理研ビタミン
株式会社 草加工場省エネ大賞及びIT賞受賞による「SDGs・DXに対する取り組みの見える化」 デジタル化及びDX推進による「ISO業務の省力化・高度化の実現」
理研ビタミン
株式会社 草加工場省エネ大賞及びIT賞受賞による「SDGs・DXに対する取り組みの見える化」 デジタル化及びDX推進による「ISO業務の省力化・高度化の実現」
日本能率協会審査登録センター(JMAQA)では、ご登録いただいている組織を対象とした表彰制度「JMAQA AWARDS」を設けています。
この表彰制度は、事業とマネジメントシステムを一体化させることで成長している組織の取り組みを称え、広く紹介することを目的としています。
5回目を迎えた「JMAQA AWARDS 2022」では、審査員による推薦組織の中から選考委員会の審議を経て、アップコン株式会社様、安曇川電子工業株式会社様、タイコエレクトロニクスジャパン合同会社様、東和電機工業株式会社様、理研ビタミン株式会社 草加工場様の5社が受賞しました。
受賞の概要
土木・建築工事事業者であるアップコン株式会社は、地震や地盤沈下で傾いてしまった建物構造物などのコンクリート床補修工事やウレタン充填工事において従来の1/10の施工工期を実現した「アップコン工法(特許取得済)」により事業を拡大しています。その施工対象は、工場から倉庫、店舗、道路、住宅、学校、空港、港湾など幅広く、総施工数は2800件以上になります。
今回の受賞は、ISOの仕組みについて、「事業と一体化したシステムをトップ主導で構築、運用」を行い、「人材育成においても効果的に活用」している点が評価されたことによります。同社では、日常業務遂行の中にISOシステムを取り込んでおり、マネジメントシステムと事業運用を融合した仕組みを実現。目標管理においては、トップによる全社年度目標が、各部門の現場まで展開する仕掛けになっており、トップの方針・考えが従業員全員に浸透しています。「人材育成」も積極的に推進しており、さまざまな社内資格について全従業員に取得を推奨。各々のスキルアップについて社をあげて継続的に推進しており、2021年度 品質/環境目標のキーワードである「自己研鑽とプロフェッショナル」を実践しています。
審査員の視点
受賞組織概要
所在地 :神奈川県川崎市
認証取得:ISO9001:2005年/ISO14001:2008年/ISO/IEC27001:2017年
受賞の概要
安曇川電子工業株式会社は、プリント基板実装受託会社として、「お客様からの“こんなサービスあったらいいな”を実現する」をモットーにしています。基板実装サービスに加え、半田付け、ユニット組立・配線、製品組立まで一貫支援ができる体制を構築し、周辺業務である、治具作成、検査機作成・対応、実装マスクの対応など周辺支援も提供しています。
今回、独自の「安曇川フィロソフィ」などを活用した「全員参加型」のISOシステム(小集団採算制度)を運用している点が高く評価されました。同社の仕組みは、経営計画で「事業計画」を策定して、各部門で「方針展開/月次展開」で展開し事業計画とQMSの統合を実現。マネジメントレビューでは事業計画の実現ために機能させ、経営者プロセスのPDCAで継続的改善を推進しています。「全員参加型」については、全ての従業員が改善活動や5S活動、SDGsへ積極的に取り組んでいます。その一環である「理念浸透プロジェクト」では、「安曇川フィロソフィ」を導入し、健全度向上の視点で「個人行動計画表」に全従業員の目標を明記し、職場に掲示し実行する仕組みを整えることで、職場の活性化や健全度の推進を実現しています。
審査員の視点
受賞の概要
タイコエレクトロニクスジャパン合同会社は、接続技術分野の世界的なメーカーのTE Connectivity の日本法人です。コネクタやスイッチ、センサー等々で構成される各種プログラミングシステム・インターフェースユニット機器は、自動車(電気自動車)から電力(航空・鉄道等)、産業機器、通信ネットワーク、家電製品、メディカル&ヘルスケア等々、今日の暮らしに欠かせない社会基盤ツールとして活用されています。
今回の受賞では、「内部監査の有効性向上に向けた創意・工夫の取り組み」が高く評価されました。同社では内部監査に関して、その目的と役割について再確認を行い、実施方法について見直しを図りました。例えば監査チームは、ベテランと中堅、新人の編成にして、多様な視点を持たせるとともに、ベテランのノウハウを学ばせる場と位置付けています。内部監査の実施にあたっても、良いポイントを含めたコメントを必ず出すと取り決めて、実際のコメントにはEMSのパフォーマンスや有効性向上につながる内容が多数含まれており、今後の改善活動への展開が大いに期待されます。
審査員の視点
受賞の概要
東和電機工業株式会社は、受配電・制御システムメーカーとして、製造・配電制御から計装制御、情報通信に至るまでのトータルエンジニアリングサービスを提供しています。独自技術を活かした製品開発事業も重視しており、糖度計「アマミール」は、光センサーを当てスイッチを押すだけで、糖分が吸収する光の成分の変化量を読み取る機能が注目されています。
今回の受賞は、「経営層のリーダーシップによるISOシステムの活用」と「柔軟な発想に基づいた改善」の2点からです。同社では経営トップを軸とした営業と製造の部門間の連携でISOシステムを活用しています。例えば独自の「コックピットスコアカード」は、全社ミッションに基づいた事業課題の単年度解決策と部門品質目標の施策を融合したもので、半期毎の実績評価と改善のツールとして機能しています。改善実例としては、形骸化した監査プログラムの見直しの実施、CS調査をWEBアンケート方式に変更しています。また、現場作業の危険やミス・ロスのリスクを予防するために「作業手順書兼教育訓練報告書」の整備し教育訓練ツールとして活用しています。
審査員の視点
受賞の概要
理研ビタミン株式会社草加工場では、家庭用、業務用及び食品加工メーカー向けと幅広い調味料の製造を行っており、食品事業の中核を担っています。具体的には和洋中のだしの素や各種のスープ類、ドレッシング、つゆ、たれ、ソース類であり、粉末・顆粒から液体まで多様な商品を生産しています。
今回は「社会的なテーマであるSDGs・DXに対して、精力的に取り組むだけではなく、外部発信に繋げており、社会貢献が大きい点」、「ISO業務のデジタル化・DX推進により、省力化のみならずコミュニケーションの質とスピードを高めた点」において高く評価されました。草加工場では、組織改革及びデジタル技術導入の“内製化”がひとつのテーマとなっており、これらの高度な活動をコンサルタントやエンジニアに業務委託せず、既存マネジメントシステムへの落とし込みによって実現しています。この組織全体で行った活動の「仕組み/取り組み事例・成果」が省エネ大賞(経済産業大臣賞)、IT賞(マネジメント領域)の受賞に繋がっています。さらに“内製化”の効果はコスト削減だけではなく人材育成にまで及んでおり、その人材を活用して新しい活動を行うという好循環を形成しています。
審査員の視点
受賞組織概要
所在地 :埼玉県草加市
URL:https://www.rikenvitamin.jp
認証取得:ISO9001:2000年/ISO14001:2002年/
ISO22000・FSSC22000:2014年