JMAで働く ドキュメンタリー ~私たちの想い~

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Vol.02

人が学び、成長する機会に携わって、
自分も学び、成長する

産業振興センター ものことづくり革新事業系
平井 希実(Nozomi Hirai)
Text by Moriyuki Imamura

2016年4月に入職し、企業人向け研修の企画・運営を通して、多様な業種・階層の人材育成に取り組んでいる平井希実。
たおやかな印象とはうらはらに、国内外を問わず月に何度も出張し現場へ走る。
前職では管理部門で“後方支援”を担ったが、現在は最前線に立って、担当業務のA to Zを一手に引き受ける。
その優しさと強さは、日々の仕事や生活の中でどのようなケミストリーを見せているのだろうか。

「働き方や今後の人生を考えた」ことが転機に

新卒入社して3年で辞めるというのはなかなか勇気のいる行動ではないだろうか。しかも、そこが有名企業であればなおさらのことだろう。それでも、新しい挑戦に賭けた。

「前職では、海外工事を所管する部署で経理・総務など管理系の仕事を担当していました。転職の動機は、働き方や今後の人生について考えたときに、新しいことに挑戦するのは最後のチャンスかもしれない…と漠然とした焦りを感じたことでした。転職した友人もいたので、彼らの話を聞いていた時期に、タイミングよくJMAの採用説明会があり、面白そうだな、挑戦してみようかなと」

勉強になるかといったようなことをまず自分で調べて企画しています。

企業経営の要のひとつに「人材育成」がある。研修事業はJMAの支柱であり、活動範囲は部門別・階層別、また海外へも広がっている。

「今年度は、製造業の幹部候補の方々を対象とした研修を主に担当しています。個別具体的なスキルを身に着けることを目的とした研修ではなく、将来、会社の幹部になることを期待されている人たちが視察や講演、テーマ研究を通して、視座を高めること、視野を広げること、そして幹部になる覚悟を醸成すること。そういったことが目的の9か月間の研修です。もちろん、周囲の協力あってのことですが、企画から営業・運営まで全てに、携わらせていただいています。
 歴史のあるプログラムなので型はありますが、新たな講師への講演依頼や視察先の検討、どうすれば受講者の方々がより親睦を深められるか?など自分の考えや工夫を取り入れられるポイントは随所にあって、とても楽しいです。

国内外を問わず、出張の機会はあります。集中する時期とそうでない時期がありますが、平均すると海外へは年間3~4回、国内も含めると月2~3回くらいでしょうか。今年はこれまでに、中国とタイに行く機会がありました。中国には年度末にかけて何度か足を運ぶことになりそうです。11月にはスイスとドイツへ。
 基本は視察や講演等の研修プログラムを運営するためですが、去年は新しい事業の事前調査のためにベトナムへ行って、複数の会社の現地法人の社長の方々にお話を伺い、レポートを書かせていただくという目的の出張もありました。海外視察のアレンジでは、どの企業や施設に視察依頼をしたらよいのか、勉強になるかといったようなことをまず自分で調べて企画しています」

担当企業は40社以上。自動車、製薬など製造業をはじめ、多岐に渡っていると言う。部門×階層×業界×期間という無数にも思える“積”の中で、どのあたりに仕事の醍醐味、やりがいを見出しているのだろうか。

「研修が終わった後にアンケートをとるのですが、こういう反応をしてくれたら良いなと想定していたような反応があると、やはり嬉しいです。 『こういうことで今悩んでいるので、もし知っていたら教えてほしい』といった相談を受ける機会も増えてきました。私ひとりでは対応できないことも多く、私も周りに相談しながらの対応にはなるのですが、困ったときに私に聞いてみようと思ってくださることが嬉しいなと思いますね」

信頼を得て、喜び、誇りに包まれる瞬間が、自らをねぎらい、明日への一歩を踏み出させる。一方で、悔しかったことも、もちろんある。

「今年も担当しているのですが、入職して最初に任せていただいたのは3ヶ月間の、リーダークラスの方々を対象とした研修です。何から手を付けたら良いかがわからず、集客も企画も不十分の状態で研修の会期を迎えてしまいました。忙しい中で研修を受けに来てくださった方々に対して申し訳なかったですし、とても悔しかったです。絶対に忘れられない経験です」

とても悔しかったです。絶対に忘れられない経験です。

JMAのような仕事環境はそうそうない

「大きくなったら、ああなりたい」と、誰でも二度や三度は思ったことがあるかもしれない。では、今はどうだろう。社会人になっても、もし「自分もあんなふうになれたら」と思えたら、それはかなり幸福なことだと言えないだろうか。

「こういったことを取り入れてみたい!と上司に相談すると、説得させられるだけの根拠をきちんと用意すれば、それを実現させてくれる。私くらいのキャリアでそんなことができる環境は、ベンチャーを除けばそうそうないと思うのです。ありがたかったのは、『失敗してもいいからとにかく挑戦してみなさい』と言ってもらえたこと。
 入職1年目に大失敗したときも、『謝るのは俺の仕事だから気にしないでいい』と、当時の部門長が声をかけてくれたことが忘れられません。 もしあのまま前の会社にいたら…と考えるときもあります。 それはそれで楽しく働いていたのかもしれないけれど、今のように日々たくさんの方にお会いし、自ら足を運ぶ働き方ではなかったでしょう。
 自分よりもずっと上の階層にいらっしゃる方とお話しする機会がたくさんあるので、自分の知識や経験不足が恥ずかしくなる場面も多いです。企画のアイデアが出ない時は苦しいですし、勉強しなくてはと思いながらも、キャッチアップが難しいというもどかしさも日々感じています。

それでも、いろんな知識、人脈を持っている職員が多く、助けられています。例えば机の前に座っている人に『今、こんなことで行き詰っている』と話すと、『じゃあ、この話聞いてみたら?』『この本読んでみたら?』と言ってくれる。そういう人達の存在は魅力の一つですね。
 忙しい時期は忙しいですが、メリハリがある働き方をできているのもいいですね。やるべきことをしっかりやって自分で調整すれば、休みもしっかり取れる環境です。
海外出張では、帰国後の代休もしっかり取らせてもらっています。勤務時間を柔軟にずらすことが出来る制度もあるので、活用させてもらっています。『この日は出張で帰りが遅くなるから、次の日は少し始業時間を遅らせてもらおう』とか。ありがたいです」

休日を楽しんでいる様子

社内では、女性の姿をよく目にする。おそらく、一般的な企業の男女比ではない。JMAには、男性も女性も同様のリスペクトがある。「男女平等」。古くからある言葉だが、このことを実践できている組織は、今でも事の他少ない。

「女性は4割くらい。大らかな人が多いですね。家庭と仕事を両立して、バリバリやっている人もいらっしゃいます。自分もあんなふうになれたらいいなと思える人が周りにいる、いろんなロールモデルがあるという点もありがたいと思っています」

人が成長する機会に立ちあうこと、そして、その受講者から後日、報告があることも嬉しいと言う。

「研修を受講しても、それを理解して、自分の業務に活かすとなると時間が必要ですよね。長期の研修を担当していると、終わってから連絡をいただく機会があります。『こういう取組みをして、悪戦苦闘しながらやっています』とか。こんな私が言うのはおこがましいですが、意欲があり、頑張っている方々に接することが出来る、そんな人たちの背中を押すことが出来るのはとても嬉しいです。
JMAで働いていて思うのは、足りないものを補ったり、優れたところに焦点を当てて、さらに伸ばしたり…そういったプラスの側面に関われるところがいいですね」

お金のために働いているのではない

人は何のために仕事をするのだろうか? そう聞くと、最初はほとんど同じ答えが返ってくる。「仕事をしないと食べていけないから」「生活のため」……。ここは想定内。ところが、二番目の答えは面白いほどに違う。その人らしさが、顔をのぞかせるのである。そこで、「あなたにとって、仕事とは何ですか?」と聞いてみた。

「私にとって、仕事は大事なものですね。万一、もう一生働かなくても生活していけるお金が手に入った、働かなくてもいいよとなっても働きたいだろうなと思います。生活していくうえで、お金は不要とは言えないですけれど、お金のために働いているわけではないと思って働いています。頑固だってよく言われますね。自分でも、猪突猛進型だと思います。たとえ難しいテーマの仕事であっても突き詰めて、諦めたくないと思って、取り組んでいます」

正面

趣味の守備範囲は広い。この間までは、ボクシング・ジムにも通っていたようだ。「あれ、最初は打っても全然当たらないんですよ」と笑う。今は週末の料理づくりと読書に熱中する“インドア・ホリデイ”を楽しんでいる。

「小さいころから本を読むことは好きです。昔からよく読むのは村上春樹、最近は平野啓一郎をよく読みます。趣味と言える趣味が無いのですが、休みの日に家族とゆっくり食事をすることが楽しみの一つです。 転職して自分の時間が持てるようになったので、料理教室にも通っていました。興味は色々なことにあって、いずれ陶芸をやってみたいなとも思っています」

新しい事ことをやろうと思ったらすごい速度で進んで行く。時代に遅れないのではなく、時代を先導する。各企業や官庁へ向けて常に新しい提案をすることが使命なだけに、自ら率先しているということだろう。「環境的にも制度的にもとても心地好い」と言う平井にとって、JMAは、自身が日々成長する現場でもある。

松澤さん

メッセージ
日本能率協会という名前からどういう印象を持つでしょうか。歴史もあり、名前もかたく、少し近寄りがたい印象を持つかもしれませんが、人数が少なく小さな組織ということもあり、とてもアットホームで和やかな雰囲気を持つ組織です。
やりたいことがあり、それを応援してくださる方々がいらっしゃる環境に身を置けることはとても幸せなことだと思いながら、日々働いています。

同僚からのメッセージ
平井希実さんの醸し出す雰囲気は清らかで、上品な方です。非常に感受性が高く希にみる本当に心優しい方です。お仕事の姿勢は、国内外を勇敢に飛び回るバイタリティ溢れる方です。
そのギャップが平井さんの大きな大きな魅力でもあります!
気になる方はどうぞお声をかけてみてください。知り合えてよかったと思える素敵な方です!

同僚の声

PROFILE

大学卒業後、大手建設会社の管理部門に3年間勤務。
2016年JMA入職後、産業振興センターものことづくり革新事業系に所属。長期研修の企画・運営等を担当。