学校法人向けシナリオプランニング事業 プログラムシリーズのご紹介

背景

  • 昨今、大学をはじめ学校法人を取り巻く環境は一層厳しさを増しています。
    若年人口の減少は元より、都市部への人口流出、エネルギー価格の高騰、リモート教育の進展など直接的に大学運営に及ぼす影響のみならず、パンデミックや、国際関係、気候変動、為替相場をはじめとする想定の難しい外部環境にも備える必要があります。 また、複雑化する社会課題や人生100年時代、デジタル化による産業構造の変化、グローバル競争の激化などに伴い、必要能力も変わる中、大学教育も常に先読みした対応が求められます。
  • 未来は、ある程度予測可能な事と、多くの予測不可能な事からなる為、様々な状況に柔軟に対応できる備えと自ら未来をつくろうとする強靭な組織体質が必要です。
    10年後、20年後も学校法人が存続し発展している為に未来の課題を先延ばしにせず、手遅れになる前に今から手を打つことが肝要です。
  • シナリオプランニングは、様々な将来ストーリーを、全てありうる前提で今なすべき対応策を講じるための思考ツールであり、組織的な意思決定の質的向上や洞察力の深化を促します。
    健全な危機感と未来へのワクワク感を生むことで、個人のエンゲージメントや成長意欲(グロースマインドセット)を高め、組織力の向上につなげます。社会の不確実性が高まる中で、多くの企業の経営戦略や新規事業創造などで活用されていますが、これからの大学改革にも適用できるアプローチです。
  • 導入効果
    ★自学の経営改革・組織改革
    ★長期的戦略策定と計画遂行
    ★次世代基幹職員人材の抜擢と育成

大学を取り巻く環境(一例)

国 内

①課題 ・深刻な社会的課題
・次世代の幸福度
・未来への希望と活力
②人的資本 ・2040年問題
・人材投資・自己啓発の状況
・人材競争力ランキング

海 外

③国際競争力 ・世界競争力ランキング
・労働生産性、平均賃金
・世界大学ランキング
④潮流 ・未来のスキル
・幸福感の新尺度
・ボーダレスでフラットな教育

シナリオプランニングとは

シナリオ・プランニングは、将来ストーリーを全てありうる前提で対応策を講じるための思考ツールであり、組織的な意思決定の質的向上や洞察力の深化を促します。

【効用】

  • ①複数のありうるシナリオに耐えうる戦略に基づいてプロジェクトを組成することができる(戦略策定)
  • ②未来についての洞察力が増し、イノベーティブなコンセプトを創発できる(創造的な対話)
  • ③組織の共通言語となり、不測の事態にも組織的に迅速な対応ができるようになる(プランBの発動)
  • ④意思決定のプロセスがトップと共有できる(意思決定)

シナリオプランニング活用の流れ

例)問い⇒2040年の〇〇大学がなすべき戦略とは?

  • 1.問いの設定
    組織の長期的な課題や経営層の問題意識に基づいて「問い」を定義
  • 2.キーファクターの抽出
    STEEP(社会/技術/経済/環境/政治)の視点で、影響要因を抽出
  • 3.シナリオ軸の作成
    不確実性と重要性の観点で要因をグルーピングしシナリオの軸を作成
  • 4.シナリオフレームの策定
    「問い」に答える世界観を描く軸の組合せでマトリクスを策定
  • 5.シナリオの創出
    不確実性の深層要因を考え段階的なシナリオをストーリー化
  • 6.示唆、兆候の理解・発見
    各シナリオの組織にとっての意味と顕在化している兆しを抽出
  • 7.アクションの策定
    「問い」に対する全体戦略とシナリオ別のアクションを策定
  • 8.プレゼンテーション
    シナリオのストーリー、なすべきアクションをプレゼン

プログラムシリーズの全体像

準備
(1.5ヶ月)
2時間 2週間 2週間 2~3週間
オリエンテーション 経営層インタビュー 問いの設定 キーファクターの抽出
・シナリオプランニング紹介
・本プログラムの説明
・チーム編成
学長/副学長等への未来洞察インタビュー インタビューを踏まえてグループごとに「問い」を設定 「問い」に関連する影響要因や未来の兆しを収集
ワーク
ショップ
(1.5ヶ月)
1日 1日 3~4週間 0.5日
Day1 Day2 プレゼン準備 報告会
不確実で重要な軸を設定しシナリオフレームを策定 シナリオの世界観を描きアクションを検討 Day1-2のアウトプットを深掘りしプレゼン資料の作成
(中間にコーチングもあり)
学長/副学長等の経営層へプレゼン
活用実践
(1.5ヶ月~)
2週間 2~4週間 2~4週間
シナリオ整理 戦略策定 実行計画 プロジェクト組成
報告会のフィードバックを踏まえ、各チームのシナリオを再編集 本学としてなすべきシナリオ戦略の抽出と優先順位づけ 戦略実行のための計画を立案 戦略実行のための個別プロジェクトの組成及び始動

概算費用(各プログラム①~④)

目的 プログラム 該当フェーズ 金額(税別)
①手法理解 2日研修 ★ワークショップDay1,2のフレームワーク体験学習 70万円
②人材育成 2.5ヶ月パッケージ ★準備〜ワークショップ
経営トップヒアリング、シナリオ創出、報告会まで
150万円
③戦略構想 4ヶ月フルパッケージ ★準備〜活用実践
経営トップヒアリング、シナリオ創出、報告会、戦略策定、実行計画、プロジェクト組織編成まで
200万円~
(関与期間・
内容により変動あり)
④実行支援 月次コンサルティング ★活用実践以降
戦略の学内実行を契約期間内で月次に進捗チェック
50万円~
(2-3h~/月)

講師プロフィール

株式会社ファームアルファ
代表取締役
村田 博信

早稲田大学理工学部経営システム工学科を卒業後、独SAP社に入社。
大手企業の業務変革コンサルティングに従事した後、戦略コンサルティング会社にて、政府による国民啓発運動の企画運営や大手企業の経営戦略策定および新規事業創出に携わる。
2009年から現職。産官学の分野で事業プロデュースやイノベ―ター育成などを行う。
また、オープンイノベーションを加速支援する協業の場である一般社団法人Future Center Alliance Japanでは理事(ディレクター)ならびに事務局長として企画運営全般を担う。

<その他役職>
(一社)Future Center Alliance Japan 理事(ディレクター) 兼 事務局長
(一社)日本能率協会 事業創造イノベーションコース ファシリテータ(元)
Foresight Practitioner, Institute For The Future(米国シリコンバレー)
東京藝術大学 特任講師(主に産学連携担当)
早稲田大学 トランスナショナルHRM研究所 招聘研究員 
ほか

    お問い合せ先

  • ※各種お問い合せは以下にてご一報ください。
    担当より返信または電話等にてご連絡させて頂きます。
  • 【担当】一般社団法人日本能率協会 学校経営支援センター
    〒105-8522東京都港区芝公園3-1-22
  • TEL.03-3434-6617 E-mail:sdforum@jma.or.jp

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学校経営支援センター

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