TECHNO-FRONTIER 2016 技術シンポジウム 幕張メッセ・国際会議場 アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉

※プログラム内容(スピーカ、コーディネータ、発表テーマ、内容等)が変更になる事がありますので予めご了承ください。

4月20日(水) 10:00 - 12:45 G1 自動運転時代のEMC ① ~ADAS~
14:15 - 17:00 G2 自動運転時代のEMC ② ~電動化・車内LAN~
4月21日(木) 10:00 - 12:45 G3 パワーエレクトロニクスのEMC ~ノイズ解析技術~
14:15 - 17:00 G4 パワーエレクトロニクスのEMC ~ノイズ対策技術~
4月22日(金) 10:00 - 12:45 G5 効く! EMC設計テクニック ~デバイスとシステムのEMC設計 満席
14:15 - 17:00 G6 ワイヤレス電力伝送(WPT)のEMC ~EMCエキスパートから見た本当の問題点とは?
 コーディネータ  (敬称略)
4月20日(水)
10:00~12:45
G1
自動運転時代のEMC ① ~ADAS~
1
自動車周辺の電波伝搬解析―VHF帯~SHF帯を事例に―
  • 高周波域(VHF帯j以上)での自転車のEMCについて
  • 自動車周辺の伝搬解析
  • VHF帯からSHF帯のEMC・アンテナ解析例の紹介
福井 伸治
㈱日本自動車部品総合研究所 研究2部 部長
2
もっと効率化できる!車載EMC問題におけるシミュレータ活用法
  • ADASを取り巻くEMC問題
  • BCI試験環境、測定条件違いによる特性の変化と可視化事例
  • ADASに必須なEMC関連ソリューション紹介
五十嵐 淳
アンシス・ジャパン㈱ 技術部 エレクトロニクスBU HFグルーブ
シニアアプリケーションエンジニア グループリーダー
3
車載マイコン設計時における電源ノイズ・EMC解析事例
  • ルネサスのADASソリューション概要
  • 車載マイコンの電源ノイズ・EMCの課題
  • マイコン設計時の電源ノイズ・EMC解析事例
土居 直史
ルネサス システムデザイン㈱ 第一要素技術事業部 デジタル設計技術部 主任技師
 自動車は自動運転の時代を迎えようとしています。自動運転の要素となるのは、既に現在も多用されている先進運転システム(ADAS)の技術であり、EMC性能の重要性はますます高まっています。本セッションでは、ADASのセンサやV2X(車車間/路車間通信)の基本となる電波特性やそのEMC性能の紹介、EMC性能を手戻りなく効率的に設計するための電磁界解析手法の活用、電子制御ユニットにおける電源ノイズの対応について、講演いただきます。ADASに係わるエンジニアだけでなく、広くEMC性能に関連するエンジニアやマネージメントの方において、物作りに活用いただければ幸いです。
網本 徳茂
マツダ㈱ 車両開発本部 電子開発部 電子実研グループ アシスタントマネージャー
※カーエレクトロニクス技術シンポジウムG1セッションとの共通プログラムです。
14:15~17:00
G2
自動運転時代のEMC ② ~電動化・車内LAN~
1
車載LANの規格動向とリンギング抑制技術
  • 車載LANの規格動向
  • 車載LAN物理層の課題
  • CANおよびCAN FDのリンギング抑制技術
森 寛之
㈱日本自動車部品総合研究所 研究2部 22研究室 研究1課 課長
2
車両近傍電磁界と車載ケーブルノイズの可視化シミュレーション
  • ケーブルの基本特性の解析:共振、放射、接地
  • 車載ケーブルの解析:イミュニテイ、シールドケーブル
  • ワイヤーハーネスのばらつきの影響
志賀 章紀
㈱JSOL エンジニアリングビジネス事業部 CAE戦略グループ
3
車載インターフェースのノイズ対策
  • 車載インターフェースについて
  • 車載インターフェースにおけるノイズ対策の基礎
  • 最新の車載インターフェースにおけるノイズ対策手法
齋藤 康誌
㈱村田製作所 EMI事業部 商品開発部 アプリケーション開発課 シニアアプリケーションエンジニア
 近年、自動車事故軽減を目的とした自動ブレーキをはじめとする各種運転支援システムが実用化され、将来の自動運転に向けた技術開発が盛んになってきました。EMCに関しては、増大する通信システムの信頼性を保ち続ける技術が重要になります。
 本セッションでは①次世代の高速車内LAN(CAN FD)の標準化動向とその配索自由度を拡張するキーテクノロジ、②通信ケーブルの終端処理手法と車載LANや電力線のEMI/EMSノイズ可視化事例、③通信インターフェースのEMC基礎から最新のノイズ対策部品の活用法、の3点に焦点をあて、専門の講師の方々にご発表いただきます。
瀧 浩志
㈱デンソー 研究開発2部 電力変換開発室 要素技術開発課長
※カーエレクトロニクス技術シンポジウムG2セッションとの共通プログラムです。
4月21日(木)
10:00~12:45
G3
パワーエレクトロニクスのEMC ~ノイズ解析技術~
1
SiC/GaNパワエレのEMC
  • SiC/GaNデバイスの応用動向
  • SiC適用システムのEMC
  • GaN適用システムのEMC
齋藤 真
芝浦工業大学 工学部 電気工学科 講師
2
パワーエレクトロニクス機器のEMI解析の基礎と応用
  • パワーエレクトロニクス機器のEMI規制
  • EMI解析法の概要
  • EMI解析の製品適用事例
玉手 道雄
富士電機㈱ 技術開発本部 製品技術研究所 パワエレ技術開発センター 電機制御技術開発部 主査
 インバータ家電やハイブリッド自動車といったアプリケーションで用いられているパワーエレクトロニクスは、情報通信機器に比べて扱う電圧・電流のレベルが大きい特徴があります。このためスイッチング動作の周波数が低くても、dv/dtやdi/dtが大きく、容易にノイズの発生源となります。またSiC/GaN等のスイッチング動作が速いデバイスは、この条件をさらに厳しくします。本セッションでは、SiC/GaNパワーエレクトロニクスを先取りし、これから課題になることが必須であるEMC/EMI規制や対応について、解析方法とともに事例について講述していただきます。
舟木 剛
大阪大学 大学院 工学研究科 電気電子情報工学専攻 システム・制御工学講座
パワーシステム領域 教授
 
14:15~17:00
G4
パワーエレクトロニクスのEMC ~ノイズ対策技術~
1
パワエレEMCの発生メカニズムと対策の考え方
  • 電子回路とパワエレ回路の違い
  • 電源と負荷機器
  • 高調波と雑音
舟木 剛
大阪大学 大学院 工学研究科 電気電子情報工学専攻 システム・制御工学講座 パワーシステム領域 教授
2
太陽光発電用パワーコンディショナに関するEMI
  • 太陽光発電システム用パワーコンディショナの伝導妨害波の測定方法、限度値の紹介
  • 太陽光発電用パワーコンディショナからの妨害波発生原因
  • 今後の国際標準化動向
小玉 博一
シャープ㈱ エネルギーソリューションカンパニー エネルギーソリューション事業推進センター
第一技術部
3
民生パワーエレクトロニクスEMC試験の注意点と実際に生じた問題点
  • パワーエレクトロニクス機器に適用されるEMC規格
  • EMC測定・試験における注意点
  • パワーエレクトロニクス機器のEMC試験で生じた問題点
峯松 育弥
(一社)KEC関西電子工業振興センター 試験事業部 EMC・安全技術グループ
グループマネージャー
 パワーエレクトロニクスは、産業、電力、車載、家電など多様な機器の省エネや小型化を実現する重要な技術ですが、一方で、その動作時に発生するEMIが大きな問題になります。EMIを効果的に抑制するためには、ノイズの発生箇所と伝播経路を明らかにし、ノイズ規格や測定方法を理解した上で機器に適した対策を施す必要があります。本セッションではEMCの造詣が深い3名の講師の方に、EMI発生メカニズムと対策の考え方、太陽光発電用パワーコンディショナをモチーフにしたEMI測定法と発生原因、試験サイトで発生した問題から測定への影響、注意点を解説していただきます。
松毛 和久
㈱東芝 生産技術センター 制御技術研究部 部長
 
4月22日(金)
10:00~12:45
G5
効く! EMC設計テクニック ~デバイスとシステムのEMC設計
1
『EMC設計』の実現には
  • EMC設計におけるデバイスとシステムの関係
  • ノイズ発生のメカニズム
  • 最近の学会でのトピックス
豊田 啓孝
岡山大学 大学院 自然科学研究科 教授
2
セット・システム屋が薦める『効く!EMC設計テクニック』
  • 実商品のEMC設計事例の紹介
  • EMC設計の効果と原理
  • パナソニックの設計取組の紹介
大住 秀夫
パナソニック㈱ 解析センター 電気ソリューション部 電子・電気設計課 主幹技師
3
デバイス屋が薦める『効く!EMC設計テクニック』
  • 最近のEMC問題
  • EMC問題で困らないためのアプローチ
  • 事例紹介
佐々木 英樹
ルネサス エレクトロニクス㈱ 実装技術開発統括部 実装ソリューション開発部
ソリューション技術課 課長
 電子機器から生じる電磁ノイズの要素は、ノイズの根本となる「電流源」とこれを増幅、共振、伝導、輻射させる「共振器・アンテナ」に分けて考えることができます。この電流源に相当するのが半導体素子なので「デバイス」であり、共振器・アンテナに相当するのが「セット・システム」の基板や筐体、ハーネスです。効率のよいEMC設計を実現するためには、その両面を理解する必要があります。そこで本セッションでは、このデバイスとセット・システムの関係を理論的な側面で解説頂いた後、「セット・システム」および「デバイス」の代表的企業の技術者より、それぞれのメカニズムや工夫、そして最新EMC設計技術を紹介頂きます。
福本 幸弘
パナソニック㈱ 全社CTO室 産学連携推進課 課長
 
14:15~17:00
G6
ワイヤレス電力伝送(WPT)のEMC ~EMCエキスパートから見た本当の問題点とは?
1
マルチメディア機器におけるWPTとEMC
  • WPT機能を有する機器の実用化状況
  • WPT機能を有する機器に対する国内外のEMC規格・規制の現状
  • CISPRにおけるWPT機器のエミッション規格の審議動向
雨宮 不二雄
NTTアドバンステクノロジ㈱ ネットワークシステム事業本部 システム開発ビジネスユニット
EMCチーム
2
自動車等のWPTとEMC
  • 標準化動向
  • 静止型及び走行型WPTのEMC
  • 関連法令の理解
望月 正志
昭和飛行機工業㈱ 輸送機器事業本部 開発事業部 非接触給電事業室
3
WPTに対する電波防護指針適合性評価法と解析事例
  • WPTシステム周辺での磁界強度の評価事例
  • WPTシステムにおける、周波数ごとの適合性評価方法
  • 標準化に関わる動向
平田 晃正
名古屋工業大学 大学院 電気・機械工学専攻 教授
 ワイヤレス電力伝送(WPT)は、電源線ポートの非接触という利便性から様々な分野での応用検討が進められており、今後の利用拡大が期待されています。EMC(電磁環境両立性)の観点から、不要妨害波の増大や電波防護指針への新たな対応の必要性が懸念されるため、電気自動車、家電機器用WPTに関して、妨害波許容値、電波防護指針に対する技術要件が総務省電波利用環境委員会で議論され、2015年に国内答申されました。本セッションでは、利用拡大に向け解決すべき真のEMC課題を、国際標準化の最新動向を交えながら、最前線の専門家に講演いただきます。開発技術者必見の内容ですので奮ってご参加ください。
田島 公博
NTTアドバンステクノロジ㈱ ネットワークシステム事業本部 システム開発ビジネスユニット EMCチーム チームマネジャ(主幹担当部長)