医療・福祉施設のための設備・機器の総合展示会

みどころインタビュー

HOSPEX Japan 2022 展示実行計画委員長Interview

HOSPEX2022 展示実行計画委員長 高階氏

HOSPEX Japan2022および第51回日本医療福祉設備学会の開催にあたり、大阪大学医学部附属病院の高階雅紀氏が学会長と展示実行委員長に就任した。高階氏は、主な企画として〝院内物流の自動化〟に注目し、学会で話題作りをし「HOSPEX Japanでの実機展示の場に足を運んでもらえるような、Win-Winな関係を作りたいと考えています」との意気込みを示す。HOSPEX Japan始まって以来初となる、学会長と展示実行委員長を兼任する高階氏に抱負を聞いた。

病院の新築・改築に必要な設備・機器が一堂に会する機会

日本医療福祉設備学会とHOSPEX Japanの開催意義についてお聞かせください。

「日本医療福祉設備学会」は、「医療」「福祉」「設備」に関する学会として非常にユニークな存在価値があります。日本の医療系学会は、治療や診断など患者に直結する分野や、基礎研究などの学会はたくさんがありますが、設備に注目した学会は非常に少ないと思います。
大型の診断機器、設備など、病院や医療福祉施設を新築または改築するにあたり必要な物が一堂に会する機会はなかなかありません。そうした意味でも非常に面白い学会だと思います。学会として、単にメーカーの機器紹介だけではなく、最先端の研究成果、開発に関わる学術的な内容を取りあげます。学会の存在価値は、設備に関しての幅広い分野を扱う点と、最先端の研究・開発の知見が発表される点にあると考えます。
「HOSPEX Japan」は「日本医療福祉設備学会」と歴史的に同様のルーツを持つ展示会として開催されてきました。学会では最先端の分野、近未来の分野、少し遠い未来の分野を含めて、今すぐに手に入る分野ばかりではなく、幅広いテーマを取りあげます。一方で、今すぐにでも手に入るものが提案されている点が、併設展示会の意義だと考えます。

医療福祉に関する幅広いイノベーションに関する発表を

第51回日本医療福祉設備学会のテーマ「医療福祉のイノベーション―革新が創る持続可能な医療への道―」について、設定の背景やテーマに込めた思いをお聞かせください。

学会として、研究開発に関する最先端の物事をテーマとしたいと考えています。特定の分野に限定せず、医療福祉に関する幅広いイノベーションに関する発表をしていただけるとありがたいと思い、門戸を広くしました。また、最近の多くの学会で話題となっているのは、(1)医療分野における働き方改革(2)COVID-19感染対策(3)SDGs―の3つだと捉え、副題を付けました。
今回の学会でもこれら3点に加えて、DXやカーボンニュートラル、ロボットを含めた自動化などのイノベーションを取り上げたいと考えています。

HOSPEX2022 展示実行計画委員長 高階氏

日本医療福祉設備学会とHOSPEX Japanの連携を密に

日本医療福祉設備学会およびHOSPEX Japanの開催以来、初めて学会長と展示実行計画委員長を兼任されることになりますが。

偶然、兼任することになりましたが、一般的な医療系学会は学会長が学会と展示をとりまとめることが多く、日本医療福祉設備学会およびHOSPEX Japanのように学会長と展示実行計画委員長が異なる方がめずらしいです。
昨年まで展示実行計画委員長を担当していましたが、学術企画の情報が展示会と共有されていない印象を持っていました。学会のプログラム委員会に深く関わっていなかったため、講演やシンポジウムなどの企画についてリアルタイムに分かりにくかったです。今回は、両方に深く関わっているので情報共有や調整がしやすいと思っています。

学会で話題を作り展示の場へつなげる

日本医療福祉設備学会とHOSPEX Japanの併設開催ならではのセッションや企画などの見どころを教えてください。

学会では実物を見せることができません。 “設備学会”なので医療機器に関する学会よりも大型のものになります。特に、先に挙げた自動化や搬送ロボットなどの実機は大きく場所を取ります。学会で取り上げると「実物を見たい」「動いている所を見たい」というニーズが出ます。現在、学会のプログラム委員会や、正・副学会長とのミーティングで、学会では最先端のテーマを扱い、それに関する展示物があればHOSPEX Japanの会場に足を運び見てもらうように呼び掛けるなどの分担を上手くしていきたいと話し合っています。
今回は、特にロボットを使用した搬送や自動化、省力化など物流の自動化について学会で話題作りをして盛り上げ、HOSPEX Japanでの実機展示の場に足を運んでもらえるような、Win-Winな関係を作りたいと考えています。
花田英輔副学会長(佐賀大学理工学部情報部門教授)を主査とした「院内物流のスマート化+自動化ワーキンググループ」を立ち上げ、企業、医療関係者、ユーザーなど産学医が参画し議論を進めています。こうした流れを日本医療福祉設備学会とHOSPEX Japanで結実させたいと思っています。
今年は「病院設備設計ガイドライン(空調設備編)」が改訂されます。これを受け、学会を改訂版のお披露目の場にしたいと考え、病院空調ガイドラインをテーマにシンポジウムを企画しています。HOSPEX Japanに空調関係の企業様に出展していただきたいです。

前回会場風景

初めて見るもの、目新しいものとの出会いがある展示会

HOSPEX Japanなどの展示会に足を運ばれる際には、どのような点に注目してご覧になられますか?

一言で言うと、目新しいものを発見したい―という気持ちです。最近はインターネットが発達したため、足を運ばなくてもネット上で多くの情報を収集することができるようになりました。そうであっても、展示会には初めて見るもの、目新しいものとの出会いがあります。特に、外国の展示会に行くことが好きです。日本にまだ導入されていない製品を見つけるのが非常に面白かったです。
インターネットが普及して、ネット上で色々な情報が見られるようになり日常的な汎用品はネット購入が当たり前になりましたが、医療施設で使用する医療機器や医療材料のネット購入はまだ普及していません。医療分野では、実物を見てからでないと患者に使いにくいという思いがあるかもしれません。他分野と比べて、まだ「リアルに見てみたい」というニーズがある方だと思っています。

前回会場風景

コロナ前の賑わいを取り戻したい

第51回日本医療福祉設備学会とHOSPEX Japan2022の開催に向けて抱負や意気込みをお聞かせください。

この2年間、新型コロナウイルス感染症の影響により日本医療福祉設備学会も一昨年は完全WEB開催となり、昨年はリアルに開催できましたが、参加者数はコロナ前と比べ半分程度になりました。今年は、コロナ前の賑わいを取り戻したいです。その上で、HOSPEX Japan2022も賑わいを取り戻せたら良いと思っています。

コロナ禍での展示会ビジネスには苦労がありますが、色々な工夫を施したことで活況を呈している分野もあるそうです。しかしながら、医療関係者は勤務先から県外への移動を禁止されていることが多く、特に看護職は県外への移動を厳しく制限されていると聞きます。こうした点が緩やかになり、コロナ以前の病院の看護職、事務職、技術職などの方々が学会とHOSPEXに戻ってきてくれると嬉しいです。

昨年の学会参加者統計を見ると、看護職の数が大幅に減っていました。医療機器メーカーの皆様も不要不急の外出を控えられたことにより、研究開発分野の方々の参加が減っていました。このような方々に戻ってきていただきたいです。
医療福祉設備や医療機器の研究開発は企業と医療現場との共同研究が多い中、コロナが2年続いたことで、共同研究が停滞気味となっていることも心配しています。本来、学会では発表にメーカー色や商品名を入れないことが一般的ですが、今年の学会では「イノベーションセッション」という場を設け、研究開発に関する内容であれば、企業名や商品名を出せるようにします。企業の研究開発分野の方々も足を運んでいただきたいです。

第51回日本医療福祉設備学会学会長
HOSPEX Japan2022展示実行計画委員長
高階 雅紀氏
(大阪大学医学部附属病院 病院教授
手術部・材料部・臨床工学部 部長)
HOSPEX Japan 展示実行計画委員長 高階氏 イメージ画像

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