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【塾レポ7月B】町づくりコミュニティの作り方

2014.12.05

■これからの時代のキーワード『六次産業化』とは?

2日目のテーマは『コミュニティデザイン』。
育成塾に参加しているみなさんは、すでに各地域で農業経営者/実務者として実績を持っています。大きな田んぼや畑を持ち、従業員を雇い(あるいは社員農業者として部下を指導・監督)、企業やレストラン、一般消費者を相手に農産物や加工品を販売している方々ばかりです。

そうした方々が個々に頑張るだけでなく、それぞれの地域で同業者を束ねてひとつの組織となることで、農産品のブランド力も上がって行くでしょうし、地域そのものの活性化につながることが期待されます。

まさに、安倍政権が女性活用の推進で目指す「2030」(*2020年までに女性のリーダーを30%に増やす)や、「地域創生」にも合致するプロジェクト。そのひとつが「女性農業次世代リーダー育成塾」といえるでしょう。

コミュニティデザインの講義を担当するのは金子和夫さん。

「地域の中で仲間を作っていきたい。仲間を作って行きたい」という想いを胸に育成塾に参加したみなさんの想いに応えるような講義が行われました。

『「生産者―JA―市場―仲買―小売り―消費者」という従来型の農家のあり方を超えて、いま、生産者が地産地消のグループを作って販売したり、都会の消費者と直接交流して販売するケースも目立つようになりました。「消費者とつながるコミュニティ」「六次産業化のコミュニティ」これが、これからの時代の農家には必要です』

ちなみに、『六次産業化』とは、これまで農家が担ってきた生産(一次産業)だけでなく、加工(二次産業)、流通・販売(三次産業)までトータルにカバーできる経営能力を持ちましょう!という、一次産業の新しい形を示したキーワード。1+2+3=6 ということで「六次産業化」と名付けられました。
では、そうした地域全体で六次産業を担って行くコミュニティをどうやって作ったらいいの!? 教えて! 金子先生!

■コミュニティ形成6つの要素

金子先生によると、コミュニティを作る時に必要な要素は6つあると言います。

@ビジョン
わたしはどうしたいのか? そのビジョンを明確にする。
ビジョンがあって人はつながっていく。

A地域資源の活用
自分の周りに何があるか? 農産物を売るんだけど地域イメージは大切。
ただ「林檎」といより、「飛騨高山のりんご」と言ったら美味しそうでしょ?
地域にイメージが無ければ「武田信玄の○○」など観光素材を活用しても良い。

BPDCA
Plan(計画)Do(実行)Check(点検)Act(改善)
このサイクルを常に回しながら活動内容をブラッシュアップしていく。

C熱心なリーダー+サポーター/メンバー
熱心なリーダーだけでは成立しない。
1人、2人だと挫折するが、4、5人の仲間が形成されると支え合って持続しやすい。

Dプラットフォーム(場)
場を作る。物理的な「場」でなくてもいい。例えば「○○会」といったグループを形成して月に1度集まろうぜ!ということでも良い。「場」があれば人が集まるし、行政も注目するようになる。たまり場のイメージ。

Eコーディネーター
リーダーは突っ走る人。世間の7、8割は無関心。残りは少し関心を持ってくれる人たち。その、少し関心を持ってくれる人とリーダーを繋ぐ役割を担う存在が大切。強烈な個性を持つリーダーとまとめ役調整役が必要です。

まずは、@で挙げた「ビジョン」を明確にするため、
現状把握と評価、分析が大切だとのこと。確かに…地域の危機感や不安感などを評価、分析してビジョンを掲げると、仲間を集める時、共感も得られやすそうです。そして…これ、意外と重要だなと思ったのが「まずは、仲間を巻き込んじゃう!具体的に動くのは、そのあとで良い」というアドバイス。まずは動く! その意味で、育成塾のみなさんはすでに行動を起こしている方々ですから、第一条件クリアと言えるのかもしれません。