最新情報経営者インタビュー

想いを完成する 2019/12

関ケ原製作所
矢橋英明 氏

美に親しめ。創業家の家訓である。「商売だけでなく人がだいじ」というはやすし。
現社長である矢橋氏が変わったのは中国での体験がきっかけだったという。
それまで何度となく聞いてきた家訓がこのとき、身に沁みて理解できたという。
それはどんな体験だったのか。そしてその後、関ケ原製作所はどのように歩を進めたのか。矢橋氏に聞いた。

「会社はみんなのもの」

矢橋英明 氏

関ケ原製作所の製品は、どれもニッチです。大きく分けると、油圧機器、商船機器、舶用特機、鉄道関連製品、精密機器、大型製品、軸受用製品の7領域。いずれも扱うのは大型・超高精度なものづくりで、標準化が難しい、高付加価値の「一品物」です。どの市場においても高いシェアを誇る製品のみを扱っている、という点も当社の特徴です。
たとえば、鉱山機械などに用いる油圧機器は世界中のコマツの組立工場に供給しています。創業時から手がける鉄道用の分岐器は、JR東海で60%のシェアをもつに至っています。もっとも企業とは、「事業を追求するだけの存在ではない」と私たちは考えています。13万平方メートルあるここ関ケ原の本社キャンパスは、事業を営みながら同時に人々が人生の多くの時間を過ごし、お互いに学び合う「人間ひろば」でもあるのです。

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※所属・役職はインタビュー当時のものです。