みどころインタビュー

HOSPEX Japan 2019 展示実行計画委員長Interview

HOSPEX2019 展示実行計画委員長 高階氏

ご専門についてお聞かせください。

専門は麻酔科医です。大阪大学医学部附属病院の麻酔・集中治療の分野で働いていましたが、平成3年から手術部に異動しました。病院設備に関わるようになったのはこの時からです。当時、阪大病院は平成5年9月の新築移転に向けて準備中でした。私が手術部に異動した時は、建築構造はほぼ決まっており、主として手術部の設備機器の選定・調達作業を行うこととなりました。その後、平成10年に院内の臨床工学技士を一元化して臨床工学部を設置することになりこれを兼任、また、手術器材の洗浄滅菌に関わっていたことから、平成22年からは材料部を兼任することになりました。現職は大阪大学医学部附属病院の病院教授、手術部副部長、臨床工学部部長、材料部部長、サプライセンター長です。

展示実行計画委員長を引き受けた経緯について教えてください。
- HOSPEXは『病院の住宅展示場』 -

手術部に配属された当時、新病院に導入する医療設備機器の選定作業が目の前に迫っていました。まずは展示会を見にいこうと、その際にHOSPEX Japanとの縁ができました。私の中でHOSPEX Japanは『病院の住宅展示場』というイメージで、病院を建てるならHOSPEX Japanを見にいかなければと思ったのがスタートです。そこから国内外の展示会フリークになってしまいました。病院の設備や管理する機器が実際に展示されており、最も情報収集する機会が多いのがHOSPEX Japanです。今回展示実行計画委員長のお話をいただいた際、光栄なことだと思い、引き受けさせていただきました。

HOSPEX2019 展示実行計画委員長 高階氏

展示実行計画委員長としてのHOSPEX Japanへの抱負をお聞かせください。
- 今年は新企画『病室デザインコーナー』や『滅菌技士セミナー』主催者演題など企画盛り沢山 -

HOSPEX Japanは今年で44回目を迎える歴史ある展示会です。毎年、新しい製品やサービスが発表され、多くの病院・クリニックで導入されてきたと聞いています。今回も多くの医療関係者を動員し、来訪者にも出展者にも良かったなあと実感していただけるよう、様々な仕掛けを準備する予定です。
住宅は住宅展示場がありますが、病院の展示場ってないですよね。病院の建替えや移転、院内をリノベーションしようと思っても、それを提案する場がない。HOSPEX Japanは、病院の設備や機器、システムなどが一度にすべて見ることができる場です。住宅展示場のように『病院展示場』のような場でありたいと思っています。
例えば最先端の病室や受付やラウンジはこのようなイメージだという提案をカタチで示してあげたいと思います。その第1弾として、患者のケアを病室のデザインの側面からも解決していく「元気になる病室デザインコーナー」を設置します。病室のデザインを実際に展示会場内に作り、複数の企業がそこに集まっていただいて、最先端の病室の建築・設備・備品のイメージを示し、そこに行けば病室に関係する出展者と会うことができる企画を試みます。病院建築のデザイナーを介して病室のビフォアー・アフターを展示し、備品・設備はそれぞれの出展者から出していただくコンセプトです。住宅展示場のようにわかりやすいイメージで集めようと思っています。

前回会場風景

併設の講演会・セミナーも充実しています。専門テーマに加え、トレンドであるAIや働き方改革などのコンテンツも取りあげ、対応する展示として、AI・IoTのエリアを集約して設置します。AIやICTの分野は幅が広く、スタートアップ企業など新規参入の問い合わせが多いです。
私は滅菌技士の資格認定を行う日本医療機器学会にも関わっていますので、今回、日本医療機器学会と連携した「滅菌技士セミナー」を行い、受講者には更新用のポイントを与える企画とします。出展者の中にも洗浄機器メーカーや滅菌機器メーカー等がありますので、喜んでいただけると思います。
HOSPEX Japanは日本医療福祉設備協会との共催であり、日本医療福祉設備学会の併設展示会です。連携企画として、日本医療福祉設備学会の中で出展者がプレゼンテーションできる「出展者演題」を新しく用意します。産学共同の学会ですので、企業の研究開発した製品と明示した上で発表する企画とします。また、本企画はユニークな試みとして、業界の若手人材の育成を兼ね、演者を30歳未満の若手限定にしましたので、この点も面白いのではないでしょうか。

医療従事者の立場からのHOSPEX Japanはどのようなものでしょうか。
- 病院を新築・改修するならHOSPEXを一度は見るべき -

私は、平成3年から毎年来場しており、日本医療福祉設備協会の会員になったのは平成10年からです。病院の新築や改修に長く関わってきましたので、「病院を建てるなら・改修するならHOSPEX Japanを一度は見るべき」と周囲に勧めていました。我々医療従事者にとっては、HOSPEX Japanは年に1度、医療機器や設備、サービスを一堂に見ることができる場です。各社も新製品を自信を持って展示していますので見応えがあります。
病院という環境は閉ざされた空間なので、まだまだ改善できる余地はあります。そのため、出展企業が新しい製品やサービスを紹介することで、患者にとっては最適な医療、我々医療を提供する側にとっては、業務改善や医療レベルの向上に繋がる製品・サービスが一度に比較検討できる場となり、大変ありがたいです。

前回会場風景

HOSPEX Japanで見たい製品・サービスを教えてください。
- これからは“セキュリティ”、“災害対応”と“高機能”、“コンパクト” -

病院が改善しなければならない具体例を挙げると、セキュリティ管理と災害対応です。病院は性善説で運営されていますので、セキュリティ管理が低い部分があります。最近こそ主要な部署は指紋認証やカードキー等が導入されてきていますが、そもそも病院へは自由に入れます。病院のセキュリティ管理はこの先、考えないといけないテーマになります。
また、病院職員の意思伝達機能というのは意外と希薄です。たとえば病院職員に一斉に伝えるシステムがあるようでありません。多くの一般企業では意思伝達や日々の報告、災害時の安否確認のシステムを採用していますが、病院では至っていない現状です。昨年、大阪大学医学部附属病院も地震や大雨に遭い、被害を受けて、職員の安否確認をしなければならない事態となりましたが、連絡を取る方法がありませんでした。ICT企業等が対応策のメソッドを持っていると思います。災害対応の必要性も日本医療福祉設備学会としてBCPをアピールし、それに応じた企業展示をしていただけると、病院経営者の認識度が上がると思います。
情報関係やセキュリティ関係の老舗企業にぜひ病院に最適化した展示をしていただけたらありがたいですし、アイディア次第でニッチなところも攻めていけるスタートアップ企業にも出展いただき、2本立ての展示ができれば面白いと思います。
病院の新築・改築はなくなることはありません。今後の人口減少社会では、高機能・コンパクトな病院を重点地域に統合して建てようとする話が出てくると思います。今までの病床数はいらなくなりますが、快適に過ごせる病院が求められます。そのようなニーズに日本医療福祉設備協会、日本医療福祉設備学会、HOSPEX Japanが共同で取り組んでいかなければなりません。三者が連携を取り、医療福祉設備に関連した展示をするのがHOSPEX Japanのアドバンテージです。今後もこの長所を活かして、病院の建替え・改築のニーズを見越し、それに合った展示をしていきます。

HOSPEX Japan 2019 展示実行計画委員長
高階 雅紀氏
(大阪大学医学部附属病院 病院教授
手術部副部長・材料部部長・臨床工学部部長・サプライセンター長)
HOSPEX Japan 2019展示実行計画委員長 佐々木氏 イメージ画像

PAGE TOP

PAGE TOP