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輝く農女新聞内で特集された情報を紹介しています。

平成30年度「女性農業コミュニティーリーダー塾 実践編」
自己紹介【大阪会場/後編】

2018.07.30

私、こんな理由で参加しました!

前編に引き続き、「女性農業コミュニティリーダー塾 実践編」5期生のみなさんの自己紹介をお届けします。


今回の自己紹介のルールは、①制限時間は90秒。
②所属しているコミュニティ、
③出身地域の好きなところ、
④この塾に参加した背景などを伝える
⑤スピーチに出身地の方言を入れてみる、など盛りだくさん。
「限られた時間で、自分が何者かをわかってもらう」ための工夫は、リーダーとして周囲を巻き込むコミュニケーションスキルにも応用できそうですね。

では、みなさんの熱い想いをお聞きください!


新しい農業の可能性を探したい!(堤さん)

堤由美(つつみ・ゆみ)兵庫県南あわじ市 南あわじ農業女子部
栽培品目:レタス、たまねぎ

農家に嫁いで10年。地域の女性農家5人で、新しい作物の栽培や神戸でマルシェなどに参加している堤さん。「今はとても楽しいですが、息子たちの世代になったときにどうバトンタッチしていけるのか。きっと『今あるカタチ』と『将来のカタチ』とでは、変わっていると思うんです。農業の新しい気づきを求めて来ました」



副店長の経験やSNSスキルを活かしたい(中垣さん)

中垣野歩(なかがき・のあ)岐阜県恵那市 なかがき農園
栽培品目:トマト

アウトレットモールで販売員をしながら、夫が2年前にはじめたトマト栽培を手伝う中垣さん。来年からは、農業一本にしぼってやっていきたいそう。「嫁いで10年になりますが、元は広島出身なので近くの農家さんもよく知らない状態。これからはショップの副店長で培ったコミュニケーション技術やSNSスキルを活かして、自分から活動の幅を広げていきたいです!」



大先輩たちの中で円滑な組織運営をしたい!(中村さん)

中村美恵(なかむら・みえ)愛知県豊橋市 菜ッ花園
栽培品目:シクラメン、ボロニア、日々草

ふだんは鉢花を栽培している中村さん。今年度から、女性農家の先導役となる「農村生活アドバイザー」のグループで支部長を任されたそう。「実は、その中で私が一番若い年齢なんです。たくさんの『お姉さま』たちの中で、自分がどんなリーダーシップをとっていけばいいのか、学びたいです」



地元のコミュニティの課題を解消したい(野田留美さん)

野田留美(のだ・るみ)愛知県名古屋市 野田農場
栽培品目:米、トマト、ミニトマト

地産地消を目指して、地域のコミュニティと農業をコラボさせたい野田さん。自治会長や農協のグループメンバーも兼任しつつも、頭を抱えることも多いそうです。「自治会も農業関係も、まだ男性社会。女性の会の意見は、なかなか議論の土俵に上げてもらえません。高齢の男性同士で揉めることも多く、どうやったらコミュニティをまとめていけるのか。学んでいきたいです!」



女性の声が尊重される基盤をつくりたい!(野田美香子さん)

野田美香子(のだ・みかこ)愛知県豊田市 mama’s農園
栽培品目:米、麦、大豆

30キロのお米も平気で運べるというパワフルな野田さんは、若手農家の任意団体や農家の奥さんのグループなどに所属しています。「地元のコミュニティでは、女性が意見することがあまり歓迎されない雰囲気があります。でも女性だって農業はできるし、消費者としての女性の声も大事だということを伝えたい。その術を知りたくて参加しました」



「青じそ日本一」を広めたい!(彦坂さん)

彦坂由美(ひこさか・ゆみ)愛知県豊橋市 有限会社 州田園
栽培品目:青じそ、バジル、パセリ

青じそ粉末の加工を始めたことをキッカケに、異業種の友人と販売会社を立ち上げた彦坂さん。農協や異業種のグループ、フェイスブックの農業者クラブなどたくさんのコミュニティに所属しています。「豊橋市は、青じその日本一の産地なんです。行政や流通などいろんな人を巻きこんで、日本一をテーマに何か仕掛けられないか。そのスキルを学びたいです」



のんびりした風土での組織運営のコツが知りたい(眞榮城さん)

眞榮城美保子(まえしろ・みほこ)沖縄県石垣市 眞榮城牧場
栽培品目:黒毛和種

牛に関わる仕事に憧れ、大阪から沖縄にある黒毛和牛の繁殖農家に嫁入りした眞榮城さん。「若手の牛飼いの女性グループを自分で立ち上げたのですが、都会育ちの自分のスピード感は周囲の人には速すぎるようで……。田舎での『情報の遅れ』も気になるので、地域性にあった組織運営のコツをつかみたいです!」



都市部でもっと野菜を売りたい!(三木さん)

三木里恵(みき・りえ)和歌山県御坊市 Miki’s Farm
栽培品目:ミニトマト、なすび、ズッキーニ

お父様はお米、自身は野菜をつくっているという三木さんは、就農して3年目。「地元のコミュニティでは、お客さんやお嬢ちゃん扱いされてしまうことも多く、人との関わり方も学びたいです。大阪など都市部のスーパーマーケットに出荷しているので、そこでいかに買ってもらえるか、自分の感覚だけでは限界があるので、みなさんの意見がほしいです!」



三豊市の魅力を見つけたい!(矢野さん)

矢野志保美(やの・しほみ)香川県三豊市 矢野農園
栽培品目:温州ミカン、中晩柑、文旦

5年前に突然、お父様が亡くなり、いきなり一人でミカン栽培を始めることになった矢野さん。今では、農協のミカン部会の役員をはじめ、複数のコミュニティで大役を担っています。「地元には『何もない』のではなく、『何も気づいていない』だけ。市の職員さんたちにも、三豊市ならではの魅力を見つけたいという意識が高まっていて、私もこの塾で何か見つけて帰りたいです!」



既存のマルシェをもっと発展させたい(米澤さん)

米澤幹枝(よねざわ・みきえ)鳥取県東伯郡北栄町 DEMETER VILLAM
栽培品目:スイカ、メロン、キュウリ

生まれは千葉県。静岡県で育ち東京での仕事を経て、鳥取県に孫ターン移住後、新規就農したという米澤さん。「今は、県の農業女子グループの営農課代表をしています。月に3回マルシェを定期開催しているのですが、いろいろな壁にぶつかっています。会を維持する秘訣をふくめ、マルシェの今後の展開など実践的にいろいろ吸収して帰りたいです」



風通しのいいコミュニティをつくりたい!(若松さん)

若松由美恵(わかまつ・ゆみえ)鹿児島県南九州市 株式会社 さくら知覧園
栽培品目:茶、さつま芋、寒干し大根

知覧茶をこよなく愛する若松さんは、神奈川県から夫の田舎に帰って13年目。「名前だけだけど」と謙遜しつつも、さまざまなコミュニティの役職を勤めてきました。「周囲にはいい取り組みをしている人がたくさんいるのに、組織の風通しがよいとは言えず、なかなか広まりません。町おこし朝市の代表にもなったので、これからはそれをどうまとめていったらいいかも考えたいです」



リーダーとしての経験を地元に還元したい!(渡邉さん)

渡邉和江(わたなべ・かずえ)福岡県八女郡広川町
栽培品目:電照菊、米

外国人の実習生を受け入れて13年という電照菊農家の渡邉さん。言葉や文化の壁を乗り越えたコミュニケーションを続けてきました。「農協の婦人部の役員や地域女性農村アドバイザーなど、いろいろな経験をさせていただいたので、地元に恩返しをしたいと思い参加しました。もう還暦を過ぎたので、新しい自分の楽しみもつくりたいです!」



このほか、岡山県で平飼い卵を育てている藤井美佐さんも参加予定です。


胸に熱い想いを秘めた26人の塾生たち。これから10カ月間、互いに切磋琢磨しながら「理想のコミュニティづくり」を目指していきます。その中で「本当の課題」や「より夢のある未来像」を見つけて、方向転換する人も現れたりして――。彼女たちから目が離せません!

その様子は、農女新聞で逐一レポートしていきますのでお楽しみに!!