出展者インタビュー 株式会社Y-zen
株式会社Y-zen会長
井藤 裕司 様
「企業へのヒアリングのために出展し、500社へのアンケートに成功!」
株式会社 Y-zenは、昨年の2022年に「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO」に、市場調査のために、初出展いただきました。今年2023年には小間数を2小間に増やして、ご出展されます。出展の目的と、展示会の感想について、インタビューしました。
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御社の事業について教えていただけますか?
弊社は、空調工事や電気工事、太陽光発電設備等の工事や保守管理をしている会社です。2022年からは、新たにビルや大型施設の各設備に対する「保守・管理業務支援システム」の開発も進めています。
前回、「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO」に参加させていただいたのは、そのシステム開発のためのヒアリングが目的でした。
ビルメン業界は、DX化が一番遅れている業界だと思います。あらゆる面でマンパワー頼りなのが実情です。その課題を解決したいと思い、業界の方のご意見を聞きながら、システム開発に取り組んでいます。 -
「保守・管理業務支援システム」はどのようなものですか?
法定点検などの業務の効率化が可能になるシステムです。例えば、点検作業や報告書の作成業務です。つまり、バックオフィス作業の負担軽減ですね。
弊社でも、設備管理の業務をしているのでよくわかりますが、報告書作成が現場の大きな負担になっています。点検に行った人しか報告書が書けないため、夜遅くまで残業して作成するのが常態化しています。それが原因で退社する若手も多いです。このシステムを活用すれば、その作業の負担が軽減されます。
「実際の現場の方のご意見を数多く聞くことができた」
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前回のご出展の目的は、ヒアリングだったということですが?
そうです。業界の方にヒアリングするのに良い場がないか調べて、この展示会が業界唯一の展示会だと知りました。
当日は「こういうことに興味がありますか?」「何に困ってますか」というヒアリングだけをおこないました。3日間で約500社様にアンケートを実施し、ご意見を伺うことができました。大成功でした。
多くの会社様に、弊社のシステムの狙いにご賛同いただき、前向きなご評価をいただきました。その結果、現在では、実際のデータをご提供していただいている会社様もいらっしゃいます。 -
どのような方が御社のブースに立ち寄られましたか?
建物全体の保守管理をされている会社の方が約4割で、個別業務に特化した作業をやられている方が約6割でした。例えば、消防点検を専門にしたり、水関係の点検をやっていたりという専門の会社さんですね。そういった会社さんの方が、弊社のシステムに強く興味を持っていただきました。管理会社さんへ報告書を求められる立場なので、実際に困っておられるからだと思います。
展示会では、実際の現場の方のご意見を数多く聞くことができたのが非常に良かったです。各企業に電話をかけて聞こうと思うと、営業電話だと思って、話を聞くことはできなかったと思います。
展示会で、「こういうことができるシステムを考えています」と話をしたら、ものすごい反響がありました。「完成したら是非使いたい」「こういうことに困っている」といった反応や、「私もこういうものがあればと考えていたんだよ」という経営者の方もいました。 -
出展した感想は?
横のつながりや新しい情報が得られたので、何か新しいことを考えている企業にとっては、すごく良い展示会だと思いました。参加して本当に良かったです。
「DXが進めば、コストダウンも可能。働き方改革も進み、競争力もつく」
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DX化によって、業務改善、しいては働き方改革をしたいということでしたが?
ビルメン業界はずっと人手不足なんです。高齢化が進んで、若い人が入ってこない。
DX化によって、業務効率が改善されれば、若い人が新しく入ってくることにもつながると思っています。ですので、作業改善、業務改善というのが目的のシステムなんだけれども、働き方改革までつながっていると考えています。このシステムを入れること自体が、働き方改革に直結していますし、DX化ですし、SDGsにもつながると思います。
これまで、業界自体がこの部分に着手してきませんでした。「面倒な報告書作成業務は下請けにやってもらうようにすれば良い」という面が強かったように思います。私たちも実際に保守管理の業務をしているので苦労しました。
ビルメンテナンス業界はDX化していかないと、業界自体が衰退してしまうと思いますし、DX化しないと戦っていけなくなると思います。DX化が進めば、コストダウンが可能になります。従業員の働き方改革が進み、競争力もつくし、良いことばかりだと思います。 -
今年の展示内容はどのようなものでしょうか?
「保守・管理業務支援システム」が8月に完成する予定ですので、その報告をさせていただきます。ヒアリングをさせていただいた500社様への報告とともに、DX化でまだまだ悩んでおられる方や有効性をご存じない方へもお伝えしたいと思います。
昨年の出展では、ブース周りが非常に混雑して、周りの方にもご迷惑をかけたので、今回は2小間で出展します。製品のデモもする予定ですし、実際に運用を開始した企業様の声やコストダウン効果についても、お話できると思います。ぜひ、弊社ブースにお立ち寄りください。