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女性農業コミュニティーリーダー塾 実践編
東京会場 最終講義レポート

卒業式で塾生が語ったビジョンとは?

 


2019.3.13

平成30年度 女性農業コミュニティリーダー塾は、ついに最終日。次世代リーダー育成塾の頃からの仲間との再会もあり、温かい学びの場となった育成塾。東京と大阪、2つの会場で学んだ塾生たちが東京会場に集結! 8ヶ月間、ともに学んだ塾生たちが、それぞれに語った将来のビジョンを抜粋して紹介します!


まずは大阪会場のみなさんからどうぞ!



大阪会場の塾生集合写真


若松由美恵さん

ビジョンは、名物になる朝市を開催すること。明日から行動することとしては、異業種と積極的に繋がりを持っていきたいです。今まではどこか受け身だったので、自分から動いてみようと思います。




米澤幹枝さん

行ってみたいと思われるマルシェを作ります。そして、悩まずにどんどん情報発信をしていきます!




矢野志保美さん

自分の農園を発展させつつ元気にしていきたい。そして、ひとつひとつ自分の仕事をしていきたいです。就農してまだ10年。次世代に農業が伝わるように種を蒔きたいです。




三木里恵さん

ビジョンは、(自分の作るコミュニティを)自発的に参加したいと思える会にすること。
今後は「ワールドカフェ」をやってみたい。みんなの意見を取り入れて、お茶しながら喋りながらやっていきたい。みんなに「大丈夫だよ」と言われるように、成長していきたい。




眞榮城美保子さん

最強の産地を作るために、若手のパワーとベテランの知識を融合させていきます。自分一人がやるのではなく、みんなを育てる考え方で、あれもこれもではなく、じっくり丁寧に取り組みます。




藤井美佐さん

若手社員とのコミュニケーションを作りたい。短い時間でいいからスタッフと一緒に過ごす回数を共有して、信頼関係を作っていきます。




彦坂由美さん

青じそで地域を盛り上げたい。段階的に人を巻き込むことをめざし、無理なく楽しんで、積極的に参加できる事案をコアメンバーと作っていきたいです。




野田美香子さん

自分自身が既に繋がりを持っているにも関わらず、これまでは活かし方が分からなかったのですが、これからはその繋がりをもっとうまく活かせるようにしたいです。




野田留美さん

私のビジョンは「マルシェによる地域交流の構築を図る」「都市農業への理解を促す」「 人と物の交流を通じた情報発信の拠点を作る」です。マルシェがみんなにとって“楽しめる場”になっていけばいいなと思います。アイデアの種まきをして、仲間を作っていきます。




中村美恵さん

以前は(手助けが打ち切られて)落ち込んでいましたが、新しく助けてくださる方も出てきて、みなさんが助けてくださっているのを感じています。これまで一緒にやってきたみんなと、もう一年、しっかり考えて行動していくのが目標です。




中垣野歩さん

内向的なので、最初はコミュニティに参加することは苦手だったけど、たくさんの人と出会っていく中で、コミュニティにはコミュニティのいい面があるなと気付いていきました。ここで学んだリーダーシップを活かし、みんなを支えていく立場になれたらと思います。




堤由美さん

ビジョンは、農業女子の横の繋がりを作り、それぞれみんなが自由に交流でき、いきいきと農業を営む環境を作ることです。ここで学び、行動して声をあげることで、(コミュニティの)メンバーが集まってくれたことは、すごい収穫です。それで終わらせず行動していこうと動き出せたので、ここで出会えたみなさんには本当に感謝してます!




辻理恵さん

結果をすぐに求めるのではなく、「小さいことを持続すること」を目標にして頑張りたいです。私一人では無理なので、魅力を発信して賛同者を集めます。育成塾でみんなと出会えて、農業をやるなら明るく楽しくしようと腹をくくりました!




園田亜貴子

せっかくチームを作ったのだから、ふるさと納税やマルシェを継続的にやっていけるように、具体的に計画をたてていきたいです。農作業だけだと行動範囲が狭まるので、チームをきっかけに広がればいいと思います。無理のない範囲で続けられるようにしていきたいです。




白木嘉代さん

ビジョンは、「軽トラ市」をすること。それで買い物弱者のお手伝いをできればいいなと思っています。そして、その軽トラ市にしても、地域の活動をやるにしても、自分では「時間がない」と思っているけれど、結局は自分のことが調整できてないと気付いたので、まずは自分の生活を見直したい。また、やりたいことが湧いてしかたない部分もあるので、自分に素直に頑張りたい!




古閑ゆかりさん

ビジョンは「新規就農者が地元・熊本で楽しく農業を継続できる」こと。もともと動くことが苦手で、1人で考えて落ち込んでいたけれど、この講習会でマイナスなこともプラスに変えられると気付いたので、少しずつやっていきます。ワークショップも苦手だったけど、ここでいっぱい勉強させてもらったので、みんなにとっての楽しい農業をワークショップで探していきます。




小池早苗さん

「みんなが汗を流して、お天道さまの下で働いて、農作業していけたら楽しいよね」というのがビジョンです。農業をPRするために動画の撮影をしているけど、これからも撮りためていこうと思います。今まで、誰かに相談すると相手の仕事を作っちゃうという遠慮の気持ちがあったけど、この塾に来て、相談に行かなきゃ始まらないと思いました。だから行政にも相談しようと思います。




岡本尚子さん

ビジョンは「地域の子供たちは地域で育てる」ということです。今までいろいろやってみたけど、私が求める仲間が見つからないこともありました。今度は、逆にこちらから行って、自分の考えを伝える方向でやっていこうと思います。少しずつじっくり足場を固めて、地域の子供たちが変わっていけば、周りも変わっていくし、自分が笑顔でいたら周りもそうなると思うんです。少しずつそういうことを発信できればいいかなと思っています。




大木美智子さん

20代で会社を立ち上げた時はうまくやれましたが、農業を立ち上げたらすごく難しくて、悩んでこの塾に来ました。そうしたら、1人で頑張らなくてもいいと思えました。農業はすごく奥深いです。これからもみなさんと繋がっていろんなことを学んでいきたいです。




榎本佐和子さん

ビジョンは、「新規就農者のためのコミュニティ」。地域の人や行政や農協に、新規就農者を応援してもらおうというプランです。新規就農者のみんなとコミュニケーションをとってお互いに成長していきたいです。




江尻教子さん

若いパワーを結集して、耕作放棄地を耕します。そこに菊芋を植え、井原を元気にします。 そのために、メンバーで協力して活動計画を立てて、発信して、楽しんでいきたい。やっている私達がいちばん盛り上がって楽しみたい。そして「楽しい」の輪を広げたいです。




井畑敦子さん

昨日のフォーラムでは「撤退策」に自分の考えと合致するところがありました。この塾に来たのも、右肩上がりの市場成長主義ではなく、アプローチを考え直さないといけないという思いがあったから。活性化すればいいと外から持ち込んでも、地元の人にしたら引っ掻き回される思いもあります。アプローチは見直さないといけないと考えています。




赤石万里子さん

よいと思うことは情報発信をして思いを伝えます。勉強した中で気付いたのは、コミュニケーションというのはただ話し合うだけでなく、思いをきちんと伝え、相手からの意見を聞いて理解するのも大事だということ。それも取り入れ、パートさんに気配りをして、いつも楽しく農業できるようにしたいです。




ここからは、東京会場のみなさんが語った、卒業後のビジョンです。




東京会場の塾生集合写真


青木幸子さん

消費者と農家をつなぐために、多摩市で農業をやっていきたい。失敗しながらでも、今年よりは来年、来年より再来年と良い方に変えていたいので、とりあえず「やる」ということを始めたいです。育成塾のみんなが、自分の知らない扉を開けてきてくれた。これからもアンテナを張って楽しんでいきたいです。




荒井啓子さん

はじめここに来ようと思った一番の理由は、町の直売所を立て直そうと思ったからです。紆余曲折を経て、秋にオープンすることになったので、それまでに行政と協力して立て直したいです。




伊藤友子さん

目の前のことから1個1個発信したいです。壁にぶつかっても「できない」と思わず、目の前のこと、できることから、アンテナを張り巡らせて見つけていきたいです。




入倉眞佐子さん

徳島県阿波市に、農業や環境保全を学べる場を作りたいと思っていたけど、目の前の農作業に追われて、やりたいと思っていたことができていなかった。多少今の収入が減っても、やらなければいけないこと、やりたいことに取り掛かろうと思います。




大塚早苗さん

私のビジョンは、地元の子供のためのグリーンツーリズム組織を作ること。地元の子供たちに村の農業を知ってもらい、地域全体で子供を育て、村の未来を考えるきっかけづくりになればいいと思います。




大和田綾子さん

自分は本当にマイナス思考だけど、みなさんには本当に励まされていて、みなさんにパワーをもらいたくてこの塾に来ていました。マイナス思考の自分を捨てて、失敗してもいいからチャンスには飛び込んで行けるように、頑張っていきたいです。




小川紘未さん

ビジョンがぶれないようにサポートしていきたい。夫は今日も1人でサポートしてくれているので、帰ったら美味しいご飯を作りたい。メンバーにはちょっとずつごほうびを用意して、みんながわくわくするようなチームを作っていきます。




景井愛美さん

この塾に入った時は、自分のやっていることがうまくいかないことが続いていたけど、ここに来て、みなさんもいろんな立場で葛藤したり、頑張ったりしていることが分かりました。先生に「こういうやり方をすれば?」と教えてもらったことで、実技と勉強が同時進行でできました。ありがとうございます!




河合直美さん

私のビジョンは、無農薬の苺を育てて、それを標準化すること。今は大きなボロボロの風呂敷を広げているので、その穴を塞いで、大きなきれいな風呂敷にしたいです。こうしてみなさんとご縁ができたのも、すごく感謝しています。




木島貴子さん

今年は災害被害もあったけど、みなさんに本当に励ましてもらいました。まずは今暮らしている地域が20年後も存続していけるよう、そこから始めようと思います。この塾は本当に参考になることがいっぱいあったしすごく刺激があって、来てよかったと感謝しています。




中道真由美さん

私のビジョンは、持続可能な楽しい地域で、女性も若者も高齢者も障害者もみんなが認め合え、異文化が共生できる楽しい地域を作りたい。それに向かって、100年お仕事したいです。




西尾奈緒さん

私のビジョンは、多様性を認めあえる地域を作ること。誰もが安心して発言できる社会を作ることです。新規就農で移住して3年目なのですが、農家の女性たちの立場が悪いことにびっくりしました。周りの人達はしがらみがあって動けないので、だったら私が発言して動こうという気持ちで、この塾も受け始めました。今は周りの人たちも動き始めているので、今こそここで学んだファシリテーション能力を発揮しなければいけないと思っています。




青野陽子さん

静岡県の農業女性のことをみなさんに分かっていただきたいというのと、胸を張って、美味しい野菜を作っている女性が静岡にいることをアピールする場をつくり、情報発信をやっていきたいです。あとは、自分のことは後回しにする”悪い”性格を直していきたいです。




濱田律子さん

私のビジョンは、黒部で暮らすことを誇りに思えるような町づくりをしたということ。そのきっかけになるようなイベント、黒部を魅力的に感じられるようなイベントを、定期開催していきます。




原沢智子さん

私のビジョンは、おいしいリンゴを作っている産地をアピールするために、おいしいリンゴの加工品を作ってアピールすること。この塾でいろいろな意見をいただいたので、仲間と共有したいです。




菱山まり子さん

私のビジョンは「ずっと住みたい町、長沼」。生きることに必要なものがある町。自然があって、おいしい食べ物があって、コミュニケーションがある町になって、いずれランキングに出てきたらいいなというのが夢です。自分に自信がないと相手に対しても自信が持てない、そんなマイナス思考なところもありますが、この塾で(マイナス思考の)“仲間”がいることがわかって、少しずつマイナス思考をなくして周りを信用して任せていけるように頑張るぞと思いました(笑)




星光さん

この塾をきっかけに変われたし、もともと自分が持っていた前向きさを思い出せました。夏には夢のひとつだったマルシェも実現します。最初は農業に興味がなかったメンバーも、協力してくれるまでに、短い期間で変わりました。今は家族と同じ思いで頑張っています。自分が変わらないと相手も変わらないんだと、この塾で学ばせてもらいました。すごく楽しい時間でした!




松鶴愛さん

小さな町でも楽しく温かい雰囲気の中、みんなが幸せな気持ちで暮らせる町を作っていきたい。それを町のメンバーと町外の仲間たちとやっていきたいです。私の原動力は子供たち。子供たちに、どのようにリーダーシップを発揮するか?とか、どのように仕事を任していくかなど、人材育成のシミュレーション相手になってもらっています(笑)。そんな視点で、自分たちの畑の中でできることを実践していきたい。




黛佐予さん

明日からは背伸びをすることをやめて、自分の等身大でいきます! 今後は、安心して頼れるリーダーを作りたい。そして、安心して頼ってもらえるようなブレないリーダーになりたい。少し肩の力を抜いて、意地を張らずに胸を張っていけるような自分の人生を歩みたいと思います。




三森かおりさん

24歳で農家に嫁ぎましたが、農村は過酷です。農家の嫁の立ち位置は母を見て学んでいて、普通は嫁が勉強するなんてありえない中、私は地域の勉強の場に行ったりもしました。育成塾に若い世代の人たちが参加していることは、本当に素晴らしいことで、私も30代で来ていたらもっと学びがあったんじゃないかと思います。ただ、今この場にいるということは、年が違っても仲間で、これからも一緒に歩んで行ける同志だと思います。この決意表明の後に、1年後でも、先生たちに私たちの成長を報告できるような場を作っていただけたらと思います。



周りの仲間のリクエストに応えて「デキる女」風のポーズで写真に収まってくれた三森さん。そのコメントにもあったように、これからみなさんは地元に帰ってそれぞれの課題に向き合うことになります。地元に帰って頑張る中で、このページの仲間たちの笑顔が元気を与えてくれますよう、そして、みなさんのこの日の決意が実るよう、お祈りしています!