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輝く農女新聞内で特集された情報を紹介しています。

アグリ・ウーマノミクスフォーラム レポート/女性が就農するというコトとは?

2014.12.05

全国の女性農業者が集結!
第1回アグリ・ウーマノミクスフォーラム

2014年11月12日(水)〜14日(金)の3日間
東京ビッグサイトで開催された農業生産と青果物流通技術の専門展示会
「アグロ・イノベーション2014」。
会場内に設けられたステージで
女性農業者の集い「第1回アグリ・ウーマノミクスフォーラム」が初開催!
女性ならではの発想や視点でこれからの農業経営が語られました。

会場には全国から女性農業者はもちろんのこと、
今後女性の力を活用して農業活性化を図るヒントを探ろうと多くの関係者が詰め掛けました。

■安倍昭恵さんからサプライズメッセージ!

開会挨拶では日本のファーストレディ
内閣総理大臣夫人の安倍昭恵さんからサプライズメッセージも。
『農業分野において、女性のアイデアを活かしていくことは良いことだと思っています。
若い女性の生き生きとしたパワーで引っ張っていって欲しい』などのメッセージが紹介されました。

■特別トークセッション

登壇されたのは日経ウーマンの副編集長/瀬戸久美子さん。

瀬戸さんは日経ウーマンが行っている調査
『女性が活躍する会社ベスト100』も担当されていて…
企業の女性活躍推進の現状に精通されている方。

そこで、特別トークセッションのテーマは…
「組織の中で女性らしさを生かした活躍の仕方」。
企業での女性活躍推進のトレンドや
実際の業種・環境、女性が活躍するために必要な条件などを分かりやすく解説されていました。

アベノミクスの成長戦略のひとつとして掲げられている「女性の活用」。
2020年までに女性リーダーを30%まで引き上げよう!という
「2030(にーまる・さんまる)」の目標に向けて各社が取り組んでいるようですが…
やはり一日の長があるのは生命保険業界など、もともと女性リーダーの割合が多かった業界。
ハードなモノを作っているメーカーなどは「さて、どうしよう」と頭を悩ませているのが実態のようです。

女性といっても年代によってモチベーションが変わってくるので、
それに応じた体制を企業側が整えてこそ、本当の「女性活用推進企業」と言える。
という指摘には納得。
ちなみに、各世代のモチベーションの違いは以下の通り。

20代前半「仕事で認められたい」期
20代後半「結婚する? しない?」期
30代前半「このままでいいの?」期(*出産後、会社に戻る人が出てくる時期)
30代後半「ずっと働きつづけることができるの?」期

さらに…35歳前後になると…
子どもを、何歳くらいまでに…という壁(悩み)が出てくる時期。
そうなると「この会社で生んで育てられるのか?」という現実にも直面してきます。
ここを企業側がどうサポートするか!?
企業の人事担当者や経営陣のみなさん! ぜひご考慮を!

そして特別トークセッションの最後には…
瀬戸さんから
「女性リーダー&イノベーター」になるために心がけたい3つのことが語られました。

以下、座右の銘っぽく書き連ねます。
気に入った言葉があったらメモしてください(笑)

『できないことを目指すより、できることを積み重ねる』

『無理に「引っ張る」リーダーになろうとしない』
(フォロワーシップタイプのリーダーが女性には良いのでは?)

『小さな気づき、疑問、ワクワクを大切にする』
(提案する勇気「いい人」になりすぎない)

とはいえ…「数字が読める」「意見を伝える」というスキルは
女性リーダーにも求められているとのこと。

『女性はいい子である必要は無い。
思いきって大胆なことを行った方が組織が活性化されますよ!』

■パネルディスカッション

特別トークセッションが終わると、続いて始まったのは「パネルディスカッション」。
ここでは、「女性農業次世代リーダー育成塾」の塾生である
愛生農園の佐藤愛生さん
(株)阿部農縁の寺山佐智子さん
オルトファームの森安かんなさん
(株)ライスグローワーズの横田飛鳥さんがパネリストとして登壇!

コーディネーターの脇坂真吏さんと日経ウーマンの瀬戸久美子さんが、
4人から農業における女性の活躍推進について、様々な角度から話を聞きました。

最初の質問は「女性の働き方と農業を選んだ理由・その充実度」。

佐藤さんは小さい頃、実家が農家であることを恥ずかしく思っていたそうですが・・・
大学時代、自然を相手に仕事をすることに興味を持ったとのこと。
現在は経営の難しさを感じながらも、
様々な業種の人と係わりを持てる今の仕事にやりがいを感じているそうです。

次の質問では「女性の活躍推進」について、
農業の現場で日々感じることを答えてもらいました。

寺山さんは元・看護師で、
梨や桃など季節のフルーツを福島で作っている方。
震災後、社員を採用するようになった寺山さんは、
最初、ぐいぐいひっぱる男性的なリーダーを目指していたそうですが・・・
最近は女性らしい目線を大切にし、
社員の「交換ノート」をつけながら社員が心地よく働ける職場作りに力を入れているそうです。

次の質問は「農業において女性の活躍しやすさに何が必要か?」。
新潟県加茂市で
特別栽培米や有機栽培米を栽培する横田さんの会社は従業員が全て男性。

彼女は経営を中心に行っていますが、女性が活躍するためには
パートタイマーなど様々な形の働き方が必要だとのこと。
またパッケージなど女性的な目線を活用することの重要性も答えてくれました。

最後の質問は「女性農業者として、これからの目標」について。

岡山で農業女子プロジェクトを引っ張る森安さんは元・銀行員。
化学肥料や農薬を使わないで育てる「アヒルのお米」を作っている方。
今後はプロジェクトを広めることで地場農業の底上げに努めること…
また販促を強化し、他業種とのコラボレーションも積極的に行っていきたいと夢を語って下さいました。

農業界を引っ張る元気な女性のチカラが垣間見られた今回の催し。
男性中心となっている農業にぜひ新しい風を起こしてほしいですね。