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輝く農女新聞内で特集された情報を紹介しています。

【戸別訪問レポ】ラベルアレンジでPB強力展開中!

2015.03.30

『女性農業次世代リーダー育成塾』の中で、プライベートブランドで販路拡大を目指しているのが、以前、受講生インタビューでもご登場頂いた寺田農園の寺田真由美さん。

(まだ読まれていない方は是非、まずそちらからお読み頂ければと…)

かっこいい農家になってやろうと農家に嫁いで…4年前に会社を設立。新たに加工所も作りトマトジュースを生産販売している…というところまでは前回のインタビューでお伝えしていましたが、じつはその先があったのです。


■プライベートブランド『とまじゅう』強力展開中!

現在、寺田農園としてのプライベートブランド『とまじゅう』を主力商品として、中部地方各所で販路拡大を進められているとのこと。具体的に、どんなものがあるかというと・・・例えば、こちら!

高山市のセレクトショップ『gitton』で展開した商品。ラベルは販売先のショップイメージに合わせてアレンジしていますが、これもれっきとした寺田農園のプライベートブランド。雑貨の隣に置いて販売していたそうですが、特に子供連れのママに好評だったとか。最近は、インテリア関連のショップでもカフェ併設のお店も多いので、今後は、そういうところにアプローチしていきたいとのこと。

さらにこちらは、北アルプスにある活火山『焼岳(やけだけ)』の山小屋で販売しているプライベートブランド。焼岳に登らないと入手できない開山中の期間限定商品。瓶を持って帰ってもらうようラベルにはこだわり、プロに焼岳の画を描いてもらったそうです。


ということで今回は、寺田農園がプライベートブランドを集中展開している現地/飛騨高山に足を運んで取材してまいりました!! ということで、向かった先は・・・

こちらが、JR高山駅(現在工事中/プレハブ2階の屋根にJRの看板があります)。そう観光地として有名な飛騨高山の高山。そして、寺田農園がある高山です。訪問したのは、2月某日。気温はマイナス4度。雪もパラパラ。


そして、驚いたのが、こちら!

なんと! 高山駅のキヨオスクで寺田さんのところの「とまじゅう」が売っているではありませんか! キヨスクの店員さんに聞いたところ、今、「牛まん」と「とまじゅう」が
イチオシなんだとか。


じつは…名古屋駅キヨスクGIFT STATIONでも期間限定で店舗販売していました(現在は販売していません)。じわじわと中部地方に「とまじゅう」あり!という存在になりつつあるようです。

さて…記者が寺田農園の今後の展開をぼんやりイメージしていると…寺田さんが到着! 今回、いろいろとご案内いただきます!


最初にご案内いただいたのは、プライベートブランドを展開している高山駅近くの観光名所、古い町並みが素敵な「本町通り」。

夏の名所ですが、雪景色の町並みも情緒があって素敵です。冬の平日なので観光客の姿はまばらですが、夏はすごい賑わいだそうです。


こちらは、去年4月にオープンしたばかりの寺田農園のショップ。

その名も「庄兵衛さん家のとまじゅう」


さっそく、店内へ…店内は学校の教室をイメージしたそうで、黒板や教室にありそうな机や椅子が…最初は農家の小屋みたいにしようかとも考えたそうですが、外に出れば出るほど、「高山=おいしいトマト」という認知がまだまだ低いことが分かってきたので、まずはそのことを知ってもらおうと、学校の教室にしたそうです。

農女新聞
そもそも、どうしてショップを出そうと…


寺田
もともと、自分のやりたいことの中のひとつにあったのと、もうひとつ大きな理由は…これまで、関東などこれから市場が広がりそうなところに、自社商品を持って歩くことが多かったんですが、いくら反応が良くてもスタッフの労力と売上を考えると「・・・」なところがあって…どうなのかなと疑問に思うこともあったんですね。そんな中、改めて自分たちの強みを考えたところ、あることに気が付いたんです。


農女新聞
あること?


寺田
この場所が日本有数の観光地であること。自分たちが発信しなくても、ここに来た観光客のみなさんに上手く伝われば、手にとってくれたお客さんが発信源になってくれるのではないかと。そこで、観光客が数多く訪れるこの古い町並みの中に出店することにしたんです。


■クマムシにも飲んで欲しい! あったか とまじゅう

ふむふむ、なるほど…。そして記者が、現地を訪れて気になったのがこちら。


農女新聞
こちらは?


寺田
“ホッとまじゅう”です。温めて飲んでもらうスタイルを新しく提案しているところなんです。


農女新聞
ホットですか…


寺田
冬はどうしても売上が落ち込むので、なにかいい方法はないかとずっと考えていたんですね。そんななか、出てきたアイデアなんですけど…


農女新聞
はい。


寺田
私も忙しさを言い訳に、あまり料理をしないんですけど(笑)今、忙しい主婦が多い中、どうしたら活用してもらえるか考えたところ、朝食にスープの代わりとして、温めたトマトジュースを飲んでもらえたらと…それこそ手軽で、しかも何も加えなくてもヘルシーではないかと!うちは女性スタッフも多いので、そんな中から生まれたアイデアなんです。


農女新聞
なるほど。気になるお味の方ですが…

感想は、まさに「あっかいんだから〜♪」(クマムシ風)。ほんとスープと同じ感覚、温まります。朝にぴったり! 野菜をそのまま飲んでいる感覚でした。他のトマトジュースだとさっぱりしすぎると思うんですが、とまじゅうならではの濃厚なとろみが、ちょうどいいんだと思いました。「トマトジュースの温度改革や〜」(彦摩呂風)オリーブオイルやブラックペッパーをちょこっと入れて飲むのもオススメだそうです。ごちそうさまでした。


■ラベルチェンジで販売先に合った形にPB商品をカスタマイズ!

農女新聞
今、プライベートブランドを展開されていますが、そもそも、展開していこうと思われたきっかけは?


寺田
自分のところでラベルを印刷可能になったことが一番大きいです。あと、お店に合ったものとかも、要望があったら応えてあげたいなぁと思って…例えば、イベントの時に、専用のラベルを期間限定で作れたりすることは少ないながらもできたらいいなぁと思いますし、小さい会社だからこそできる対応も含めて考えてやってきています。


農女新聞
今後も、プライベートブランドは進めていかれる予定ですか?


寺田
はい。これまでは、即興のアレンジというレベルでしかできていなくて…目的を販路拡大としてやってきたかというと、そこまでやりきれていない部分もあるのですが、今後は、今までやってきた経験を糧に、より規模の大きいプライベートブランドやOEMを展開していければと思っています。


農女新聞
なるほど。ありがとうございました。


お次ぎは…寺田農園がプライベートブランドを展開しているカフェ「cafe楓」に移動!
といっても、お店を出て歩くこと3分で到着しました。

お店の前でも、しっかり商品をアピール!


さっそく入店。
他のお客さんもいらしたので、店内の全景は撮影できませんでしたが、とても雰囲気のいいお店でございます。店内にも寺田農園の「とまじゅう」、そして「Cafe楓」用にラベルをアレンジした「とまじゅう」も陳列されていました。

■開店の内祝いとしてラベルアレンジを発注!

どんなキッカケでラベルをアレンジした「とまじゅう」を置くことになったのか? さっそく、cafe楓の店長、小島美代子さんにお話を伺いました。

農女新聞
さっそくですが、寺田農園さんとプライベートブランドを展開するに至った経緯についてお話を聞かせて頂けますか?


小島店長
お店のオープンの時に、同級生の寺田さんから、「ラベルが作れるけど、どう?」、「うちの商品を使ってみてよ」と、提案されたのがきっかけです。当時、お店のロゴがあったので、ラベルにそれを入れようという話になって…開店の内祝いとして、寺田さんのトマトジュースとリンゴジュースを配ったんですね。その時は、瓶に貼るラベルは間に合わなくて、箱にロゴにシールを貼っただけなんですが。


農女新聞
なるほど…


小島店長
その後、お店のメニューに、プライベートブランドだけでなく寺田農園のトマトジュースやすりりんごも入れています。とまじゅうも、うちのお店もどちらもアピールできたらいいなぁと思って。


農女新聞
お客さんの評判は、いかがですか?


小島店長
「とまじゅう」という名前の響きが、初めての人にはささるみたいで話題にはなっています。「とまじゅうだって…」みたいな会話をされていますね。トマトジュースではなくて、ちゃんと「とまじゅう」という商品名で注文してくれます。ラベルとか名前の印象が強いみたいで、それで注文される方も多いように思います。飲まれたお客さんが、お土産に買って帰ったり、ジュースだけを買いにくるお客さんもいますよ。


■めくるな!(笑)事務所内でFOODEX出展シミュレーション!

せっかく高山まで来たので、このあと、寺田農園の加工所と事務所も見学させて頂くことに…。車で10分位。到着したのは4年前に開業した寺田農園の加工所。



中も見せて頂きましたが、残念ながら作業が休みの日で稼働中の写真は撮れませんでした。じつは今、他社の生産物もここで受託、加工されているんだそうです。この工場では「とまじゅう」をはじめ、人参やミックスジュース等などの加工作業をされているそうです。


そして最後に訪問したのが、加工所のすぐ近所にあるオフィス事務所。


この壁の向こうからは、若いスタッフがいろいろ意見やアイデアを出しあっているミーティング中の声が…。活気がありました。


気になったのが、入り口近くに置いてあったテーブル。テーブルにテープが貼られていて、そこには「めくるな!」の4文字が…
(見づらいですが、大きなテープが1カ所、小さなテープが2カ所貼られています)


このテープ、いったい何だと思いますか?


じつはは、寺田さんは育成塾の授業の一環として、3月3日から幕張メッセで開催されるアジア最大級の食の専門展示会「FOODEX JAPAN 2015」に参加されるんです。食品や飲料のサプライヤー、バイヤーが一堂に会し、活発な商談を繰り広げる一大イベント。そこに寺田農園も参戦! 会場内で自社のブース(展示エリア)を持つのですが、そのブースと同じ幅に合わせてテープを貼り、当日に向けて、シミュレーションを重ねているとのこと。(まだ何週間も先なのですが…)気合が入っています!


最後に…今後さらなるプライベートブランドの展開、OEMの展開を目指している寺田さんに「FOODEX JAPAN 2015」に向けての抱負を伺いました。


寺田
今までは、自社ブランドを!ということで一生懸命走ってきたので、この商品に対して一緒に作ってくれるとか、共感してくれる相手を探して心をうつトマトジュースを提供できるような形が作れたらいいなと思っております。


ありがとうございました。
「FOODEX JAPAN 2015」、楽しみにしています。