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小会のさまざまな活動を紹介しながら、これからの経営課題を予見し、課題解決のヒントを探っていきます

INTERVIEW
関西地域評議員会 議長
住友電気工業
株式会社

取締役会長
松本 正義

1967年 入社
2003年 専務取締役
2004年 社長
2017年 取締役会長
     関西経済連合会会長
     現在に至る

松本 正義氏

多様な人材の活躍は業種を超えた共通のテーマ。
評議員会での自由闊達な意見交換に期待

―今のお立場やお役割、これまで担当してきたお仕事等について教えてください。

1967年に住友電気工業(本社・大阪市)に入社しました。米国、英国での駐在勤務等を経て2004年に社長に就任し、2017年には取締役会長、関西経済連合会会長に就き、現在に至ります。
また、現在は2025年日本国際博覧会協会副会長、大阪陸上競技協会会長なども務めています。

―評議員会ではどのような活動をしているのでしょうか。

私が議長を務めさせていただいております関西地域評議員会は、関西の、主に人事・生産技術など「人づくり」「ものづくり」に関係するメンバーで構成されております。評議員会では、協会の活動や関西地域の分科会活動の報告を受け、それらに対する意見交換が行われています。また、経営上の課題や人材育成の施策について、評議員各社の取り組みや考え方を披露していただき、そこから分科会のテーマを選択し、さらに議論するといった取り組みも行われています。今後、コロナ後を見据えて、多様な人材が活躍するための「人づくり」をテーマにディスカッションする予定です。業種を超えた交流からどのようなアウトプットが得られるか期待しております。

―経営機能(部門・地域)に共通する課題を異業種企業で議論する意義をどのようにお考えでしょうか。

企業経営を取り巻く環境は日々刻々と変化しますので、都度そういった環境変化を敏感に感じ取り、対応することが必要であると考えております。異業種といっても企業経営における課題には共通点が多いので、参加企業各社の実情を披露いただき、さらには自由闊達に意見交換することで課題解決の一助となることもあるでしょう。今後、ナショナルイベントである「2025大阪・関西万博」を控え、関西が一丸となって取り組む機運を醸成するような議論もできれば、と期待しております。

―評議員会を通じて今後取り上げたいテーマを教えてください。

私が会長を務めております住友電工では、今年の5月に「住友電工グループ2030ビジョン」という長期ビジョンを策定し、そのなかで当社グループの多様な人材の個々の特性や能力を最大限活かすことを経営課題として掲げております。評議員会に参加されている多くの企業においても同様に、多様な人材の活躍は経営上の重要な課題だと思いますので、ぜひ参加企業各社の取り組みについてご紹介いただいて、あわせて意見交換をさせていただきたいと考えております。

―日本能率協会に対する期待をお聞かせください。

「ものづくり支援」「人材育成」に長年にわたり取り組んでいる 日本能率協会の事業は、アフターコロナの社会においても、わが国産業界の最重要のテーマであります。一方、わが国産業界は、経済に限らずあらゆる局面でグローバル化が進展し、また少子高齢化による労働人口の減少等に直面しております。引き続き会員企業とのコミュニケーションを密にしていただくとともに、異業種や異分野の方々との出会いを創出し、交流を深められる場の提供をぜひお願いいたします。