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輝く農女新聞内で特集された情報を紹介しています。

山領裕美/自分で商品を企画することで広がる世界がある

2016.01.06

山領 裕美 (佐賀県佐賀市 山領ファーム)

山領さんは5年前、ご主人と脱サラをして就農されました。2013年からは、規格外の玉ねぎを使った玉ねぎドレッシングを商品化して販売。さらに、地元でのイベントに参加して自社商品を販売をしたり、収穫体験を企画したり…消費者の方と接することに力を入れていらっしゃいます。

(収穫体験の記念写真)


そんな山領さんの前職は、エステティシャン! さっそく、就農の経緯から伺いました。



農作業の経験もなかったので逆に飛び込めました!

農女新聞
エステティシャンから農家への転職には、かなり抵抗があったのでは…


山領
それがそうでも…


農女新聞
と、いうと?


山領
それまで、土いじりとは無縁の世界で、農作業の経験もなかったので、逆に飛び込めたところがあるんです。実家も農家じゃないですし、逆に新鮮だったから何も考えずに飛び込めたんだと思います。

農女新聞
就農のタイミングは、ご主人の脱サラということですが、ご主人の実家が農業をされているということで、農家を継ぐかも…ということは、考えていなかったんですか?


山領
考えていました。でも、それは、いずれって話で…まだまだ先のことだと思っていました。


農女新聞
それが、どうして…


山領
主人に転勤の話があって…全然知らない土地に小さい子供連れていく事が不安だったので、いろいろ考えた結果、会社を辞めて農業始めようということになったんです。


農女新聞
エステシャンから農家への転職ですが、不安はなかったですか?


山領
性格的になんとかなる、どんな仕事もやればなんとかなるかなっていう考え方なので…もちろん前職の職場関係の人達は反対しましたよ。「そんなのやめておけ」「お前にはできないよ」みたいな(笑)。日焼けは絶対NGな仕事なので、プライベートでも日焼けは出来ないというか…


農女新聞
農業は屋外仕事が多いイメージがありますから日焼けには大敵ですよね


山領
もってのほかですね。手荒れは厳禁ですから(笑)

(屋外に広がる玉ねぎ畑)



大変だったのは休みの予定が立てられないこと

農女新聞
そんななか、実際に就農されてみて、何が一番大変でしたか?


山領
大変なのは休みの予定が立てられないことですかね。会社勤めの時は、仕事が終って家に帰ってきたらまぁちょっとほっとできる時間があるじゃないですか…、それがないんですよね。


農女新聞
これまでお話を伺った方は、わりと「自分でスケジュールが立てられる」という方が多い印象でしたが…山領さんの場合は、世間的な農業に対するイメージ通り忙しかったと…?


山領
締め切りが迫っている仕事に追われているっていう感じで、なかなか、今日まる1日オフだった!っていうことがないんです。子供のために休みを取るっていう風な、今はそんな感じなので…。



自分で商品を企画することで広がる世界がある

農女新聞
逆に、やりがいというと…?


山領
やはり、加工品の販売、玉ねぎドレッシングですかね…


農女新聞
これは、いつごろから始められたんですか?


山領
就農して3年目です。


農女新聞
ご自身で企画を?


山領
はい。もともとウチの子供が生野菜を食べなくて…。でもマヨネーズかけさせるのも嫌だし、市販のドレッシングもオイリーだから嫌だなぁって思っていて…。それで、家でいっぱい余っているタマネギを使って、なんか作ってあげようかなって…。それがきっかけです。

農女新聞
それで?


山領
それで、ドレッシングを作ったら「ママのドレッシング美味しい!美味しい!」って子供がすごい野菜食べてくれるようになって、近所のママ友とかにおすそ分けしたりとか…。そのうち、野菜の販売とかを卸しているところのイベントとかに参加していたんですけど、そこで、試食販売をしていたんですよ、1年くらい。そしたら意外と評判がよくて、それで加工品やってみようかなって。

農女新聞
自分が企画して、その結果が返ってくるのって、やりがいを感じますよね


山領
それだけではないんです。


農女新聞
と、いうと?


山領
それまでは、主人がコレしてアレしてっていうことを、ただ単に家でやっているだけで、なかなかこう農家の奥さん方と知り合う機会もなければ、昔からの友達とも会う機会も時間もないし、外に出る口実もないっていう風な感じで…自分が責任を持って出来るやりがいっていうのが、ホントなかったんで…


農女新聞
なるほど!


山領
でも加工の知識がなかったので、県内で6次化を目指している人のための研修会や、そういう基礎知識を学べるところに応募して、「ちょっと行ってくるね」みたいな。家を出る口実を作って、ちょっとストレス発散するみたいな…。そんな感じでスタートして、1年位かかって、ようやく商品化出来たんです。


農女新聞
今後はもっと広げていこうとお考えですか?


山領
新しい商品も色々考えつつ、今よりも販路を広げたいなぁって思っています。そのノウハウもきちんと学びたいと思って、この講座に参加したんです。


農女新聞
お話を聞いていると農業がどんどん楽しくなっている感じですね…


山領
そうですね。自分が楽しいと思えるものを模索しながら見つけている状態で、そのいいなって思ったものを広げていきたいなって思っている段階ですね。



同業者の仲間を見つけることってすごく大切

農女新聞
最後に山領さんのように農業に携わっている女性に何かメッセージを頂けますか?


山領
私みたいに思っていらっしゃる方って多分まだまだいらっしゃると思うんですよ。どうしても農家の女性って、内に内にってなってしまうと思うんですよね。それでストレスを溜め込んじゃったり…私も、同じ環境の人を見つけることで、話ができただけでも気持ちがすごい緩和された時期もあったんですよね。だからこそ、同業者の仲間を見つけることってすごく大切だと思うんですよね。なんかそうゆうのを見つけて欲しいなって思います。