一隅会

第526回「一隅会」(経営哲学懇話会)のご案内

「一隅会」は、日本能率協会が1970年7月から、経営者・役員クラスの皆様を参加対象に『経営哲学』の確立及び人間形成を目的として開催しています。本会は「世界で通用する経営者」の素養として必要と思われる①歴史観(事象・人物・教訓の把握)②世界観(海外で通用する経営者に必要な『日本文化・芸術、東洋・西洋哲学思想・文化・宗教等』への理解)③人間観(経営思想、信念、人間理解力・教育力など)の涵養をはかるため、開催しています
11月度の「一隅会」は加藤 隆氏をお招きし、『キリスト教と日本文明 ~一神教の本質と日本文明の側の対処の可能性~』と題してお話をいただきます。氏は日本がキリスト教に本格的に接するようになって1世紀半が経っているのでキリスト教についてそろそろ、しっかりした理解をもつべきです、と。一方に、無視、あるいは浅薄な理解しかなく、他方で「キリスト教」のこととなると何でも賛美し肯定するさまざまな勝手な立場が広がっています。
古代ユダヤ教において成立した「特殊な一神教」の構造に、キリスト教は基づいています。この「特殊な一神教」は、成立以来、既に二千年以上の年月が経っていて、似たようなものが他に現れてもよさそうなのに、人類史において他に似たもののない独自なものになっています。この「特殊な一神教」に根本的な欠陥があるからです。それは一言で言うならば「人が神を選ぶ」などということは本来的に不可能であるはずなのに「人が神を選んでいる」からです、と。是非この機会に関係各位の積極的なご参加を賜りますようご案内申しあげます。

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テーマ 『キリスト教と日本文明
 ~一神教の本質と日本文明の側の対処の可能性~』
日時 2018年11月30日(金)   15:00~17:00  (受付14:30~)
会場 一般社団法人日本能率協会  204研修室
<東京都港区芝公園3-1-22>
参加対象 小会法人会員の経営者・役員・幹部他 本テーマに関心をお持ちの方々
(定員40名 会場の都合により、定員に達し次第、締め切らせていただきます。)
参加料 小会法人会員の方は無料です。 /会員外の方は有料です。(¥20,000/1名 税別)
(会員外の方は、これを機会にぜひ法人会員にご入会ください)
プログラム (テーマは都合により変更される場合もございますので、予めご承知おきください)
15:00~16:30 講   話
16:30~17:00 質疑応答・意見交流
講師紹介 加藤 隆(かとう たかし)氏 千葉大学 文学部・人文社会科学研究科 教授
1957年
神奈川生まれ
ストラスブール大学プロテスタント神学部博士課程修了、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。神学博士。現在千葉大学文学部及び人文社会科学研究科教授。
著 書
『新約聖書の誕生』(講談社学術文庫2016)、
『新約聖書はなぜギリシャ語で書かれたのか』(大修館書房1999)、
『歴史の中の新約聖書』(ちくま新書2010)、
『一神教の誕生』(講談社学術文庫2016)、
『福音書=四つの物語り』(講談社選書メチェ2004)、
『新約聖書の「たとえ」を解く』(ちくま新書2006)、
『旧約聖書の誕生』(筑摩書房)、
『武器としての社会類型論』(講談社現代新書2012)など著書多数。
訳 書
E・トロクメ『キリスト教の揺籃期』(新教出版社1998)、ビュルネ『新約聖書入門』(白水社2005)など多数。

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