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10年後の自分は何をしている?

2018.01.12


12月11日、12日に行われた育成塾の第6回講義。「後半戦からは自問自答が多くなります。自分を見つめ直すとともに、ここに来ている意義も改めて意識してください」という箱崎浩大先生の言葉から始まった今回。テーマは「夢・ビジョンを描く」そして「事業の計画づくり」。講義初日の様子をレポートします!


  

■10年後の自分は何を考え、何をしていますか?

モチベーションを上げるにはどうしたらいいか? じつは「報酬」ではなく、「仕事のやりがい」や「夢」が大切だと説く高橋澄子先生。事業が苦しい時ほど、夢やビジョンがその助けになってくれるそう。ということで、今回の講義は「夢・ビジョンを描く」ことからスタート! 毎日の仕事に邁進している育成塾のみなさんですが、今だけはリラックスして10年後(2027年)の自分のイメージをふくらませる時間を持ちましょう! という指示のもと、教室が一瞬、静寂に包まれました。


「まずはゆったりと楽な姿勢で座ってください。体のどこかに力が入っていたら、少しずつ力を抜いていきましょう…」。高橋先生の声が、教室に響きます。


「今は2027年の12月です。外はすっかり寒くなってきました。あなたは暖かな部屋の中で片付けをしています。机の引き出しの中から、10年前の研修のテキストが出てきました。10年前に書いたメモがたくさんで、あなたは懐かしい気持ちで胸がいっぱいになっています。あなたはどんな様子に見えますか? 毎日をどんな気持ちで過ごしているのでしょうか?」


しばらく静かな時間を過ごした後、その間に考えたことを、テキストに書き込んでいきます。書き込むことは3つ。「10年後のあなたは…?」、「まったく制約がないとしたら、10年後のあなたの事業&農園・会社をどんな風にしたいですか?」、そして「その10年後の姿を実現するために、あなたは何をしたいですか?」。


  

■大いに盛り上がった『わたしの夢、発表会』


書き込みが終わったら、ペアに分かれて発表し合います。高橋先生の指示のもと…できるだけ今まで喋ったことのない人と組むことに! そして始まった『夢の発表会』は大盛り上がり! 「終了です」の合図も聞こえないほどの熱気です。



「人は書くことで考えがクリアになり、人に聞いてもらうことで、夢が実現に近づくところがあるんです。アスリートの『金メダルを獲ります!』といった有言実行に似ていますね」という高橋先生の言葉通り、卒業生の中にも「この時間がすごく役に立った」という人も多いそう。卒業生と会うと、育成塾にいた頃は悩んだり苦しんだりしていた人が、覚悟を決めた“かっこいい女”になっていて、高橋先生も感動するそうです。



ペアで発表し合ったあとは、車座になり、全員の前で発表! さて、みなさんの夢は、どんなものなのでしょう? 「まずは事業、農園の前に、自分自身がどうなりたいのかをイメージしましょう」との言葉もあったため、幅広い夢が思い描かれました。いくつかご紹介します(誰の夢かはここでは内緒)!


「大きなトラックの入る車庫が欲しい」「台風に負けないハウスが建っていればいいな」「IOT技術を導入したい」など、生産現場に関わること。「経営にまつわる数字をデータ化したい」「女性が育児も結婚も気兼ねなくできる企業を作りたい」「若手の生産者がチャレンジできる場所を作りたい」「移住や就農の相談に乗りたい」など、農業の経営にまつわること。


「新しい家に住んで、趣味をする時間も持っていたい」「『お正月にはハワイで過ごしているんです』という、ゆとりのある農家になっていたい」「赤いロードスターを買う!」など、自分の夢も描いていきます。さらに、「住んでいる地域の議員になる!」「農業の価値を底上げする」「女性だけで企業を立ち上げる」「地域のおじいちゃん、おばあちゃんのために温泉を作りたい」と、どんどん夢は広がっていきます。



ここには書ききれないほどの夢がたくさん発表され、「大きい小さいは関係なく、どの夢も素敵だと思います」と、高橋先生。発表後は全員で手を繋ぎ「叶う、叶う、叶う!」と声を挙げ、記憶にしっかり残しました!


  

■事業の計画づくりは具体的に!


続いては、「事業の計画づくり」について学びます。「目標の山を登るには、どの道を通って登るのか、どんな装備が必要なのか考え、準備すると、楽しい山登りになります」(高橋先生)


事業も山登りに似ていて、計画はマスト! 計画とは、目標達成のための道しるべ。「短期(1年)」、「中期(3〜5年)」、「長期(5〜10年)」があり、短期計画は具体的な行動、中期計画はその先の道筋、長期計画は将来のビジョンを踏まえて作ります。


その目標達成に向けて、経営資源(人・金・モノ)を配分します。人に関する計画は、いつ、どの作業に、どんな人を、何人かけるのかを決める「要員計画」。金に関する計画は「売上計画」「原価計画」「経費計画」「利益計画」。モノ(資材や設備)に関する計画は、いつ、何のために、いくらで購入するのかの「購買計画」「設備投資計画」。


さらに、それらを実行する担当者と、期限などを決める「実行計画」はマスト! できるだけ具体的に落とし込むことが大切です。



さて、計画を作るだけで満足してはもったいない! せっかく作る計画だから「PDCAを回す」ことを意識しましょう。


「PDCA」とは、PLAN、DO、CHECK、ACTIONの頭文字。「PDCAにはじまりPDCAに終わる」と言われるぐらい、経営には必要な考え方です。


計画を作る(PLAN)→実施する(DO)→うまく行っているかチェックする(CHECK)→うまく行かないことは修正対策を立てて実施する(ACTION)。これがPDCAを回すということ。うまく行っている会社は、このPDCAがうまく回っています。


「計画を作ったからといって、実行できるとは限りません。実は、実行できなかった時の行動が大切なのです。たとえば災害に遭うと売上計画は下げることになるけど、『どうしよう…』となるのではなく、どこまでなら下げられるかを考える。心が折れたり何もできなくなるのではなく、冷静に対応を考えて方向修正し、続けていく。それが経営です」(高橋先生)



「計画化と実行が上手な人は、幸せに暮らせます」と高橋先生の言うとおり、何にでも計画は大切です。大変な状況だったり、忙しくてへとへとになっている人は、時には立ち止まって考え、計画の見直しをするのも手です。「急がば回れ」ですね!


事業計画書があれば、家族や従業員と話し合いの時に伝わりやすいのも利点です。目標を共有できていれば、経営という山登りも楽しくなりますね! 次回の講義でもっと詳しく学んでいくので、お楽しみに!



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