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第二期 女性農業次世代リーダー育成塾 開塾!

2015.07.16

北海道〜鹿児島まで全国34人の女性農業者が集結!
第二期 育成塾がスタート!

2014年度に開講し第一期生20名が卒業した「女性農業次世代リーダー育成塾」が今年も開講しました。2015年度は受講生が大幅に増え、34名が第二期生として参加。希望に応じて「事業経営者・リーダー育成コース」「コミュニティリーダー育成コース」に分かれ、これから9ヶ月間『自主自立した事業経営者』を目指して効率的に学んでいきます。

ここでは、6/31(火)・7/1(水)に行われた初回の講義の中から、高橋澄子先生による「事業経営者・リーダー育成コース」の第1回講義をレポートします。

まずは机を壁側に寄せて車座になってお互いの顔が見える形になって自己紹介からスタート!

高橋先生から「自分を何かに例えて自己紹介しましょう」という“お題”が出され…「マグロ」「温泉」「一人吉本新喜劇」「永遠の副リーダー」といったキャッチフレーズが次々と飛び出しました。知らず知らずのうちに、アピールしたいモノ(この場合は自分自身)を、ひとことで表現する技術を学んでいるようです。

キャッチフレーズに続けて、具体的にどんな自己紹介が行われたのか? 気になる方もいらっしゃると思います。詳しい内容は、近日『受講生インタビュー』内で随時更新いたします。おたのしみに!


農業を事業として捉えよう!

第一期でも先生方から何度となく登場した「農業は事業である」との言葉。見落としがちですが、農業も事業ですから…「事業経営者」としての手腕が問われます。農作物を作って、収穫して、売るだけでなく…儲けて利益を残して、事業として継続させることを考えなければいけません。そのためには「マーケティング」という考え方が重要。

和やかな自己紹介タイムとは打って変わって、真剣な面持ちでメモを取ります。


消費者がモノを買うプロセスとは?

高橋先生は説きます「消費者は、分からないものは買いません」「とくに食べるものや肌に付けるものはなおさらです」…ふむふむ、納得です。では、何をキッカケにして商品を買おうと思うのか? まずはPOPなどで商品を知り、理解し、好きになり、初めて初回購買につながるとのこと。

農産物を作って売るだけという、これまでの農業のやり方だと結局、赤字になってしまうことも多いのが現実。トライアル(初回購買)だけでなくリピート(継続購買)してもらい、商品のロイヤルユーザー(ファン)を増やす商売をしなければいけません。そのためには消費者の気持ちをくみ取り、細分化する「ニーズ」を理解することが大切なんですね。


では…ここで出てきた「ニーズ」とは何でしょうか?

高橋先生によると「ニーズ」とは、ひとことで言うと「〜が欲しい」という欲求を指すとのこと。現在の状態と理想とする状態にギャップがあれば、そこにニーズが生まれ、そのギャップが大きいほどニーズは強くなります。今、その人(消費者)がどういう状態か把握し、その上で何を提供できるのか。その「ニーズ」を分けて考えることがマーケティングだ!…と、高橋先生の熱血講義は続きます!

初回から積極的に質問する塾生のみなさん。さすが、意識が高い!


どの消費者を狙うのか?

次に…「ニーズ」について、さらに細かく考えてみましょう!


「ショートケーキが欲しい」というニーズをひとつとってみても…「子供のおやつに欲しい」「自分へのご褒美に欲しい」「おなかいっぱい食べたい」など、さまざま。このうちどのニーズを持ったお客さまを対象にするかで、商品も違います。


たとえば小さくて美しいラム酒たっぷりのショートケーキがあったとして、それが1個500円以上だとしても、自分へのご褒美としてなら買う人もいるでしょう。でも、子供のおやつに欲しい人や、おなかいっぱい食べたい人は、もっと安くて大きい物を選ぶでしょう。

これは、農業生産物でも同じ。自家使用には少し傷があっても安い作物は売れるでしょうし、ギフト用には傷のないもの、桐の箱付きが求められるなど、商品の仕様も違ってきます。


ニーズは、消費者の年齢や性別、価値観やライフスタイルによって違います。独身の人、夫婦二人家族、子供と同居、高齢者夫婦など、ライフステージによって買い物をする場所や買う商品も変わります。どの市場・どの消費者を狙うのか、ターゲットによって分けて考える「ターゲティング」が大切なのです。

「ターゲティング」という考え方をさらに具体的に感じ取るため、5〜6名ずつのグループに分かれ、自分自身の買物行動を分析し、意見交換。


このあと…3つのグループに分かれ、それぞれ広尾、六本木、銀座のスーパーをフィールドワーク。どんなお客さんがいるのか、どんな商品を買っているのか調査し、2日目はその報告会。続いて、直接、消費者に接するためのフィールドワーク「ヒルズマルシェ」への出店に向け、具体的に準備が行われました。


第1回からフルスロットルで始まった育成塾の講義。塾生に尋ねると「今までの自分は物を作るのに一生懸命で、漠然とやっていました…。もっと細分化しないといけないと気付かされました!」と、さっそく意識に変化が現れている模様です。一方で「これを一人でやるとなると、莫大な時間が必要になりそう…。どうすればいいんでしょう!?」と戸惑う声も聴かれました。


「自主自立した事業経営者」になるためには、通らなければならない厳しい道のり。講義を受けるうちに、だんだんと解決のいとぐちが見つかるはず!これからの熱血講義もたのしみです!