今年も開催決定！ みらいのたね賞

過去受賞企業の声VOICE

「みらいのたね賞」は建築家が選ぶ、優れた建築を生み出すことに貢献しうる、優れた製品や未来への布石となる製品に送られる賞です。
毎年ゲスト選考員を迎え、テーマにもとづき製品を選考します。出展者だけが選考対象となる限定の賞です。

「みらいのたね賞2020」の受賞作品のうちのひとつ、「WALET-TC-20BF(20feetバリアフリー福祉トイレユニット)」について、同製品の販売・レンタルを行うウォレットジャパン株式会社 代表取締役 遠藤 吉勝様にお話をうかがいました。

ウォレットジャパン株式会社 代表取締役
遠藤吉勝様

仮設トイレにも
普段どおりの環境を

• まずは、受賞おめでとうございます！

  遠藤ありがとうございます！

• 受賞されてみていかがですか？今のお気持ちお聞かせいただければと思います。

  遠藤そうですね。貴重な賞をいただいて、ありがたいなぁ、と。
  （受賞作品の20feetバリアフリー福祉トイレユニットは）僕らにしてみたら普通のトイレなんですけど、仮設の状態で「普通」を使えるっていうことがどれだけ良いものかっていうことを（授賞式では）よく説明していただけて、よく解っていただいてるなぁと感じました。

• 先程、受賞作品の製品紹介コメントを読んだのですが「いつ・どこでも・誰一人トイレを我慢させない」というのをテーマにされているということで。こういったところを大事にされているのが素晴らしいなと感じました！

  遠藤ありがとうございます！

• やっぱり「トイレにいけない...」って辛いじゃないですか。

  遠藤そうですよね。まぁ、行けないというより、どうしても今までの仮設トイレでの感覚でいうと「行きたくなくなる」とか「我慢したくなる」というか。そういうような背景があるなと結構自分でも感じていたので。
  それで、要はビルや駅の中にあるような、普通のみなさんが使い慣れたトイレ、これがどこでも使えるようになればいいんじゃないかなと思って開発した製品なんです。

• こちらの車椅子昇降機もそうですね

  遠藤ですね。この展示製品についてはトレーラーに積載したまま使うという想定のもと、この段差をどうやって解消すれば良いかなということを考えて、電動リフト取り付けたんです。

試行錯誤を繰り返し、
少しずつ形にしてきた製品

• 開発のご苦労とか、なにかありましたか？

  遠藤ん〜。苦労かぁ...。そうですねぇ。何かを真似して作っているわけではないのですべてが試行錯誤というか。笑
  まずやってみて、ちゃんと動く、ちゃんと設置する、重量がかかっても上がる...とか。
  ほんとにひとつひとつ手探りで作り上げてきました。

• おお〜！大変ですね。ということはかなり細かい段階でのテストがあったりする感じなのでしょうか。

  遠藤そうですね。技術的にはなかなか、一般の方には説明しても解ってもらえないようなものばかりです。笑

• では、ここに至るまで私達には想像がつかないような細かい調整があったという感じなんですね〜。素晴らしい...!

  遠藤ありがとうございます！笑

コロナ禍での
需要の変化と安心の提供

• コロナ禍の影響、何か感じるものはありますか？

  遠藤営業的な面での影響はやはり...今年はイベントがみんな中止になって、需要が一時的に少なくなったのかな、というのはありましたね。
  でも逆に「コロナ禍需要」みたいなもので、どんどん声をかけられるようにもなってきていて。
  テレビでよく報道されていたかと思いますが、密を避けるという思考から、逆にキャンプ場が流行ってしまったということですとか。

• 私も報道を拝見しました！キャンプ場にお客さんが殺到しちゃったんですよね。

  遠藤ですね。そういうキャンプ場で、「手洗いもできる衛生的なトイレを使いたいんです」という問い合わせが逆に増えてきたり。

• なるほど。ではこれまでとは違った方面からオーダーや要望が上がってきているという感じですね。

  遠藤はい。最近またイベントも若干戻りはじめていて、ここでも手洗いができて衛生的ということでちらほら、お声掛けをもらうようになってきました。

• そういう「きちんと手を洗えて・・・」という場所があると衛生面で安心ですものね。

  遠藤はい。

必要とされるものづくりを

• 今回、みらいのたね賞2020を受賞されて、なにか反響はありましたか？

  遠藤まだ受賞したのが今日のできごとなので、これから反響があるといいなぁ、と思っているところです。

• 社内の方からは、受賞をうけてなにかお声は...？

  遠藤今のこの場にいるものは（受賞を）知っていますが、じつは報告はこれからでして。笑

• お、ではこれからサプライズ楽しみですね！

  遠藤はい！笑

• 今後、このみらいのたね賞を何かに活かしたり、という展望はありますか？

  遠藤そうですねー。（賞を受けて）急遽カタログにも賞のロゴを載せさせていただいたりもしたんですけれど、そういった形で「こういう賞をいただきました」ということもこれからどんどん表に出していきたいなと思っています。

• では最後に、今回御社の製品がが「みらいのたね賞」を受賞されたわけですが、これからこの賞を目指す方々に向けて何かメッセージをいただけたらと思います。

  遠藤弊社もいただいたばかりで、上から申すようでなかなか言いづらいことではありますが。笑
  みなさまも各時代、時代で便利なものや新しいものを開発されていくかと思いますけれど、本当に人に必要とされるものができたら、こうやって選考員の方にも選んでいただけたり、結果としてこういう賞をもらえて良いんじゃないでしょうか。笑

• たくさんのお話をお聞かせいただき、ありがとうございました！

  遠藤こちらこそ、ありがとうございます！