TECHNO-FRONTIER 2017 技術シンポジウム 幕張メッセ・国際会議場
第15回カーエレクトロニクス技術シンポジウム
※プログラム内容(スピーカ、コーディネータ、発表テーマ、内容等)が変更になる事がありますので予めご了承ください。
4月19日(水) 10:00 - 12:45 B1 自動車用主機モータ
G1 高速・大電力化する自動車EMCの対応例
14:15 - 17:00 D2 次世代自動車に求められる最新電源技術
G2 パワートレインのEMC設計
4月20日(木) 10:00 - 12:45 E3 自動車の電動化戦略と電池
14:15 - 17:00 E4 xEV開発最前線での技術動向
4月21日(金) 10:00 - 12:45 A5 車両制御用磁気センサ技術
14:15 - 17:00 F6 カーエレクトロニクス
H6 自動運転を支えるセンシング技術
 コーディネータ  (敬称略)
4月19日(水)
10:00~12:45
B1
自動車用主機モータ
1
プリウス用モータ開発
  • 新構造ステータ
  • 新構造ロータ
滝澤 敬次
トヨタ自動車㈱ HVユニット開発部 HVモータ開発室 主査
2
SPORT HYBRID i-MMDシステム用モータの開発
  • 環境問題
  • SPORT HYBRID i-MMDシステム概要
  • i-MMD用モータの開発
黒木 次郎
㈱本田技術研究所 四輪R&Dセンター 第4技術開発室 第1ブロック 主任研究員
3
走行中給電に対応したワイヤレス インホイールモータ2号機の開発
  • 電力線と信号線が不要なインホイールモータを一輪12kWに大容量化
  • 走行中ワイヤレス電力伝送用コイルからホイールに直接給電
  • 車輪内に蓄電デバイスも搭載しエネルギーマネジメント
藤本 博志
東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻 准教授
梅野 孝治
㈱豊田中央研究所 システム・エレクトロニクス2部 部長 主席研究員
地球温暖化や化石燃料の枯渇といった環境問題から、HVを始めとする電気駆動車の生産、普及が拡大しています。昨今では、燃費だけでなく高い動力性能を売りにした車両も増えてきており、その特性を左右する主機モータの性能向上は今後の電動車両の発展においてとくに重要です。主機モータは、小型、高効率化に留まらず、生産技術や構造面での進化も目覚ましいものがあります。本セッションでは、こうしたモータの技術動向について、HVに搭載された最新技術から将来の駆動方式を一変させるワイヤレスインホイールモータまで、第一線で活躍されている専門家の方々より紹介いただきます。
※モータ技術シンポジウムB1セッションとの共通プログラムです。
 
10:00~12:45
G1
高速・大電力化する自動車EMCの対応例
1
車載光イーサネットの標準化
  • 各種車載イーサネットの概要(電気vs光)
  • 光ファイバネットワークのモデル化とシミュレータ
  • IEEE、IEC、ISOでの標準化動向
各務 学
㈱豊田中央研究所 システムエレクトロニクス1部 主席研究員
2
自動車EMC規格の動向
  • 自動車EMC規格の体系
  • 実車規格の動向
  • 部品規格の動向
網本 徳茂
マツダ㈱ 統合制御システム開発本部 アシスタントマネージャー
3
電動車両におけるEMCの現状と今後の取り組み
  • 電動車拡大とEMC課題
  • EMCに対する現状の取り組み
  • 今後の取り組みの方向性
安楽 文雄
㈱本田技術研究所 四輪R&Dセンター 第5技術開発室 第1ブロック マネージャー
網本 徳茂
マツダ㈱ 統合制御システム開発本部 アシスタントマネージャー
自動車における取り組みとして、「安全」と「環境」への対応があります。「安全」に対しては、先進運転支援システムを含め、自動運転を進めていますが、センシングや制御だけでなく、自動運転を支える基礎技術の一つとして「高速通信」があります。この技術動向について紹介いただきます。更に、この通信だけでなく自動車関連全般のEMC規格動向も講演いただきます。また、「環境」対応として、電動車両を各社とも推し進めていますが、大電力を扱う関係上EMCに多大の影響があります。そこで電動化におけるEMCの取り組み実例を紹介していただきます。EMC性能に関連するエンジニアだけでなく、マネージメントの方にも、物作りに活用いただければ幸いです。
※EMC・ノイズ対策技術シンポジウムG1セッションとの共通プログラムです。
 
14:15~17:00
D2
次世代自動車に求められる最新電源技術
1
次世代自動車(EV)の市場動向と電源システムへの影響
  • EVの市場動向
  • 激変する欧州完成車メーカー/サプライヤーの動向
  • 電源システムへの影響
大橋 譲
㈱ローランド・ベルガー パートナー
2
電気自動車向けワイヤレス給電システム技術の最新動向
  • ワイヤレス化の背景と市場動向について
  • アメリカ自動車技術会(SAE)での標準化の現状と今後について
  • ワイヤレス給電を実現する技術について
    ①送受電コイルとインピーダンスマッチング ②駆動電源の設計・制御と安全・便利機能
渡辺 一史
TDK㈱ 技術本部 エネルギーデバイス開発センター パワーデバイス開発室 室長
3
48Vテクノロジーによるマイルドハイブリッドソリューション
  • 電動化のトレンド
  • 48V技術の製品ロードマップ
  • 48Vシステムソリューション
髙橋 明博
㈱ヴァレオジャパン 日本パワートレインシステム ビジネスグループ
リサーチアンドディベロップメント ディレクター
上野 政則
㈱本田技術研究所 汎用R&Dセンター 第3開発室 PG電装ブロック 主任研究員
近年、環境問題の観点から自動車のパワートレインの電動化が進み、48V電源化やワイヤレス給電などの技術が注目されています。
本セッションでは、このようなトレンドの中、次世代自動車の今後の方向性と電源システムへの影響について解説していただきます。続いて、電動車の普及に伴い価値を発揮してくるワイヤレス給電システム技術の原理や設計手法について、さらに、電動化のトレンドや48V化へのソリューション技術について詳しく解説していただきます。
国内外の最新技術動向を幅広くご提供する貴重な機会となりますので、第一線で活躍する技術者の方から技術企画を担当する方まで、今後の製品開発や事業戦略にご活用いただければ幸いです。
※電源システム技術シンポジウムD2セッションとの共通プログラムです。
 
14:15~17:00
G2
パワートレインのEMC設計
1
パワーエレクトロニクス機器の電磁ノイズ発生とその対策手法
  • パワーエレクトロニクス機器の電磁ノイズ
  • SiCを利用した電力変換回路
  • 寄生パラメータ設計
和田 圭二
首都大学東京 大学院 理工学研究科 准教授
2
小型車載機器向けBCIシミュレーションとイミュニティ設計
  • 小型車載機器のイミュニティの現状及びBCI設計
  • BCI試験系の電磁界シミュレーション技術
  • ICIM-CIを用いたバーチャルBCI試験及びイミュニティ設計
近藤 陽介
㈱デンソー 半導体回路開発部 CAE第1開発室 担当係長
3
車載電子機器のEMC試験の効率化に必要なテストプラン作成のポイント
  • 車載電子機器EMC試験の概要
  • 実施回数を最小限とするためのテストプランのポイント
  • テストプランの作成事例
貝山 光雄
㈱アイピーエス 東海EMCセンター
瀧 浩志
㈱デンソー 研究開発2部 電力変換開発室 担当次長
今後の自動車に環境性能と安心安全の向上が期待されるなか、EMIとEMSが混在し評価が難しいパワートレイン分野では「1.パワエレ機器のEMI性能向上」、「2.制御ECUのEMS性能の確保」、「3.適正なテストプラン作成による評価の効率向上」を漏れなく推進することが重要と考えます。
本セッションではこれら最新の技術を実践されている講師の方々に、重要になる課題やEMC技術と推進のポイントを紹介いただきます。
※EMC・ノイズ対策技術シンポジウムG2セッションとの共通プログラムです。
 
4月20日(木)
10:00~12:45
E3
自動車の電動化戦略と電池
1
ホンダにおける電動車開発とリチウムイオンバッテリー技術への取り組み
  • 車両電動化に向けたグローバル動向
  • ホンダにおける電動車開発の現状
  • 車載バッテリー技術への取り組み
新村 光一
㈱本田技術研究所 四輪R&Dセンター 第5技術開発室 上席研究員
2
次世代自動車と蓄電デバイス
  • 次世代自動車の開発動向
  • 次世代自動車用蓄電デバイスの使い方
  • 次世代自動車用蓄電デバイスの評価
中村 光雄
㈱SUBARU 技術研究所 シニアスタッフ
3
自動車の電動化加速に伴う電池業界の動向と今後の展望
  • 自動車業界の動向と国際競争力
  • 車載電池業界の動向と今後の展望
  • 国際競争力向上のための業界間ネットワーク戦略 等
佐藤 登
名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授/エスペック㈱ 役員室 上席顧問
佐藤 登
名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授/エスペック㈱ 役員室 上席顧問
米国ZEV法規を始め、各国の環境規制に伴い自動車の電動化が一気に加速し始めています。これまで消極的だったドイツ勢も、VWとダイムラーは2025年までに新車の25%規模までEVを量産する計画を打ち出しています。一方、HEVやPHEVを主体に商品化を進めてきたトヨタ自動車も、2020年を目標にEV量産の決断を下しました。
このセッションでは、1991年から電動化の開発を進めてきたホンダから、今後の電動化加速に向けた戦略と方針をお話しいただきます。2020年以降の電動化に着手し開発を進めている富士重工業からも、今後の対応について解説いただきます。また、自動車業界と電池業界の今後の行方についても客観的な視点で整理し、それぞれの課題と展望を俯瞰します。本セッションが業界関係者や研究機関にとって有益なものとなるでしょう。
※バッテリー技術シンポジウムE3セッションとの共通プログラムです。
 
14:15~17:00
E4
xEV開発最前線での技術動向
1
車載用電池の開発動向
  • 車載用電池市場動向
  • 電池用素材の開発動向
  • 車載用電池開発状況
Jeyoung Kim
Research Fellow Battery R&D, Energy Solution Company, LG Chem
2
二次電池安全性評価(ECE-R100国際認証、中国GB規格、限界試験)の受託試験動向
  • 認証試験(ECE-R100国際認証、中国GB規格)
  • 限界試験
  • 試験後の電池処理について
久世 真也
エスペック㈱ テストコンサルティング本部 試験1部 東日本試験所
3
車載用電源システムの現状と今後
  • 車載用電源システムのデンソーの取り組み
  • ISS用電源技術
  • PHV/EV用電源技術
山田 学
㈱デンソー 基礎研究1部 担当部長
小林 弘典
(国研)産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域
電池技術研究部門 総括研究主幹
近年、中国で電気自動車(xEV)が急激に導入されているのに加え、欧州連合(EU)の二酸化炭素排出量の規制強化(2021年までに1km当たりの二酸化炭素排出量を95グラム以下に削減)に伴い、プラグインインハイブリッド自動車の今後の急速な拡大がEUで期待されるなど、xEV普及に向けての新たな潮流が見えてきている。
本セッションでは、「車載用電池の開発動向」、「二次電池安全性評価の受託試験動向」並びに「車載用電源システムの現状と今後」について、最新の国内外の動向についての情報を得ることができます。これらの講演から、xEV開発の最前線での技術動向について理解することができ、今後の技術開発に役に立てることができます。
※バッテリー技術シンポジウムE4セッションとの共通プログラムです。
 
4月21日(金)
10:00~12:45
A5
車両制御用磁気センサ技術
1
磁気センサの取り扱い・設計における基盤技術
  • 磁気センサのための物理
  • 磁気センサデバイスの種類
  • 磁気センサ取り扱い上の注意点
脇若 弘之
信州大学 特任教授/名誉教授
2
磁気センサを活用した電流センシング及び回転角度検出ソリューション
  • 超小型コアレス電流センサ
  • レイアウトフリーの磁気式回転角度センサ
  • 高分解能・高精度で回転検出可能な半導体磁気抵抗素子
高塚 俊徳
旭化成エレクトロニクス㈱ センシングソリューション事業部 第一事業開発部・開発統括課長
棚橋 友厚
旭化成エレクトロニクス㈱ センシングソリューション事業部 第二事業開発部・統括課長
3
無人車誘導磁気センサと無人車支援磁気応用技術
  • 誘導磁気センサの基礎技術
  • シンプル動作から高分解能まで、各種誘導磁気センサの特性と使い方
  • 分岐・交差点制御からメンテナンスまで、無人車を支援する各種センサ
新井 栄作
㈱マコメ研究所 開発担当執行役員
山寺 秀哉
㈱豊田中央研究所 システム・エレクトロニクス3部 センサーデバイス研究室 主任研究員
自動車では、電動化と自動運転が今ホットな話題となっています。これらのシステムを支える上で重要な技術が車両制御用センサで、その中でも非接触・高精度・高応答性・容易装着性の特徴を有する磁気センサが、数多く使用されています。
本セッションでは、最初にこれらの車両制御用磁気センサを使用する上で必要な「①磁気センサの取り扱い・設計における基盤技術」、次に車両内に搭載される磁気センサの例として「②磁気センサを活用した電流センシング及び回転角度検出ソリューション」、最後にインフラ側に搭載される磁気センサの例として「③無人車誘導磁気センサと無人車支援磁気応用技術」について紹介します。
※磁気応用技術シンポジウムA5セッションとの共通プログラムです。
 
14:15~17:00
F6
カーエレクトロニクス
1
自動車用LEDランプの熱設計とその事例
  • 多様化と小型化をキーワードに最新の自動車照明のトレンドを解説する。
  • 登場から10年が経過したLEDヘッドランプの熱設計について解析事例を交えて紹介する。
  • 様々な自動車照明用LEDユニットの熱設計および熱解析の活用について述べる。
菊池 和重
市光工業㈱ ナレッジマネジメント室 CAE研究チーム CAEシニアエキスパート
2
トポロジー最適化による電子基板の熱制御設計
  • トポロジー最適化
  • 自己組織化プログラムによる縞構造創成
  • メッキによる縞構造作製
西脇 眞二
京都大学 大学院 工学研究科 機械理工学専攻 教授
3
パワーデバイス熱抵抗θjcの抽出方法の検証
  • 過渡熱モデルと熱抵抗測定の概要
  • Tj予測できる実測とシミュレーション
  • 過渡熱解析可能なRCモデル
篠田 卓也
㈱デンソー 基盤ハードウェア開発部 第1ハードPF開発室 担当係長
小林 孝
三菱電機㈱ 設計システム技術センター
自動車搭載用のエレクトロニクス機器開発では、より広い温度環境範囲のもとで高い動作信頼性を実現する熱設計技術がキーテクノロジーの一つとなっています。本セッションでは、企業側からLEDヘッドランプや車載照明LEDの放熱事例、車載用パワーデバイスの過渡熱抵抗の計測法と解析事例についてご紹介いただきます。また、大学からはトポロジー最適化手法を電子基板の熱制御設計に適用した最新事例をご紹介いただきます。
業界技術トレンドの収集や日頃の熱設計課題の解決に向け、参考としていただければ幸いです。
※熱設計・対策技術シンポジウムF6セッションとの共通プログラムです。
 
14:15~17:00
H6
自動運転を支えるセンシング技術
1
ホンダ自動運転システムにおける外界センシングシステム
  • 自動運転に必要なセンシング要求
  • 様々な外界センサの特徴(得意シーンと不得意シーン)
  • ホンダ自動運転のセンシングシステムの概要
藤原 幸広
㈱本田技術研究所 栃木研究所 統合制御開発室 ADブロック 主任研究員
2
自動運転の安全を支えるセンシング技術
  • 自動運転とマニュアル運転の違い
  • 自動運転を成立させるためのセンシング技術
  • ドライバを見守るセンシング技術
田中 裕章
㈱デンソー ADAS推進部 担当部長・技師
3
人と車の融和を推進するドライバー理解技術
  • 人と車の融和に向けて、ドライバー理解が自動運転等に必須となる
  • 居眠り・脇見のみならず安全にかかわる多様なドライバーの状態をセンシング
  • 時系列ディープラーニングを活用し自動運転からの復帰時間や危険度を推測
川出 雅人
オムロン㈱ 技術・知財本部 センシング研究開発センタ 画像センシング研究室長
各務 学
㈱豊田中央研究所 システムエレクトロニクス1部 主席研究員
実用化に向けて、日・米・欧で熾烈な開発競争が進められている自動運転は、情報処理技術や走行制御技術等、極めて高度で多様な技術が融合することで実現されますが、その中でも人間の五感に代わる高感度、高性能なセンシング技術は、キーテクノロジーとして自動運転技術進展の鍵を握っています。本セッションでは、刻々と変わる周囲の状況を捉える外界センシング技術、最も重要な要件である安全・安心を確保するセンシング技術、そして多様なドライバーの行動・状態をセンシングする技術について、それぞれの第一線の研究者よりご紹介頂きます。実用化に向けて加速度的に開発が進んでいる、自動運転技術の最新動向をご理解頂ける、良い機会となるでしょう。
※センシング技術シンポジウムH6セッションとの共通プログラムです。