブル関連のエネルギー・ハーベスティング(EH)技術に焦点を当て、①有機エレクトロニクスとEHを用いたフレキシブルヘルスケアデバイス、②酵素によるバイオ発電の現状と可能性、③ウェアラブル機器向け回転型エレクトレット環境発電機について、講師の先生方の研究事例とあわせて紹介頂きます。これらの講演とディスカッションを通して、新しいウエアラブルデバイスとEHの融合の参考となることを期待いたします。
藤田 孝之
兵庫県立大学 大学院 工学研究科 電子情報工学専攻 准教授