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小会のさまざまな活動を紹介しながら、これからの経営課題を予見し、課題解決のヒントを探っていきます

INTERVIEW
中部地域評議員会 議長
株式会社デンソー
取締役・経営役員
松井 靖

1987年、日本電装(株)(現(株)デンソー)入社。2014年、常務役員。2019年、経営役員。2020年、Chief Financial Officer(CFO)。2021年4月、Chief Risk Officer(CRO)、同年6月より現職。

松井 靖氏

日々刻々と変化する経営環境に対応し、
タイムリーな話題を若手を交えて議論していきたい

―評議員会ではどのような活動をしているのでしょうか。

私が議長を務めさせていただいております中部地域評議員会は、弊社の属する自動車関連企業も含め、食品、エネルギー、加工業種など多岐にわたる、中部地域の企業の皆さんに参画いただいております。評議員会では、各企業から若手の方々を選抜いただき、業界業種を超えたチーム編成で「モノづくり」「人材育成」などの共通テーマについて議論いただき、それらに対する意見交換を行っております。

―経営機能(部門・地域)に共通する課題を異業種企業で議論する意義をどのようにお考えでしょうか。

取り巻く経営環境は、コロナ感染の拡大、地政学リスク、BCPリスクの顕在化、DXやIoTなどを通じた「産業構造」「働き方に関する意識」の劇的な変化などに直面し、各企業ともそのかじ取りに必死に対応している状況と理解しています。これらの、いわば「共通の難題・難局」に対して、業界業種を超えて評議員の皆さまのお知恵を拝借して、中部経済ひいては日本経済の飛躍につながればと考えております。

―評議員会を通じて今後取り上げたいテーマを教えてください。

企業経営環境は日々刻々と変化しますので、その変化を敏感に感じ取り、対応することが重要だと思います。「ウィズコロナ下での経営のあり方」、「働き方の変化と人材育成のあり方」、「モノづくりとして不変であるべきものと変革すべきもの」「地政学リスクの共有とその対応」など、その時々の重要な案件を、若手チームも交え議論できればと思います。またそれらを通じ、企業内での管理職と若手の交流はもちろん、企業を超えた若手の皆さん同士の人脈づくりにも貢献できたらと思います。引き続き、自由闊達に意見交換のできる場、有意義な会にしたいと考えます。

―日本能率協会に対する期待をお聞かせください。

「ものづくり支援」、「人材育成」さらには、前述させていただいた「数々の環境変化」について、タイムリーに話題・課題提供をいただき、業種業界を超えた橋渡し役と、課題解決に向けたかじ取り役を引き続きよろしくお願いいたします。