TECHNO-FRONTIER 2016 技術シンポジウム 幕張メッセ・国際会議場 アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉

※プログラム内容(スピーカ、コーディネータ、発表テーマ、内容等)が変更になる事がありますので予めご了承ください。

4月20日(水) 10:00 - 12:45 E1 市場動向
14:15 - 17:00 E2 技術動向
4月21日(木) 10:00 - 12:45 E3 日欧韓自動車の電動化戦略
14:15 - 17:00 E4 車載用LIBの安全性と今後の展望
4月22日(金) 10:00 - 12:45 E5 IoT社会へ向けた蓄電池の新展開 ①
14:15 - 17:00 E6 IoT社会へ向けた蓄電池の新展開②
 コーディネータ  (敬称略)
4月20日(水)
10:00~12:45
E1
市場動向
1
リチウムイオン電池用部材市場の現状と将来展望
  • 主要四部材の動向
  • メーカー、地域別の動向
  • 将来展望
稲垣 佐知也
㈱矢野経済研究所 インダストリアルテクノロジーユニット 事業部長
2
xEVの市場動向と電池業界の課題
  • xEV市場の現状と展望
  • xEV市場の構造変化
  • 電池業界の課題
風間 智英
㈱野村総合研究所 グローバル製造業コンサルティング部 グループマネージャー
3
LIBサプライヤの最新動向
  • モバイル・ウエラブルの用途の競争環境
  • 車載・蓄電用途の覇権争い
  • LIBサプライヤのビジネスKFS
竹下 秀夫
㈱B3 代表取締役
 リチウムイオン電池が実用化されて早や四半世紀。携帯家電、IT・モバイル機器、電動工具、自動車、定置型蓄電へと市場は拡大し、パーソナルユース向けの小型バッテリーパックから産業インフラ向けの大型システムまで、様々な形態で使用されています。最近はウェアラブル機器用として、これまでとは異なる小型化や異形状の電池も紹介され始めました。このセッションでは、高性能二次電池の業界を継続的に観察してきた講師陣が、電池搭載商品の市場動向を踏まえて電池・材料市場や技術を多角的に分析し、将来展望と共に分かりやすく解説します。
永峰 政幸
ソニー㈱ 先端マテリアル研究所 バッテリー開発部 チーフマテリアルリサーチャー
 
14:15~17:00
E2
技術動向
1
ポストリチウム~革新電池の技術動向
  • リチウム金属二次電池
  • リチウム金属・空気あるいは硫黄電池
  • 多価カチオン電池
金村 聖志
首都大学東京 大学院 都市環境科学研究科 教授
2
新材料・新部材の動向
  • 電池材料に求められる特性・特徴
  • 活物質の研究・開発動向
  • 組電池の部材動向
雨堤 徹
Amaz技術コンサルティング(同) 代表社員
3
韓国におけるリチウム電池と次世代電池の研究動向
  • 韓国電池産業紹介
  • 韓国電池研究動向(国家プロジェクト中心)
  • その他
金 性洙
忠南大学校 エネルギー科学技術大学院 教授
 リチウムイオン電池の材料や製造技術は成熟段階となり、品質の安定性やコストが競われるようになってきています。一方、その電池の性能を凌駕する次の電池(ポストリチウム)の候補につきましては、未だ混沌としている状況が続いています。本セッションでは、国内だけでなく韓国の状況も含め、リチウムイオン電池の新材料や新技術情報から、新たな息吹が感じられるポストリチウムの最新情報まで、幅広く紹介していただきます。これらの講演から、今後のリチウムイオン電池、およびポストリチウムについて、研究開発の指針となる重要な知見を得ていただけると思います。
稲益 徳雄
㈱GSユアサ 研究開発センター 第二開発部 部長
 
4月21日(木)
10:00~12:45
E3
日欧韓自動車の電動化戦略
1
現代自動車におけるxEVの現状と今後の展望
  • xEV line up of Hyundai Motor Company
  • Technology road map for electrification
  • Battery systems - today and tomorrow
Ho-Taek Lee
現代自動車 Hyundai Motor Company
2
ビー・エム・ダブリュー(BMW)におけるxEVの現状と今後の展望
  • 持続可能な社会に向けた取組み
  • xEVの実例
  • 次世代LIB材料の現状と目標値
繁田 徳彦
ビー・エム・ダブリュー㈱ デベロップメント・ジャパン
3
環境課題に対応する電動車開発とリチウムイオンバッテリー技術
  • 環境課題について
  • CO2削減に向けて ~HEV・PHEV・BEV進化方向性
  • 車載バッテリー開発方向性
新村 光一
㈱本田技術研究所 四輪R&Dセンター・上席研究員
 米国ZEV法規、欧州CO2規制強化、中国環境規制、そしてVWスキャンダルも含め、自動車の電動化開発はグローバル競争に突入しました。また本年より、ECE-R100.Part IIの認証制度が適用になります。このような背景の中で、現代自動車は「HEV, PHEVおよびEVの3種類を年内に発売する」と発表しました。とりわけ、「HEVではプリウスの燃費を超える」とまで表明しました。欧州自動車各社も電動化開発に舵を切り、急速な勢いで取り組んでいます。中でもBMW社は性能やデザインでも注目される存在になっています。一方、日本勢は1990年頃よりいち早くエコカー開発に取り組み、グローバルリーダーとして一層の拡大を展開しつつあります。日本勢を代表して、ホンダの最新技術動向と今後の展望について語っていただきます。日欧韓の取り組み状況を把握し比較する上で、意義深いセッションとなることが期待されます。
佐藤 登
名古屋大学 グリーンモビリティ連携研究センター 客員教授 / エスペック㈱ 上席顧問
※カーエレクトロニクス技術シンポジウムE3セッションとの共通プログラムです。
14:15~17:00
E4
車載用LIBの安全性と今後の展望
1
車載用LIBの安全性・信頼性評価とワンストップ認証対応
  • 車載用2次電池の安全性試験評価への取組み
  • 規格・規則安全性試験(UN ECE R-100-02.PartⅡ)評価への対応
  • 限界安全性試験評価への対応
江連 徳
エスペック㈱ テストコンサルティング本部 部長
2
車載用LIBの安全性試験規格と評価技術
  • 車載用2次電池の標準・基準試験法のご説明
  • 実際の安全性評価試験のご説明
高橋 昌志
(一財)日本自動車研究所 FC・EV研究部 安全研究グループ 主任研究員
3
リチウム電池 現在・過去・未来
  • 車載用リチウムイオン電池の現在の状況
  • これからの技術動向
  • 予想される二つのシナリオ
吉野 彰
旭化成㈱ 顧問
 近年、xEVの普及が目覚しいがその立役者は高エネルギー密度を示す車載用リチウムイオン二次電池(LIB)です。電池セルの大型化に伴い内在する危険が増大するため、車載用LIBについて安全性評価基準の適正化についての議論が国内外で活発になされてきています。本セッションでは、安全性評価試験方法の現状と課題及び国際標準化活動の動向について最新の情報を得ることができます。また、車載用LIBを取り巻く現在の状況、さらなる蓄電池の高性能化に向けた技術開発動向及び今後に予想される二つのシナリオについても解説をします。これらの講演から、車載用LIBの安全性と今後の展望について理解することができ、今後の技術開発に役に立てることができます。
小林 弘典
(国研)産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 電池技術研究部門 総括研究主幹
※カーエレクトロニクス技術シンポジウムE4セッションとの共通プログラムです。
4月22日(金)
10:00~12:45
E5
IoT社会へ向けた蓄電池の新展開①
1
IoTが作る電池市場の新たなトレンド
  • IoTの進化と社会への浸透が、産業用電池の需要を拡大している
  • 薄型で伸縮性を持ち、折り畳みが可能な小型電池が将来的なトレンドに
  • IoTに必須のセンサーは、リチウムイオン電池の搭載が今後主流に
長竹 宏
フロスト&サリバンジャパン㈱ 副社長 / 日本オフィス コンサルティング 部長
2
ドローンが求めるバッテリーとは
  • インテリジェンスなバッテリー
  • バッテリーに求める安全性
  • 将来展望
伊豆 智幸
㈱エンルート 代表取締役
3
ピン形リチウムイオン電池の開発について
  • ピン形リチウムイオン電池の概要
  • 開発背景と主な特性
  • 用途展開と今後の展望
川口 真一
パナソニック㈱ AIS社 エナジーデバイス事業部 ウェアラブルエナジー事業推進部 部長
 IoT(Internet of Things)、クラウド、ビックデータという技術革新による企業と消費者との関係含めた産業構造の変化は、第四の産業革命とも目され、スマートな社会生活、産業活動に向けた大きな効果が期待されています。そのスマート社会を担うハードの主役であるセンシング機器、ウェアブル機器、またロボット機器を動かす電池・電源管理の重要性も増し、新たなニーズが生じています。このセッションでは、IoTがもたらすスマートな社会と産業像とともに、それを担うキーデバイスとその電池及び電源管理について、ご講演して頂きます。
上田 篤司
日立マクセル㈱ 開発本部 技術開発部 部長
 
14:15~17:00
E6
IoT社会へ向けた蓄電池の新展開②
1
社会インフラおよび車載用の次世代蓄電池
  • 次世代蓄電池としてのLTO負極系リチウムイオン電池
  • 車載用12V蓄電池の応用
  • 定置用蓄電池の応用
高見 則雄
㈱東芝 研究開発センター 首席技監
2
蓄電池のアンシラリーサービスへの活用について
  • 各国における予備力機能の違い
  • 欧米における蓄電池のアンシラリーサービス活用例
  • 蓄電池のアンシラリーサービス活用に向けた課題
小笠原 潤一
(一財)日本エネルギー経済研究所 電力グループ マネージャー・総括研究主幹
3
日産リーフ リチウムイオン電池のリユース技術
  • 4Rビジネス・定置用蓄電システムのマーケットについて
  • 4Rエナジーの商品開発・リユース電池の実証事例
  • リユース実現のためのキーポイント
天野 展宏
フォーアールエナジー㈱ 開発本部 本部長
 IoT社会の様々なシーンで、蓄電池に対する期待は大きく膨らんできているなか、現実解に近い活用例がいくつか実証されつつあります。
 本セッションでは自動車用蓄電池との繋がりも意識しながら、定置用、アンシラリーサービスといった活用先で蓄電池が如何にしてその価値を高めているのか、その動向を最前線で活躍する第一人者を講師に招いて丁寧に説明します。最新の活用事例を理解できるとともに、今後の課題を広く把握することができます。
下井田 良雄
日産自動車㈱ EV・HEV技術開発本部 EV・HEVバッテリー開発部 主管