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輝く農女新聞内で特集された情報を紹介しています。

4期生卒業! 恒例「宣言大会」レポ

2018.03.22

2018年3月22日、ついに育成塾から4期生が旅立ちました。卒業式は、恒例の『宣言大会』
(ご参照:過去の宣言大会はコチラ↓)
1期生 https://www.jma.or.jp/kagayaku-nj/news/report/article023.html
2期生 https://www.jma.or.jp/kagayaku-nj/news/report/article042.html
3期生 https://www.jma.or.jp/kagayaku-nj/news/report/article052.html

この宣言は、人に聞かせるというより、自分のためのもの。卒業後も自分の目標に向かって歩んでいけるように仲間たちと決意を共有します。



「この10回、特別な思いでここに来ていたと思います」という高橋澄子先生の言葉から始まった最終回の講義。まずは3~4人のグループで予行演習。自分が何を言いたいかを練る時間帯です。中央に引かれた赤い線は「腹くくりの線」。


「これをまたいだ時から、違う人間になります!」(高橋先生)


皆さんが発表するのは、「10年後の私の事業の姿は…」「そのためにこれから目指す事業モデルは…」「実現に向けた私の決意は…」。ここでは「決意」を中心に、皆さんの宣言をお伝えします。


米澤幹枝さん


「自己責任で自分に甘えず、楽しい気持ちを忘れず…10年後も楽しんで農業をしているようになります!」


大石知子さん


「今は『ブラックボックス』の経営を『クリアケース』にします! そして10年後は、娘にクリアケースで渡せるようにします!」


菅原紋子さん


「雫石がチャレンジできる場所と思われるように地元の企業さんと協力していきたいと思います。かかわる人たちが楽しく働ける環境づくりに注力します!」


齋藤志穂さん


「農業の魅力がみんなに伝わるような、かっこいい経営者になります! そのためにはトラブルを人のせいにせず、自分でコントロールできる人間になります!」


伊吹彩子さん


「10年後は生産性の高い野菜を作り、安定出荷をし、規模を拡大して雇用を増やして地域に貢献したい。私の覚悟は『言い訳はしない』『一度決めたことはやり通す』ことです」


宮田紀恵さん


「私がいなくても誰かが対応できるシステムを作っていきたいと思います。ハプニングに動じない体力、臨機応変力をつけていきます」


西山美貴さん


「この牧場を続けて行けるように考えてきたところ、娘が自分の牧場を職場体験に選んでくれました。それを喜んでいるだけではなく、しっかり基盤をつくっていきます」


福田結美さん


「10年後も残るために、ハウスの環境制御を徹底し、コスト削減をし、利益を得られるようにしていく。義理の母から『農園の女は扇の要になれ』と言われましたが、それだけではなく、刺激を与えて扇の先を輝かせる人になっていきます」


鈴木彩さん


「野菜アレンジメントを3年ほど前から始め、厳しい意見に落ち込んだりもしましたが、励ましの言葉ももらって続けて来られました。これからもいろいろ新しい提案をして、東京、世界に飛び立つ農家になっていきたいです」


安東美由紀さん


「10年後の姿は、農業半分、地域貢献半分の割合で考えています。アンテナを貼り続けて主人と夢を共有しながら、地域の人をまきこんで一緒にやっていきたいです」


関根諭実さん


「10年後は小規模夫婦農業経営を目指したい。現実は厳しいこともあるけど、受け入れて向き合いたいです」


青野陽子さん


「農業という職業を選んだことを誇りに思い、10年後は会社組織として地域の人に尊敬されるように、見本になるような経営者になります」


西美香さん


「覚悟は、農業に振り回されないということ。やるべきことが多すぎると感じていたけど、本当に自分がするべきことが分かってきたので、先手で動ける経営者になっていきたいです」


小宮智子さん


「息子が継げる基盤を作りながら、無駄を排しながら、楽しみながら農業したいです。気配り、目配り、心配りができる人になりたいです」


藤原真弓さん


「若い人たちが入ってくるような地域にしたいと思ってやってきましたが、移住者も増えてきて、娘も継ぎたいと言ってくれました。豪雪地帯ですがすごくきれいで大好きな土地です。学んだことを生かして頑張っていきたいです」


横井香織さん


「環境や災害に負けない強い農業をしていきたい。知恵と技術を身につけて、すぐ動ける柔軟な姿勢と、周りの協力を得られる状態にしたいです」


佐藤絵美さん


「私は農業がとても好きで、素晴らしい仕事だと思います。富良野も大好きなので、地域を元気にしたい。私が生き生きと働くことで、農業は楽しいと伝えていきたいです」


立松季久江さん


「農業の知識もまだまだな中で勉強も忙しいけど、まずは自分ひとりでできることをやり、確実に引き継げるようにしっかりやっていきたいです」


酒井笑子さん


「信頼できる経営者であるために、どんな小さな約束も守る。そのためには、できない約束はしない! 信頼を武器に一生懸命やっていきます」


善積峰子さん


「計画を立てて基本的な作業をブラッシュアップして、地道な部分をひとつずつ形にしながら、お客様との良い関係を維持していきたいです」


向井明日香さん


「オリジナル品種のケイトウのPR活動をして、浸透させていきたい。10年後は儲かる農業をやっていきたい。続けていけるように頑張りたいです」


木内マミさん


「すごく農業が好きで、畑仕事に救われているところもあるので、農業の良さも伝えていきたい。父任せで頼っていたので、自分がやると決めたことは覚悟を持って責任を持ってやっていきます」


鈴木美有紀さん


「次郎柿を栽培し始めて100年経ちます。品質も量も安定供給第一でやっていきたい。生産量日本一を支える農園になりたいです」


三好奈美さん


「身近な野菜であるキュウリだからこそ、選んでもらい、買ってもらえるように頑張っていきたい。NOが言える自分になること、農園の管理もできる自分になることも目指していきます」


奥山俊枝さん


「地域も人も元気になる農園になりたい。自分も経営という柱を背負っていける人間になれるように、後回しにしない。『いつか』という言葉をやめることを覚悟にします」


鎌部真由美さん


「勉強させてもらうと、父のやり方が理にかなっていることが分かりました。父のやってきた農業の経営と技術をきちんと継承することに集中していきます」


山木暖子さん


「10年後は『儲ける農業』に変えていくのを楽しみにしています。13年前、『こんなにいい仕事はないな』と思って農業を始めて、今は忙しくて夢も語れなくて…。10年後は『農業って本当にいいんだよ』ともう一度語れる自分になっていたいです」


伊藤めぐみさん


「30年前からの主人の夢を支えて、背中を押すにしても止めるにしても、しっかり意見を言えるような立派な経営者になりたいです」


横山幸さん


「既存のお客さんを大事にしつつ、技術面も磨いて販売先を拡げ、確実に利益を残せる会社にして、パートさんにもやりがいを持って安心して働いてもらえるようにしたいです」


林田裕美さん


「18歳で始めてどんどん農業が好きになり、ここで農業が大好きな皆さんに出会えてその思いを共有でき、月に1回が本当に楽しみでした。10年後は地域のリーダー的な立場になるために、学んだことを生かしてコツコツ努力をして、成功してまた皆さんと会いたいです!」


作田妙江さん


「高村農園の看板は、主人と主人の作るお米。10年後も主人と高村農園のエプロンが輝いているよう、最強の裏方になろうと思います」


勝頼紀代さん


「世界の皆さまが手に持って感動する花生産者でありたい。花はお祝いにも使われますが、お葬式にも使われるので、悲しみを少しでも癒やしてくれるような花づくりをしたいです」


片山綾子さん


「高齢化する地域で、産地を潰してはいけないと思ってここに来ました。強いコミュニティを作り、体力が落ちても品質は落とさず、儲ける農業をします。背中に理論を背負う農業者でありたいと思っています」


丸野惠美子さん


「この10ヶ月はいろいろな事があったけど、皆さんのお話を聞くと、抱えているのは自分だけじゃないと気付けました。皆さんと知り合えて、すごい財産をいただいたなと思います。本当にありがとうございました!」




工藤誉子さんは残念ながら欠席でしたが、ご自分の夢が花開くようお祈りしています!


最後は円になり、「一歩前へ!」と全員で声を揃えました。



地域も環境も違う皆さんの「宣言」は、熱い想いが溢れるようでした。それぞれの人生・事業を歩んでいくための心の支えになることでしょう!