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大曽根京子/重機女子…農業の法人化…時代を先取り!

2015.12.21

大曽根 京子 (茨城県つくば市 つくばの田畑に輝く女性たち)

大曽根さんは、今回(第二期)からスタートした金子和夫先生が担当する「コミュニティリーダー育成コース」の受講生。JA産直部会、JA女性部会、つくば市経済部農業課などの会員の方々から構成されるコミュニティー「つくばの田畑に輝く女性たち」に所属されています。


結婚するまでは看護師だった大曽根さんの就農された理由は、4人の息子を育てるのに、農業は最高の職業だと思ったから。4人とも農業高校に進学、長男・次男は東京農大を卒業し就農。下のお子さんも東京農大を目指して勉強中なんだとか。今回は、そんな大曽根さんに、農業の魅力について伺いました。



男の子を育てるのに農業はいいなと…

農女新聞
前職は看護師ということですが、改めて就農の経緯について教えて頂けますか?


大曽根
結婚するまでは看護師をしていて、会社を経営していた夫と結婚してからは、専業主婦をしていたんですが、夫が会社をたたむことになって、その時に、夫とこれから何をしようかと考えていたんですね…


農女新聞
はい…


大曽根
その時にも、田舎なので自分の家で食べられるだけ農業はやっていて、知人から頼まれることもあったんですね。そんなこともあって「じゃあ、農業でやっていこうか」という話になり就農することになりました。


農女新聞
でも、仕事として農業をするとなると、また違うんじゃないですか?


大曽根
実家が農家をしていたので、それほど抵抗はありませんでした。あと、男の子を育てるのには、「遊び場」であり、「子育ての場」であり、「仕事を覚える場」でもあり、いい仕事かなとも思っていましたので。


重機女子のはしり? すごい嫁が来たなと評判に!

農女新聞
就農された際も、あまりギャップを感じることもなかったですか?


大曽根
はい。ただ、その頃(2000年)はまだ、重機に乗る女の人はほとんどなかった時代なので…いろいろ言われることが多かったですね。私と夫はいいんですが、おじいちゃんがいたんので、おじいちゃんのところへ「すごい嫁が来たな」というような感じで…。


農女新聞
今は「重機女子」という言葉があるくらい、女性が重機に乗ることは珍しくないですが、当時はまだまだ、そういう状況ではなかったんですね。ということは、大曽根さんはまさに「重機女子」のはしりですね。


大曽根
免許も大型特殊を持っていますしね(笑)



農業を法人化するメリットとは?

農女新聞
はしりといえば、農業を始めた当初から、法人化されていたそうですが…


大曽根
当時、法人の農家は本当に少なかったですね。今は国の方針で法人化しろという感じになっていますけど…


農女新聞
そうですよね。当時は周りからの風当たりも強かったでしょうね…


大曽根
でも逆に、会社だから安心して土地を貸してくれる、ってこともありましたよ。個人に頼むと、その人が農家をやめたら、また別の人を探さないといけませんからね。


農女新聞
でもなんで、法人でやられようと思ったんですか?


大曽根
「保険の関係とか考えたら、これからは会社組織にした方がいい」という会社を経営していた主人の意見で決めました。


農女新聞
なるほど、先見の明があったんですね…



やりたいコトができる!それが農業の魅力

農女新聞
重機女子といい、法人化という、何かと時代を先取りされていたんですね。そんな大曽根さんが考える農業の魅力って、どんなところですか?


大曽根
じつはウチ、陶人形のギャラリーもやっているんですね。ゆくゆくは農家レストランをやりたいと考えているんですけど…。家族の理解があればですが「こういうことやりたいと思えばできる」、これは農業の魅力ですよね。


農女新聞
たしかに、最近、農家レストランや農家カフェやっている女の方、多いですよね。


大曽根
ウチは田舎なので、軒先販売もしていたんですが、「中でお茶でも」といっても、なかなか靴を脱いで家に上がってお茶を飲むってことができなかったので、余っていた小屋を改装して陶人形や焼き物を置いて、そこでお茶を出せるようにしたんですね。そこには30人位入れるので、農作業体験がある時には、そこで食事を提供したり…あと、餅つきをやったりとか、そば打ちをやったり…。


農女新聞
楽しそうですね


大曽根
いろんな方と知り合いになれるし、すごく楽しいですよ。そういうのを自分で考えることができる、企画できるのは楽しいですね。


農女新聞
それって、とっても魅力的ですね



お餅の専門店をやりたい!

大曽根
ウチ、お餅もやっているんですよ。


農女新聞
お餅って?


大曽根
お餅ってお正月のイメージがあるんですけど、1年を通して、お餅の専門店をやりたいなと思っているんですよ。


農女新聞
えっ、お餅の専門店? お餅って、そんなに種類あるんですか?


大曽根
つき立てのお餅を納豆で食べたり、大根おろしで食べたり…、買ってきたのを温めて食べるのと、つき立てを食べるのとでは、全然違うんですよ、味が!


農女新聞
へぇ〜、そうなんですね!


大曽根
うちでやっている玄米餅は、ジャムをつけたり、からしバターをつけて食べたり、食べるラー油やマヨネーズをつけて食べると美味しいですよ〜


農女新聞
お餅専門店!是非、やってください!! 自分のところで穫れたものを使って、というところがいいですよね。


大曽根
いろんなことができますよ。可能性が広がりますよね。


農女新聞
農業って聞くと、どうしても農作業(畑仕事)ばかりイメージしてしまうんですが、これからは、そうじゃないかもしれませんね。収穫したものをどうアレンジして、消費者に提供していくか…。これって、女性目線、女性の力が発揮できるところですよね。


大曽根
材料を仕入れなくてもできる、自分のアイデアだけでできる、というのは大きな魅力ですよね。


農女新聞
最後に、これから農業に携ろうかと考えている女性の方々に、何かアドバイスかメッセージを頂けますか?


大曽根
私は農業は楽しいと思いますね。家族の理解さえあれば何でもできると思うので、迷っているんだったら、やった方がいいかなって…。昔は、「息子には嫁をもらいたいけど、娘には農家に嫁がせたくない」というのが、どこのお家にもあったんですけど、今は女の人もそんなに大変じゃないので…


農女新聞
大変じゃないというのは、具体的には?


大曽根
昔は、家事は嫁の仕事だったんですが、今はウチの息子たちもやりますし、主人なんかも私が出かける時は、洗濯物をやっておいてくれたりしますし…。


農女新聞
たしかに…


大曽根
今は環境が変わってきていますし、どんどん農機具や軽トラなんかも女性が好むようなものが出てきていますからね。これからは、どんどん女性が入りやすくなる仕事ではないですかね。