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第29回 バッテリー技術シンポジウム

※プログラム内容(スピーカ、コーディネータ、発表テーマ、内容等)が変更になる事がありますので予めご了承ください。
7月14日(水) 9:30~12:15 E1 市場動向
13:30~16:15 E2 自動車の電動化 ~戦略と電池開発~
7月15日(木) 9:30~12:15 E3 大型蓄電池とそのリサイクル・リユース
13:30~16:15 E4 定置用蓄電池の展開 ~カーボンニュートラルに向けて~
7月16日(金) 9:00~11:45 E5 新電池の展開
12:15~15:00 E6 全固体電池 ~モビリティからIoTまで~
15:30~18:15 E7 次世代モビリティと電池
 
 コーディネータ  (敬称略)
7月14日(水)
9:30~12:15
E1
市場動向
石和 浩次
㈱東芝 電池事業部 電池戦略部 シニアエキスパート
1
LiB用部材市場の現状と今後の展望 ~アプリケーション市場をベースに~
  • コロナ禍でも成長を維持するLIB市場の動向を踏まえつつ、LiB用部材市場、特に主要四部材である正極材、負極材、電解液、セパレータの現状と今後の展望について、市場動向、今後の事業展望等を中心にお話し致します。
田中 善章
㈱矢野経済研究所 インダストリアルテクノロジーユニット マネージャー
2
xEVの市場動向と電池業界への示唆
  • コロナショックの電動車市場へのインパクト
  • 電動車市場の展開シナリオと見通し
  • 電池業界の競争環境変化と示唆
風間 智英
㈱野村総合研究所 コンサルティング事業本部 パートナー
3
中国LiBの事業環境および今後の課題
    中国におけるLiB市場の現状とその変化に触れながら電池及び電池材料事業の今後の方向性と課題について所感を述べる。
  • 中国におけるLiB事業のこれまでの動き
  • 中国LiBに関する事業環境と市場の変化
  • 中国におけるLiB市場と他国との相違点
  • LiB事業に関する今後の課題
堀尾 博英
森田化学工業㈱ 森田新能源材料有限公司 中国代表 専務取締役
 2年ぶりのバッテリー技術シンポジウムのトップバッターは市場動向となります。昨年からのコロナ禍で電池関連市場も大きな影響を受けましたが、一方でカーボンニュートラルに向けて各国政府からは具体的な目標が示され、欧州においてはEV販売台数が急成長しているなど、LIB電池に対する需要と期待はコロナ禍以前よりもむしろ強まっている状況です。
 本セッションではこのように急変化しつつある電池産業を、上流としての部材市場、下流としての電動車市場、そして今後の動向が引き続き注目される中国LIB市場という3つの視点から経験豊富な講師陣が独自の視点から分析し、将来展望と共に解説いたします。
 最新の情報、知見を得ることのできる絶好の機会をぜひご活用ください。
 
7月14日(水)
13:30~16:15
E2
自動車の電動化 ~戦略と電池開発~
永峰 政幸
㈱村田製作所 モジュール技術統括部 チーフマテリアルリサーチャー
1
電動車両の普及と車載電池及び解析技術への期待
  • Hondaの電動化の取り組み
  • 電動車普及の課題
  • 電動化技術における車載電池進化と解析技術の重要性
大澤  充
㈱本田技術研究所 先進技術研究所 チーフ・エンジニア
2
電気自動車用バッテリー開発の取り組み
  • 日産の電気自動車用バッテリーの開発経緯
  • バッテリーシステム設計の考え方について
  • 将来技術の期待と課題について
新田 芳明
日産自動車㈱ 総合研究所 エキスパートリーダー
3
車載電池を巡る日韓中の攻防と日本の進むべき事業戦略
  • 車載電池事業の現状と競争力
  • 継続する火災事故とリコール
  • 日本が解決すべき6つの課題
佐藤  登
名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授/エスペック㈱ 上席顧問
 移動・輸送手段として車のない生活は想像できませんが、地球温暖化対策として脱炭素社会の実現も待ったなしです。自動車メーカーは内燃機関から電気モーターへの原動機の切替えで両立を目指しており、自動運転との親和性も高いことから、積極的な電動車の導入計画を発表しています。
 本セッションでは、電池やキャパシタなど高容量電力貯蔵デバイスを用いた電動車開発に早くから取組んできた本田技術研究所、日産自動車より、電動化の取組みや車載用蓄電池への期待をお話しいただきます。また、自動車と電池双方の企業経験を持つ講師には、日中韓の車載電池事情を比較しながら電動車普及の課題や展望を解説いただきます。電池を含むEV技術の動向把握にぜひ活用ください。
※自動車技術関連セッションE2セッションとの共通プログラムです。
 
7月15日(木)
9:30~12:15
E3
大型蓄電池とそのリサイクル・リユース
岡田 重人
九州大学 先導物質化学研究所
1
東芝製二次電池SCiBTMの特徴と長寿命性能を生かした低炭素社会への取り組み
  • 東芝における電池事業概要とSCiBTMの特徴について
  • SCiBTMの優れた寿命性能と実用例
  • 環境負荷の低減に向けた東芝の取り組み
山本  大
㈱東芝 電池事業部 電池戦略部 商品企画担当 スペシャリスト
2
車載用リチウムイオン二次電池の進化と将来展望
  • 欧州、中国の取り組みを皮切りに、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みがグローバル且つ急速に拡がりを見せています。車載用大型リチウムイオン二次電池は、モビリティー分野におけるCO2削減のみならず、VPPにおいて再生可能エネルギーをより安定的に運用するための電力バッファーとしての役割も期待され始めました。これらの背景により、今後大型リチウムイオン二次電池の生産量が急速に増加することが期待されていますが、一方で電池のリサイクルスキームの構築も新たな課題として浮上しています。本講演では、当社における次世代電池の開発状況ならびにClosed Eco Systemをテーマにしたリサイクルスキーム構築に関する取り組みをご紹介します。
明石 寛之
Envision AESC Japan チーフテクノロジーオフィサー(CTO) 兼 副社長執行役員
3
金属資源循環への取組み ~LiBクローズドループリサイクルの実現に向けて~
  • JX金属㈱のリサイクル事業
  • リチウムイオン電池のリサイクル
  • 金属資源循環促進に向けて
  • LiBクローズドループリサイクル実現への取組み
安田  豊
JX金属㈱ 取締役常務執行役員 金属・リサイクル事業部 事業部長
 持続可能な発展のための国際目標SDGsの世界的機運の高まりを受け、我が国も2030年に向けた温室効果ガスの削減目標を2013年度比46%削減と表明するに至り、風力太陽光等、自然エネルギーのバッファとしてエネルギー効率の高い大型蓄電池開発とその社会実装、運用サイクルの確立が待った無しの社会的急務となっています。本セッションでは蓄電立国日本の戦略デバイスとして期待される大型蓄電池とそのリサイクル・リユースという今日的テーマを取り上げ、まず東芝 電池事業部 山本大様には、酸化物負極採用で安全性に定評のあるSCIBによる低炭素社会実現のアプローチについて解説いただきます。また、日産、NECとEnvisionの合弁企業として2019年に設立された新生 Envision AESC ジャパン副社長 明石寛之様には、同社の次世代LiBに向けた技術戦略とそのターゲットをご説明いただきます。さらにJX金属取締役 安田豊様には、EVの本格普及によって顕在化が避けられない資源枯渇、リサイクル問題について、資源循環に対する取り組みを紹介いただきます。
※自動車技術関連セッションE3セッションとの共通プログラムです。
 
7月15日(木)
13:30~16:15
E4
定置用蓄電池の展開 ~カーボンニュートラルに向けて~
林  克也
㈱NTTファシリティーズ総合研究所 エネルギー技術本部 バッテリー技術部 担当部長
1
カーボンニュートラル2050の実現に向けた定置用蓄電池の利活用技術
  • 世界的にも加速するカーボンニュートラルに向けて、国内でも2050に向けた目標が設定された。ここで技術の核となるのが蓄電池である。セル単体レベルのコスト削減に加え、より重要なのがその使い方である。国際競争力を保ちながら蓄電池を普及拡大させるにはどうしたらよいか、再生可能エネルギーの普及拡大を可能にする蓄電池をどのように使うことができるのか、国内そして海外の事業としてどのようなビジネスモデルが考えられるのか、多くの課題とその解決策を俯瞰し検討する。
伊庭 健二
明星大学 理工学部 教授
2
韓国における分散型電池電力貯蔵システムの導入と火災事故調査
  • 韓国での電池電力貯蔵システム(BESS)の導入状況
  • 火災事故調査とその対策
  • etc.
Rho Dae-seok
Korea University of Technology Koreatec Professor
3
大型蓄電システムの安全性に関する国際標準化 -レーザー照射による耐類焼試験と劣化による安全性低下の見える化-
  • 再エネ増強、VPPの推進に伴って、蓄電システムには今後ますますの普及拡大が見込まれており、リチウム二次電池からなる蓄電システムについても安全で安心な機器の提供が望まれる。当日は、蓄電システムの工場出荷時点における最重要指標である耐類焼性能を再現性よく評価できる「レーザ照射による耐類焼試験」と蓄電システム運用中の安全性を確保するための「劣化による安全性低下の見える化技術」にフォーカスして紹介する。
本多 啓三
(一財)電気安全環境研究所 関西事業所 技師長
 2050年カーボンニュートラルの実現には、エネルギー蓄積技術、特に蓄電技術を十二分に活用することが必要不可欠となります。具体的には、再生エネルギーの最大活用、大規模電力貯蔵システムによる効率化、バッテリーEVをはじめとする電動車の普及等の様々な用途があり、更にそれらを含めた新たなエネルギーシステムの実現が鍵となります。
 本セッションでは、カーボンニュートラルの実現に向けての蓄電池活用を主題としました。
 蓄電池システムの活用によるカーボンニュートラルへの道、定置用蓄電池システムの安全性に関わる現状認識、そして、その安全性の向上・課題解決のための標準化活動について、それぞれの専門家の先生方にご講演いただけることになりました。
 蓄電池が拓く未来のエネルギーシステム像を描くために、そして現状を把握するのにお役に立てれば幸いです。
 
7月16日(金)
9:00~11:45
E5
新電池の展開
門間 聰之
早稲田大学 理工学術院 教授
1
サステナブルな社会を目指した亜鉛二次電池の開発
  • 電池材料としての亜鉛の魅力
  • これまで検討されてきた亜鉛二次電池について
  • 炭素と亜鉛で構成される新たな可能性
小川  賢
㈱日本触媒 事業創出本部 研究センター 主任研究員
2
循環型社会に向けたチタン酸化物系負極を用いた大型二次電池
  • 循環型社会の実現に向けて長寿命で高出入力、高安全な大型リチウムイオン電池を提供するため、チタン酸化物系負極を開発した。特にリチウムチタン酸化物(LTO)負極を用いた二次電池「SCiB」は、車載用から大型蓄電池システムなどに広く利用されるようになった。さらに高エネルギー密度と急速充電を両立したチタンニオブ酸化物負極と高安全な水系LTO電池を開発した。今後、循環型社会に貢献する大型二次電池として応用発展が期待される。
高見 則雄
㈱東芝 研究開発センター 首席技監
3
京セラにおけるクレイ型LIB開発と今後の展開
  • 24M社および京セラのご紹介
  • 京セラにおけるクレイ型LIBの開発と開発製品について
  • 京セラにおけるクレイ型LIBの今後の展開
三島 洋光
京セラ㈱ 研究開発本部 エネルギーシステム研究開発部 大東開発部 副責任者
 近年、リチウムイオン二次電池は、ポータブル電子機器から車載用まで広く用いられ、これらのニーズが牽引役となって技術開発がなされてきました。現在、車載用としては、全固体電池も注目され、開発が進められています。また、古くから用いられてきた鉛蓄電池やニッケル水素蓄電池もその特徴を活かした使われ方がされ、用途、要求性能にあわせた蓄電池のすみわけがなされています。一方、従来のリチウムイオン二次電池とは異なるコンセプトでの材料開発の結果、新しい電池系も提案されています。これらの電池は、従来の蓄電池とは差別化された、それぞれ特徴ある特性を持っています。このような、蓄電池のバリエーションが増えることで、電源を必要とする機器の設計は、使用環境や入出力特性、コスト、寿命などの点から、柔軟性をが広がり、ますますQOL高い社会へとなっていくと考えられます。本セッションでは、このような、これまでにはない特徴をもった蓄電池について、その研究開発者の現場を牽引してきた担当者から、その開発コンセプトや電池の特性に関する情報をお届けします。
 
7月16日(金)
12:15~15:00
E6
全固体電池 ~モビリティからIoTまで~
小林 弘典
国立研究開発法人産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 電池技術研究部門 総括研究主幹
1
IoT向け小型全固体電池の開発とその応用例
  • 小型全固体電池の特徴
  • 積層技術を活用した全固体電池開発のキーポイント
  • 今後の展望
佐藤  洋
TDK㈱ 技術・知財本部 応用製品開発センター エネルギーユニット開発部 室長
2
硫化物系固体電解質の特徴と抵抗低減に向けた取組み
  • 硫化物系固体電解質の特徴
  • Li2S-P2S5系固体電解質と物性改良
  • ハロゲン添加ガラスセラミクス系固体電解質
  • アルジロダイト結晶系固体電解質
樋口 弘幸
出光興産㈱ リチウム電池材料部 主任研究員
3
アルジロダイト型硫化物固体電解質を中心とした全固体電池用材料開発と将来展望
  • 全固体電池の特徴と期待
  • アルジロダイト型硫化物固体電解質の特徴
  • 全固体電池実用化の見通しと今後の戦略
高橋  司
三井金属鉱業㈱ 事業創造本部 SE事業推進ユニット 副ユニット長
 近年、次世代モビリティ用蓄電池として硫化物系全固体電池が注目されています。自動車・電池メーカの個社での取り組みに加え、国家プロジェクト等での産学官が連携しての研究開発も国内外を問わず活発化してきています。一方、IoTデバイス用途としては酸化物系全固体電池が注目されています。積層セラミックコンデンサメーカにより既にチップ型電池のサンプル出荷が開始されており、実用化が間近となっています。
 本セッションでは、「酸化物系全固体電池開発の現状と今後の展望」並びに「硫化物系固体電解質の最新の開発状況」について、企業で開発の最前線で活躍されている担当者から全固体電池の電池設計から固体電解質の材料設計まで幅広い情報を得ることができます。これらの講演から、全固体電池の最新の技術動向を理解することができ、聴講者の方の今後の技術開発の役に立つと確信しております。
 
7月16日(金)
15:30~18:15
E7
次世代モビリティと電池
山田 將之
マクセル㈱ 新事業統括本部 電池イノベーション部 部長
1
ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現に向けたNEDOの取り組みについて
  • ドローンの社会実装に向けた取り組み
    ~ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト~
  • 物流・インフラ点検・災害対応等様々な分野で活用できるロボット・ドローンの社会実装を加速するために
    ~性能評価基準、試験方法の開発~
  • ドローンが飛び交う社会を目指して
    ~運航管理システム・衝突回避システム~
  • グローバルな社会基盤へ
    ~標準化に向けた取り組み~
宮本 和彦
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) ロボット・AI部 主査
2
ドローンの技術革新とバッテリー性能
  • 有人地帯における目視外飛行・レベル4を実現するためには、より安全・安心なバッテリーの開発が求められています。将来を見据えた、ドローンの技術革新とバッテリー性能の関係に関しお話させていただきます。
鷲谷 聡之
㈱ACSL 代表取締役社長 兼 COO
3
空飛ぶクルマ“SkyDrive”の開発と実用化
  • 空飛ぶクルマとは
  • SkyDrive社紹介
  • 機体/インフラ開発
  • 事業開発
  • 制度・社会受容性
  • 無人機事業
福澤 知浩
㈱SkyDrive 代表取締役CEO
 都市の過密化や地方の過疎化といった重要な社会課題を解決するため、産業用ドローンや空飛ぶクルマなど次世代モビリティの開発と社会実装が世界中で加速しています。新しいモビリティが本格的に普及するには、利便性と安全性を高い次元で両立させる必要があるため、駆動用のバッテリーはもっとも重要なコンポーネントの一つになります。本セッションでは、「空の産業革命」を牽引されている代表者3名の方々に、最新の取組みや技術開発の状況および電池に対する要求性能などについて講演をいただきます。
 


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