Japan Home Show & Building Show 2024
会期
2024.11.2011.2210:00-17:00
会場

東京ビッグサイト東展示棟ACCESS

EXHIBIT 出展のご案内

みらいのたね賞あなたのひらめきが、
建築の未来をつくる。

テーマTHEME

〜小さな気づきから〜 ものごとが前に進むとき、小さな気づきから始まる。
大きな改革は一気にその頂きに到達するのではなく、身の周りの小さな気づきから始まり、試行錯誤を繰り返しながら育て上げられた結果だ。
毎年、多くの製品や素材が世の中に送り出されるが、その原点と目的を大切にして欲しい。それは大きさや価格といった数字を超えて尊いものだと思う。
今年はどんな製品に出会えるだろうか。
皆さんの思いを載せ、小さな気づきを育て上げた製品に出会えることを期待しています。 (納谷建築設計事務所 納谷 学)

ゲスト選考員JUDGE

2024年ゲスト選考員決定いたしました!

納谷 学 氏
納谷 学 氏 納谷建築設計事務所株式会社 
代表取締役
1961年秋田県能代市生まれ、1985年芝浦工業大学 建築学科卒業
1985〜87年黒川雅之建築設計事務所、1985〜87年黒川雅之建築設計事務所
1987〜88年野沢正光建築工房、1989年納谷学建築設計事務所設立
1993年納谷建築設計事務所に改名、2005〜12年昭和女子大学 非常勤講師
2007〜現在 芝浦工業大学大学院 非常勤講師、2008〜14年 日本大学 非常勤講師、
2016〜現在 関東学院大学大学院 非常勤講師、
2022年納谷建築設計事務所(株)に法人化
受賞歴
  • 1996年

    京都地域住宅コンクール 住まい文化賞(京都の住宅)

  • 2001年

    ar+d賞(宝珍楼) グットデザイン賞(宝珍楼)

  • 2002年

    JCDデザイン賞(宝珍楼)

  • 2003年

    日本建築士会連合会 奨励賞(宝珍楼)

  • 2006年

    第1回 JIA東北住宅大賞2006 優秀賞(能代の住宅)
    American Wood Design Award(多摩川の住宅)
    秋田の住宅コンクール 秋田県知事賞(能代の住宅)

  • 2007年

    秋田の住宅コンクール 佳作(湯沢の住宅)

  • 2008年

    第2回 JIA東北住宅大賞2006 大賞(湯沢の住宅)

  • 2009年

    JIA北海道支部住宅賞2009 アカシア賞(サッポロアパートメント)

  • 2011年

    住まいの環境デザインアワード 住空間デザイン優秀賞(綾瀬の住宅)
    日本建築士会連合会 奨励賞(恵比寿の住宅)
    グッドデザイン賞(トヨタカローラ秋田 秋田南店)
    JIA日本建築大賞2011 日本建築家協会優秀建築100選(門前仲町の住宅)

  • 2014年

    JIA日本建築大賞2014 日本建築家協会優秀建築100選(GILIGILI)
    神奈川建築コンクール 優秀賞(GILIGILI)
    神奈川建築コンクール アピール賞(環境)(GOTENCHO APARTMENT)
    福岡県屋外広告景観賞 屋外広告景観賞(ふくや中洲本店)

  • 2016年

    神奈川建築コンクール 優秀賞(番田の住宅)

  • 2017年

    こども環境学会賞 デザイン奨励賞(昭和こども園) 木材活用コンクール 優秀賞(Sentir La Saison SensyuKoen)
    JIA日本建築大賞2017 日本建築家協会優秀建築100選(PROTO passo)

  • 2018年

    日事連建築賞 一般建築部門 奨励賞(昭和こども園)

  • 2019年

    照明学会 照明普及賞(尼崎パーキングエリア)

  • 2020年

    日本建築美術工芸協会 AACA賞 優秀賞(尼崎パーキングエリア)
    JIA日本建築大賞2020 日本建築家協会優秀建築100選(尼崎パーキングエリア)

  • 2021年

    日本建築美術工芸協会 AACA賞 入賞(古民家ヴィラ・あんたげ)
    JIA日本建築大賞2020 日本建築家協会優秀建築100選(古民家ヴィラ・あんたげ)

  • 2022年

    福岡県木造・木質化建築賞 特別賞(古民家ヴィラ・あんたげ)
    日本建築士会連合会 優秀賞(尼崎パーキングエリア)
    グットデザイン賞 ベスト100受賞(尼崎パーキングエリア)

  • 2024年

    第15回 JIA東北住宅大賞2023 住宅賞(仏間のある住宅)

前回開催概要OUTLINE

みらいのたね賞ロゴ

「みらいのたね賞」は、建築家が選ぶ、優れた建築を生み出すことに、貢献しうる優れた製品、未来への布石となる製品に送られる賞です。
毎年ゲスト選考員を迎え、テーマに基づき製品を選考します。出展者だけが選考対象となる限定の賞です。

受賞のメリット

  • メリット1

    受賞製品はニュースリリース業界誌・新聞に取り上げられます

    受賞製品の発表をJapan Home & Building Show 会期前に選評と合わせて発信します。
    数多くの出展製品の中でも来場者・業界誌の関心を事前に高めます。

    ニュースリリース業界誌・新聞
  • メリット2

    特別シンポジウムの開催

    選考員による建材を主としたトークセッションを行います。
    建築家がどのような視点で製品を選んでいるのか、説明することで来場者の関心も高まります。
    表彰式も合わせて会場にて開催いたします。

  • メリット3

    みらいのたね賞ツアーの開催

    会期3日間、選考員がガイドとなって受賞企業ブースを来場者と一緒に周るツアーを実施します。
    ツアー参加者に直接商品をPRすることができます。
    2022年度は約100名にご参加頂きました。

    みらいのたね賞ツアー
  • メリット4

    会場案内図に受賞マークを掲載

    会期中会場にて配布する「会場案内図」にてみらいのたね賞マークを掲載します。
    多くの出展者がいる中でもブース位置が一目で分かります。

    会場案内図に受賞マーク
  • メリット5

    会場内ポスター、公式HPにて受賞製品案内

    会期中、会場内にて受賞製品をポスターでも案内します。
    多くの来場者が目にします。

    インタビュー記事
  • メリット6

    受賞作品の選考員による選評のフィードバックとみらいのたね賞小冊子掲載されます

    選考員による受賞作品の選評のフィードバックとみらいのたね賞小冊子に掲載されます。小冊子は会場内に置かれるので来場者の目に留まります。

    みらいのたね賞 小冊子イメージ

選考スケジュール

  • 2023年7月21日(金)

    Japan Home & Building Show 2023 出展申込締切

  • 2023年8月下旬

    出展者によるWEBガイド入稿

  • 2023年9月中旬

    1次選考WEBガイド入稿内容に基づき選考します。30~50製品に絞られます。

  • 2023年9月下旬

    2次選考製品サンプルを送っていただき選考します。10製品程に絞られます。

  • 2023年10月末

    選考結果のご連絡
    プレスリリースの配信。来場者への告知活動。

  • 2023年11月15日(水)~17日(金)

    Japan Home & Building Show 会期

会期中スケジュール

  • 展示会初日

    搬入期間 みらいのたね受賞企業の盾を無料配布。ブースに展示してPRしてください。
    ロゴ/看板
  • 展示会2日目

    受賞式と選考員による特別シンポジウム 本賞の表彰式ならびに選考員によるシンポジウムの開催。
    建築家はどのような視点で製品を選んでいるのか、選評やトークセッションを行います。
    表彰式
  • 展示会初日〜3日目

    会期中 受賞企業ツアー【各日1回】 選考員と共に受賞企業のブースをめぐるツアーを実施いたします。
    選考員による選考理由や見どころの解説を聞きながら、出展企業による製品説明に合わせ展示ブースを巡ります!
    ツアー

前回受賞作品

リフトロックキャスター 株式会社石黒製作所

キャスターがリフトロックされるだけで、こんなにもストッパーとしての使い勝手が良くなるかということを、目から鱗のように感じた製品。テーブル等の足の重心の位置にリフトロックのレバーとストップパッドがくるようキャスターがデザインされており、リフトロックされるとタイヤが浮くことで安定状態を保持できる機構は、まさにスモールイノベーション。アジャスターの使い勝手の良さも含めてユーザーへの心配りが素晴らしい。(西田司)

リフトロックキャスター
リノベライナー工法 いずみテクノス株式会社

縮小社会が叫ばれる中でも人々のくらしを安全で豊かなものにするためには、建設ストックを活かし、使い続けることが重要である。そのためには建築本体だけでなく、設備配管などのインフラを使い続けるこの工法のような技術が重要となる。団地敷地内の排水管などに、形状記憶性を持つ硬質塩化ビニル管を通し、蒸気で加熱して形状を大きく戻し既存配管に密着させることで配管を甦らせるユニークなものである。配管の交換のための地面を掘り返す必要がないため工期が短縮され、住民の利便性も向上するこの技術は、設備の更新工事を多く手がける企業と、素材メーカーの協力で生まれたものであり、協業がイノベーションを生む好例であると言える。(山代悟)

リノベライナー工法
ZIPcurtain® W 株式会社SHY

カーテンの開け閉めの音は意外と大きいが、このカーテンレールはそれをほぼ「無音」にする。併せて薄いレール寸法とフラットでシンプルな形状は、カーテンボックスを設ける納まりのハードルを低くするだろう。それらが意味するものは、カーテンを設置する場所や状況の自由度が格段に増すということである。窓だけでなく、室内の間仕切りや目隠しとして、あらゆる建具と比較しても最も軽く、静音性が高い開閉装置を、このカーテンレールによってつくることができる。読書スペースや作業室、病室など静かさが求められる環境や、自然音や音楽を楽しむ空間のための「音のデザイン」においても、重要な役割を果たしうるだろう。性能、デザイン、そして空間に与える可能性という点で、非常に優れた製品である。(山本想太郎)

ZIPcurtain® W
囲柱ラーメン木構造 有限会社ライン工業
(岐阜県木材協同組合連合会ブース内)

中大規模木造建築の先進的な取り組みは増えているが、依然として非住宅の分野においては、一階建、二階建てであっても鉄骨造などでつくられるケースが大半である。これは生産や施工技術の問題もあるが、設計者が対応できていない部分も大きい。この製品のようにシステム化され、評定も取得した工法が増えることで、中大規模木造建築が取り組みやすくなる意味は大きい。一般流通材を金物で繋いで隙間のある囲い柱とする構造形式もユニークであり、梁との接合も合理的である。開発者は鉄工所であるが、異業種が木造の世界に進出することで革新が生まれる可能性を感じることができる。(山代悟)

囲柱ラーメン木構造
HIROMA クリナップ株式会社

キッチンメーカーと老舗家具メーカーである飛騨産業がタッグを組みリリースした本提案は、機能性と居住性のデザインが素晴らしい。家具を買うようにキッチンを選ぶ時代が来ており、HIROMAのラインナップを見ると、ワゴン収納やチェアなど、キッチン周囲にあるダイニング家具も一体でブランディングされており、世界観を空間に展開できるのが良い。キッチンという機能が、場所として、空間としてデザインされていくと、ダイニング・リビング・アウトドアと水平展開していく未来までも想像してしまう。(西田司)

漆 内装材
2段筋かい
新・つくば耐力壁
株式会社タナカ

450幅で効く木造用耐震壁は、住宅スケールの木造を設計する際に、とても重宝するスモールイノベーションである。住宅の家具や収納のスケールとも一致し、インテリアデザインとの相性も抜群に良い。二重壁にして倍の強度をだしたり、450幅の壁柱として鉄骨やR Cのラーメン構造の柱のような見た目にして使用することも構造デザインの展開としており、今後の空間デザインが楽しみだ。タナカからは、金物と筋かい材の供給だけで、許容応力度計算により従来の軸組に適用できるのも魅力である。(西田司)

2段筋かい 新・つくば耐力壁
ボルトラス ポラテック株式会社

これまで鉄骨造の採用が大半であったスパンの大きな空間であっても、木造を検討したいという案件は増えている。トラス形式を採用すれば設計は可能であるが、木造で行う場合、材の種類、樹種、強度、断面、そこで用いる接合金物の選択など選択肢は多く、その組み合わせは膨大である。それらをシステム化し、個別の案件に応じた設計支援と製造をパッケージ化することは、設計者の後押しとなり、中大規模木造の採用事例を増やすことにつながるだろう。引っ張り材など木材を採用する際に接合部の設計や施工の難易度が上がる部分にボルトを採用したり、ビス貫通式の鋼板金物接合とするなど、木材と金属のそれぞれの良さを活かした組み合わせも好ましい。(山代悟)

ボルトラス
堀商店建具金物 kuro シリーズ 合資会社堀商店

明治23年創業という歴史のある同社の金属製品は、機構の信頼性とフォルムの美しさを兼ね備えたものであり、特に建具金物は愛用する建築家も多い。また有難いのは仕上げバリエーションが豊富なことであり、10数種類の金属らしい上質な仕上げが、レバーハンドルだけでなく、丁番やステーなどのパーツにも共通でラインナップされている。今回ラインナップが増えたという「黒クローム」色も深みのある美しさである。シンプルで洗練された形状と色調の自由度は、空間の「異物」となりがちな建具金物を穏やかにその場に融合させる。そのような建築との関係性により空間デザインに可能性を与え続けている建材製品のシリーズとして、高く評価したい。(山本想太郎)

堀商店建具金物 kuro シリーズ
ころやわ® 株式会社Magic Shields

バリアフリー対応の床材には、杖や車椅子の使用時に床面がへこまない「硬さ」と、万が一転倒した際に怪我をしにくくするための「柔らかさ」という相矛盾する性能が求められる。この製品はその問題に対する一つの回答として示されたものである。通常は硬い床だが、一定以上の衝撃は柔らかく受け止める、という着想を実現するための裏面形状は、かなりの試行錯誤を経て練り上げられたものと想像される。今後間違いなく重要となっていく生活空間のバリアフリーにおいて、建材製品は一つの性能を追求するだけでなく、多様な要求に同時に応えるという特性を持たなければならない。本製品はその好例だが、これから耐摩耗性、防汚性、意匠性のバリエーション、ケミカルフリーの健康性など、より多面的に進化していくことにも期待したい。(山本想太郎)

ころやわ®
Roof-1(ルーフワン)/
Home-1(ホームワン)
株式会社モノクローム

今まで別々であった太陽光パネルと屋根を、金属屋根に太陽光セルを組み込むことで一体化し、屋根にしか見えない、屋根一体型太陽光パネルという画期的な製品。今後新築住宅がZEHになっていく日本において、性能だけでなく、住宅風景を美しくデザインするきっかけとなるイノベーションである。専用アプリで太陽光の発電量だけでなく、家全体の設備ごとのエネルギー量をモニタリングし、家全体でエネルギーを考えるオペレーションデザインも興味深い。デザインとエネルギーのブリッジを考えたこれからの暮らしが楽しみである。(西田司)

Roof-1(ルーフワン)/ Home-1(ホームワン)

前回
「ゲスト選考員賞」 受賞作品

Vanair / ヴァンエアー チャネルオリジナル株式会社

家全体の断熱性能と機密性能を高めたパッシブハウスをデザインするにあたり、これまで換気が難しいとされてきた居室の空気環境に対し、内外で位置をずらした縦型スリットにより、優れた防音性能と高い通気性能を両立させたスモールイノベーション。(西田司)

Vanair / ヴァンエアー

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過去の受賞作品、選評などご確認いただけます。

過去プレスリリース

過去受賞作品WORKS

2022年

家具用コンセント 株式会社石黒製作所

ウイルス禍のなかで一気に普及したテレワークのみならず、生活のさまざまな局面でモバイル IT 機器が使用されるようになった。その際の基本的な空間環境として、給電をはじめとした有線接続端子も、あらゆる場所に求められるものとなってきている。ところがいわゆる「家具用コンセント」製品はまだまだ色、形バリエーションも少なく、ディテールが追求されるインテリアに対応しきれていない。そのような状況下でドイツ BACHMANN グループとの協力製品も含め、この洗練されたデザインのラインナップは有難い。生活空間における「設備」の存在感を 肯定的に変革していくための部品として、高く評価 したい。(山本想太郎 氏)

家具用コンセント
BOIS-Artボイスアート
「縫える木 シェード、ロールカーテン、壁紙」
株式会社谷口
(石川県木材産業振興協会ブース内)

近年、印刷技術における表現力の進化には目を見張るものがあり、金属であれ、石材であれ、木材であれ、間近で見ても本物と区別のできないような印刷によるフェイク製品・建材が世の中に溢れてしまっている。
そんな中、金沢の伝統的工芸メーカー谷口は、あくまで本物の木にこだわり、紙よりも薄くスライスした木を裏打ちして、木を布のように柔らかく加工したシート状の製品を「縫える木」と名付けて開発した。折れる・縫えるという木では考えられないその特性を生かしたバッグやロールスクリーン等の製品が持つ香りや質感は、まさに「木」であり、新たな可能性を秘めた技術・製品としてその試みを高く評価したい。(宮崎浩 氏)

BOIS-Art 「縫える木 シェード、ロールカーテン、壁紙」
エフネン耐火集成材・CLT 株式会社中東
(石川県木材産業振興協会ブース内)

大規模木造建築は、いま建築界でも注目の分野であり、そのためのさまざまな技術や試みが発表されているが、なかでも木質材料のみの主構造で耐火建築物をつくるということは、大きなハードルとして各所で研究されてきた。集成木材の構造部材(柱・梁・床)を、耐火性をもたせた集成材(燃え止まり層)で被覆することによって2時間耐火までの性能を実現したこの製品は、その達成のひとつであるといえるだろう。構造部材部分は地域産材・地域加工も可能と明示している点も、技術の一般化という観点において一歩先んじている。大規模建築において木造が「一般解」になっていくプロセスのマイルストーンとなる技術として注目したい。(山本想太郎 氏)

エフネン耐火集成材・CLT
グランドグリッド(tm) 株式会社グリーンフィールド

いわゆる砂利保護材マットは、細かく仕切られたセルに砂利を流し込むことで、沈みや移動が少なく安定した砂利敷地盤をつくるための資材であり、特に駐車場や法面など、砂利の安定性が課題となるような場所で効果を発揮する。一般に外構工事においては、コスト、施工性、耐久性などの点でバランスの良い製品が求められるが、この製品は軽さやコンパクトさ、また地面に馴染む柔軟性に優れていることで、施工の容易さと仕上がりの美しさに期待ができる。特に基材となる特殊不織布の品質感は、強度・耐久性だけでなく、たとえ一部が露出して見えてしまったとしても気にならないであろうという安心感がある。やや荒っぽいものが多い外構資材のなかで、この繊細な質感は心地よい。(山本想太郎 氏)

グランドグリッド(tm)
漆 内装材 天龍木材株式会社
(静岡県木材協同組合連合会ブース内)

天龍木材は静岡天竜川流域で100年以上の由緒ある木材問屋であったが、現在では海外を含めて多面的な事業を展開をしている。その中で本製品は日本古来の塗料である漆に着目し、木製品の魅力的な表情を生かした、堅牢で実に美しい製品を送り出すことに成功した。わが国固有の伝統的素材を使ってこのように画期的な発想を昇華させた本製品はみらいのたね賞の受賞に誠にふさわしい(松永安光 氏)

漆 内装材
おうちまるごと制震シェルター なかやしき株式会社

この製品は一般の戸建て住宅の筋交いに取りつけるだけで耐震・制振性能を画期的に高めることが出来る制震金物でこれは高減衰ゴムを採用したハイブリッド構造で地震エネルギーの吸収を一極集中から分散型とし、建物の隅々まで制震効果を発揮させることが出来る。本製品のアイデアは西日本工業大学デザイン学部長・古田教授の開発によるもので、その制震力のシミュレーション解析ソフトは公開されている。筋交い部をゴムで包み込むというアイデアはきわめて独創的な発想で、みらいのたね賞受賞にふさわしい。(松永安光 氏)

おうちまるごと制震シェルター
家具設置型ワイヤレス給電ユニット 株式会社ビー・アンド・プラス

現在では従来のコンセントに電源を接続しなくてもワイヤレスで様々なものを点滅することが出来るようなシステムが急速に発展しており、その世界の広がりは無限であるように思われる。そのような中でワイヤレス給電とワイヤレス充電を専業としているB&P社は様々な製品を意欲的に開発しており今後のさらなる成長が期待される。思いもかけないような照明器具や玩具など魅力的な製品は多くの人々に驚きを与えるであろう。このように画期的な発想はまさにみらいのたね賞の受賞にふさわしい。(松永安光 氏)

家具設置型ワイヤレス給電ユニット
444+H 株式会社よし与工房

ヨーロッパの伝統的な鍛鉄工芸であるロートアイアンを日本に導入した老舗メーカー。鉄は、錆対策として塗装仕上げせざるをえないため、素材そのものの姿を表現することが難しい材料である。熱して軟化させた鉄を手作業で成型するロートアイアンは、その作業の痕跡が表面のテクスチャーとして残されることで、「鉄」であることが表現される。それは見た目だけでなく、手で触れた際により強く感覚される。表層性、仮想性の高い現代建築の空間において、このようにモノそのものに感応できる要素は、単なる部品を超えて、建築と人との距離を近づける存在となりうるだろう。また基本的にオーダー製作でありながら価格も含めイメージが伝わりやすいカタログや、ホームページなどでの情報発信も評価したい。(山本想太郎 氏)

444+H
NIGHT BOOK 株式会社ワイ・エス・エム
(JCD 日本商環境デザイン協会ブース内)

照明器具の光源が、電球や蛍光灯からLEDに切り替わったことで、「光のデザイン」手法も大きく変化している。調光システムはもちろんのこと、色温度も自由に調整でき、また、光源が小さくなったことで、今までなかったような照明器具が数多く開発されているが、本質的な光の美しさを表現できているものはそう多くはない。ワイ・エム・エスの照明器具は、紙や金属、アクリル等と組み合わせた、デザインの完成度が高いプロダクトである。中でも、「NIGHT BOOK」と名付けられた菊判サイズの書籍と同じサイズの照明器具は、本棚から引き出すことで灯りがともるポエティックな懐かしい光の暖かさを感じる上質な製品である。(宮崎浩 氏)

NIGHT BOOK

2022年
「ゲスト選考員賞」 受賞作品

HaymesPaint/ヘイムスペイント 株式会社スタジオアナグラム
(みらいのたねブース内)

最近の建設現場では、工事の種別や規模に関わらず、廃材をきちんと分別・回収して廃棄するというルールが一般化されてきているが、設計者が素材の分別までイメージして設計することは残念ながらまだ少ない。まして、塗装材料の回収や再利用までを考えることは全くないといってよいであろう。ヘイムスペイントは、1400色を越す色と、左官のような表面のテクスチュアを組合せることができる自然由来の低VOC環境配慮型水性塗料であり、塗料としての質の高さと共に、無調色塗料を受注後に調色を行って販売するという「受発注調色販売」や余剰塗料の回収再利用といったオーストラリア本国の仕組みを日本でも継承している点を高く評価したい。(宮崎浩 氏)

HaymesPaint/ヘイムスペイント

2021年

木繊維断熱材シュタイコ 株式会社イケダコーポレーション

従来の発泡スチロール系断熱材は、冬の寒さを防ぐために熱伝導率の低さが重要視され、熱容量までは考えられておらず、夏は室内まで熱が到達してしまっていた。「シュタイコ」は発泡スチロール系断熱材と同等の熱伝導率の低さでありながら、熱容量は大きいので、夏も約20℃の過ごしやすい室温に保つことができる。木繊維断で環境にも優しく、水蒸気を吸放透湿性能も高いので、蒸し暑い夏や梅雨の時期も快適である。日本の住宅もかつては茅葺きや土蔵など熱容量の大きい素材を使っていることからも、「シュタイコ」は理にかなった素材であり、現代の日本の木造住宅にあった断熱材であると言える。(小堀哲夫 氏)

木繊維断熱材シュタイコ
改質水と抗火石の
木材乾燥技術 woodbe
フルタニランバー株式会社
(公益社団法人石川県木材産業振興協会ブース内)

本製品は天然乾燥不要の高速木材乾燥技術である。改質水と抗火石の併用によって従来の木材乾燥の乾燥期間をほぼ半減することを可能にした画期的なシステムである。通常の水を改質水製造装置により微細な水分子に変化させ100℃以上の水蒸気を発生させ抗火石に覆われた乾燥炉内に高圧で噴射することにより木材乾燥のプロセスが従来の50%以上に高速化する。特に大量の木材を同時に乾燥させるためには画期的な技術であり、その開発に敬意を表して本賞を授与するものである。(松永安光 氏)

スチール製シースルー階段<br> ObjeA(オブジェア)
サニスピードプラス SFA Japan株式会社

さまざまな改修工事において水回り設備の配置変更をしようとすると、だいたい床上での横引き排水の問題がおこる。限られた床下スペース内に径の大きな排水管を、勾配を確保しつつ納めることは容易ではない。これは改修に限らず新築の設計でもおこりうる問題なのだが、いずれの場合にも活躍するのが排水圧送ポンプである。世界的に知られるフランス発祥の排水圧送ポンプ・メーカーであるSFAによるこの製品は、雑排水専用の大容量ポンプの定番であり、キッチン、浴室などの大きな配置変更にはかかせない。同社のその他の排水ポンプ製品群とともに、水回り設備の配置の自由度を広げることで、建築プランニングに大きく貢献してきた実績を高く評価したい。(山本想太郎 氏)

サニスピードプラス
「エフユニックス」
浴室改修FRP防水・リニューアル工法
株式会社エフワンエヌ

本製品は浴室改修FRP防水の工法であり、同種の工法が各種ある中で、既に防水メーカーとして実績30年以上を得ておりUR都市機構「保全工事共通仕様書」に採用されている。特に特筆されるのは最短1日施工可能を標榜している一方、シックハウス原因物質の不使用、ノンスチレン、粉塵回収、火災予防に留意した安全性を担保できる工法を採用していることである。施工にあたっては在来工法、化粧フィルム工法、防水パン工法、リニューアル工法など多彩な工法が提供されている。このような地道な工夫を凝らしてきた実績に敬意を表して本賞を授与するものである。(松永安光 氏)

「エフユニックス」浴室改修FRP防水・リニューアル工法
「火バリ」
<木造準耐火構造(45分)―外壁用木板―>
岐阜県JAS製材品等
供給・利用推進組合

私たちが都市の建築空間で目にする木材の大半は、化学的に加工された、自然木とはまったく異なった性能をもつ建材である。そのようなものを見るたび、それが木であることは本当に求められているのか、木というものの価値は一体何であるのか、と考えさせられる。ところがこの「火バリ」は、薬剤処理を施さない木材をそのまま用いて準耐火構造の外壁材と認定されているということにまず驚かされた。いわゆる「燃えしろ設計」(想定される火事で消失する分を予め見込んで木材寸法を大きくすること)の考え方で、厚さ30mmの木板と背後のボード・下地の複合で準耐火性能を確保するというものである。木が本来持っている物性をそのまま使うこのシンプルな発想こそが、人間の感覚と共鳴する建材を生みだすのではないだろうか。木と人の距離を近づける製品である。(山本想太郎 氏)

火バリ」<木造準耐火構造(45分)―外壁用木板―>
スパイス・ザ・ラインボーン 東洋テックス株式会社

日本における現代住空間において一般的に普及している床仕上げ材料は限られており、そのほとんどが普及品のフローリングと、樹脂系シートである。その上、フローリングの大半が同じような色(茶系中間色)、張り方であることもあって、住宅の床材で個性を発揮するのはなかなかに難しい。海外でよく見かけるヘリンボーンのフローリングは存在感のある大変魅力的な床仕上げだが、真っ当にそれを再現しようとするとかなりの技術とコストを要することになってしまう。そこで本製品のような、合理的なパーツと工法でありながら確実に特徴のあるものをつくろうと考えたセンスをまず評価したい。そしてその結果として、爽やかにデザイン性を主張する、独自の現代的な表現が生み出されたことも素晴らしい。(山本想太郎 氏)

スパイス・ザ・ラインボーン
角型超スリムフード付換気口 バクマ工業株式会社

24時間換気システムの換気口は下部に換気口がついたものが一般的だが、それだと下から吹き上げた際に雨風が侵入してくる。「角型超スリムフード付換気口」は左右両サイドに開口があるので、雨や風の侵入が軽減され、排気用は両サイドのルーバーの角度が外向きになっており、排気流が外方向に向かって放出されるため壁面の汚れも少な区なる。23㎜と薄くスクエアなデザインはスマートな印象で、美観を損なわない点も高く評価できる。(小堀哲夫 氏)

角型超スリムフード付換気口
Design Wood(デザインウッド) 中西木材株式会社
(ふくい県産材販路拡大協議会ブース内)

杉材には多くの色が存在する。無地の上小材や市場に出る白い材料であり白太などは、全体の材木において3割など貴重価値である。残り7割が赤身か黒い杉に分類され、特に日本海側の福井は土質的に多くの鉄分を含み赤身より黒い杉材が多く出るのが木材の特徴である。これらの様々な多様な色が出る特徴を生かして、コントラストをデザインすることで、あまり市場価値のないと覆われていた材料を再評価して建材として開発した姿勢にとても共感できる。すべての材料を利用した環境にも優しい素材であると言える。(小堀哲夫 氏)

Design Wood(デザインウッド)
可動式アメニティブース withCUBE 株式会社LIXIL

本製品が主対象として想定している物流センターや工場だけでなく、店舗やイベント空間のように、テナントや使い方の変化が頻繁な空間において、水回り、特にトイレの数や位置をその都度変更することはきわめて当然のニーズといえるが、従来の建築・設備のつくり方ではそれをかなえようとするとそれなりに大ごとであった。本製品は簡易に設置・変更することができ、またレンタル、リースというシステムで供給されることもあって、単に「デザイン性の高いユニット・トイレ」というイメージにとどまらず、建築計画とトイレの関係性の概念をも変えていく可能性をもっている。まさに「みらいのたね」となる製品として評価した。より広いビルディングタイプや活動シーンへの展開にも期待したい。(山本想太郎 氏)

可動式アメニティブースwithCUBE

2021年
「ゲスト選考員賞」 受賞作品

エステックウッド 江間忠木材株式会社

木が腐る原因は「栄養素」と「水分」が関係し、薬剤を表面に注入して腐りにくくする方法が一般的である。しかし「エステックウッド」は、薬剤処理をすることなく腐りにくい天然木を実現している。現代のテクノロジーによって埋木を再現し、窒素雰囲気下(窒素ガスが満たされた状態)で木を熱処理することで、木材中の「栄養素」と「水分」を限りなく減少させている。天然木の風合いを活かすことができるうえ、有害物質を揮発する心配がなく、毒性の高い薬品を使用していないので環境負荷も少ない。さまざまな木材に対応でき、屋外でも十分に実力を発揮する。地域材の利用を促進する一助にもなると考えている。(小堀哲夫 氏)

エステックウッド
スマートルーバー スマートルーバー社、
株式会社ニュースト

「スマートルーバー」は、幅約3㎜、厚さ1㎜以下の銅でできた非常に細いルーバーを網戸のように編み上げた製品である。非常に細かいピッチで編み上げており、かつルーバーに角度がついているので、開口の外側に設置することで遮熱・遮光をしながら、室内からはクリアな視界を保ち、通風も可能である。「ROKI Global Innovation Center-ROGIC-」でも採用し、木のアルミの複合断熱カーテンウォールメーカーのニューストに依頼をして、スマートルーバーの標準フレームにニューストの網戸フレームを組み合わせてもらった。従来の網戸にはない上質な雰囲気を演出でき、機能性とデザイン性を兼ね備えた建材であると考えている。(小堀哲夫 氏)

スマートルーバー

2020年

リボス自然健康塗料 株式会社イケダコーポレーション

最新の建材で今後も長く使われることが予想できる質の高い製品も高く評価をしたいが、同時に風雪に耐えて、長く使われ愛されてきた材料もそれ以上に評価をしたい。
同社は約30 年前の創業から、健康、環境、エコロジーに配慮した自然素材の輸入、提案を行ってきた。時流に流されない一貫した思想にはブレがなく、また様々な商品が開発されあっという間に廃れてゆくこのご時世の中でわれわれユーザーに安心感と信頼感を与えている。
またリボス自然健康塗料は、単に“モノ”を売るのではなく森や木とつながった大きな循環の中の一部の製品であるという思考に共感する。(堀部安嗣 氏)

リボス自然健康塗料
スチール製シースルー階段
ObjeA(オブジェア)
カツデンアーキテック株式会社

リビングに「シースルー階段」を設置すると快適な暮らしと家族のコミュニケーションが見えてくる。ということを自宅の新築時に確信した創業者が、(1)室内を出来るだけ広く感じさせるシースルー階段、(2)現場に搬入がしやすい、ノックダウン工法にこだわる、(3)家具などのインテリアと同じように美しいデザイン、という3 原則を守って現在では国内外に工場を建て、発展を続けていることは驚嘆に値する。製品は今では階段以外にアスレティックの分野まで広がり海外のデザイナーとタイアップして新しい分野にチャレンジを始めているようだ。ともあれチャレンジ精神に富み、美的センスにこだわったこのようなメーカーが発展することはわが国の建材メーカーにとっても刺激となって世界に雄飛するメーカーが続出することを願いつつ、「みらいのたね賞」を授賞したい。(松永安光 氏)

スチール製シースルー階段  ObjeA(オブジェア)
タイトニック 株式会社ティ・カトウ

日本の伝統的な木造構法は巧みな仕口・継ぎ手で経年変化や変位にも対応するものであった。
その接合法も現代では金物に置き換わり、強固な剛性を得ると同時に、金属と木材の材料特性の違いによる不具合への対応が課題とされてきた。木痩せや振動などによるボルトの緩みもそのひとつであり、スプリングナット、ワッシャーなどでの対応はあったが、この製品はそれを格段に高性能にするものである。木痩せに追随するスプリングとボルトの回転を抑えるリングで、締め込み力が保持される。
基本的な構造性能が確保され続けることは、時を経ながら体験される建築という表現の存在基盤である。そこに貢献する一部品として高く評価した。(山本想太郎 氏)

タイトニック
マグネットがつく壁
(磁性建材)
ニチレイマグネット株式会社

マグネットがつく壁面、というシンプルな仕掛けがもたらす可能性を、様々な形で提案する製品群。
ベースとなる壁材(磁石がつく石膏ボードや鋼板入り積層パネル)と、そこに設置するマグネット一体の壁装材や棚、水回り備品、さらにはテレビまでがラインアップされている。この「半固定」のもっている「生活者への近しさ」は、これからの建材のひとつの方向性を示すものだろう。
さらに同社が「マグネット」という技術を携えてさまざまな建材メーカーとコラボレーションするという方法も、企業を超えた情報や技術の共有によって新しい概念の建材が生み出される典型的なモデルのひとつとして評価したい。(山本想太郎 氏)

マグネットがつく壁(磁性建材)
タイガーハイクリンボード
ホルムアルデヒド
吸収分解せっこうボード
吉野石膏株式会社

建築内の化学物質対策は、化学物質過敏症が世界的に急拡大している現状を鑑みても、確実にこれからの建築・建材の大きな課題となっていくと考えられる。
その解決策は、あらゆる建材や日用品、そして空調・換気なども含めた総合的な視点で講じられなくてはならないだろう。その意味で、あらゆるタイプの建築のあらゆる部屋に用いられる基本建材である石膏ボードに、ホルムアルデヒド吸収分解性能を付加したこの製品には大きな可能性が感じられる。
現在、アセトアルデヒドまで対応する上位製品もあるが、人体に悪影響を与える化学物質はまだまだ多い。ケミカルフリー建築へと向かう第一歩として、これからの一層の進化にも期待したい。(山本想太郎 氏)

タイガーハイクリンボードホルムアルデヒド吸収分解せっこうボード
白華レス不燃木材 株式会社サカワ

近年、内装等に無垢木材の使用の需要が増えてきたのは周知の通りである。しかし内装制限という高い壁が立ちはだかっていて木質系を求めるなら結局は木目の化粧シートになることがほとんどであろう。
当然ながら私たちが“木”を求めるのは視覚的なことだけではない。五感の全てで木を求めているのだから化粧シートと無垢の木は全くの別物である。
またコストが許せば不燃木という選択があるけれども、処理後の色合いや風合いに残念感があるのと“白華”現象が問題となって使用にはなかなか至らないことが現実だった。
そんな中で生まれたこの“白華レス”は天然無垢の木の使用に大きな可能性を開く製品といっていいだろう。(堀部安嗣 氏)

白華レス不燃木材
高機能木炭水性塗料 チャコペイント
ドイツ自然粘土塗料 クレイペイント
日の丸産業株式会社

木炭の物性を残したまま水性塗料とした製品。炭の素材感の内外装塗料というだけでなく、調湿、有害物質除去、抗菌など、炭のさまざまな性能も発揮する。
また注目すべきは「電磁波減衰効果」を謳っていることである。5G 時代も近づき、日に日に私たちが晒される電磁波の線量は増加しており、今後、その人体への有害性の検証とともに、建築も対応を迫られていく可能性がある。
同社は同様に炭の通電性をいかして電磁波をシャットアウトする「正電フリーシート」も製品化しており、建材界ではまだあまり意識されていないこの分野にスポットライトを当てていることは興味深い。
これからの建築・建材の中心テーマのひとつとなる「健康性」の観点で、さまざまな可能性をもつ製品である。(山本想太郎 氏)

高機能木炭水性塗料 チャコペイントドイツ自然粘土塗料 クレイペイント
UFB DUAL™ 株式会社ライヴス

人間の暮らしや住まいの不可欠なものは、太陽、緑、空気、水であろう。言い換えるならばそれらをうまく生活や体に取り込むことのできる住まいが質の高い住宅なのではないか。
近年、人間も自然の一部であるという認識が高まって住まいにおけるエコロジーの観点が注目されているが意外と“水”に対する意識は、太陽や空気に比べると低かったように思う。
そんな中、私たちの身体に不可欠な“水の質”を向上させ、かつメンテナンスや電力を必要としない本製品の登場は人々の認識を改めてゆく大きなきっかけとなるの可能性がある。
この製品を設置することで、水の質が生活の豊かさにつながる実感を味わってみたい。(堀部安嗣 氏)

UFB DUA
ステンレス製透水化粧ふた
Tosk Remake Cover
ダイドレ株式会社

従来の排水化粧蓋は化粧部分とグレーチング部分に別れており、排水機能はグレーチング部分にしかなかった。つまりグレーチング部分がなければ排水はできなかったところを、化粧部分に排水機能を持たせてしまって、グレーチング部分をなくした製品である。
グレーチング部分がなくなることでヒールのかかとが落ちたりゴミが落ちたりすることがなくなり、完全なバリアフリーの路面を仕上げることができる。
化粧蓋の砂利にも様々な種類と色味が用意されており、デザイン意匠にマッチする蓋を選択できることも嬉しい。この製品が使用されている場面を見ると、この“排水溝然”としない排水溝がどれだけ景観を美しくしているかを実感できる。(堀部安嗣 氏)

ステンレス製透水化粧ふた Tosk Remake Cover
WALET-TC20BF
(バリアフリー対応20feet
トイレコンテナ・福祉トレーラ仕様)
ウォレットジャパン株式会社

ほとんど毎年のように激甚災害が絶えないわが国では、被災者のための避難所が必要不可欠である。しかし仮設の避難所に付随するトイレについてはあまりその清潔度に気配りがなされているとは言えない。
本製品は使いやすく快適なバリアフリー対応高機能水洗トイレユニットでありコンテナユニットのメリットを最大限生かして、画期的な快適空間を提供してくれる。
運搬用の専用台車も用意されており、どこにでも運んでいくことが出来る。自治体として常備しておくことが望ましく思われる。外観のデザインにも十分な気配りがなされており、公共の福祉に多大な貢献をする製品として「みらいのたね賞」の対象として表彰する次第である。(松永安光 氏)

WALET-TC20BF(バリアフリー対応20feetトイレコンテナ・福祉トレーラ仕様)
前広便座 ZA FREE さつき株式会社

高齢化が進むわが国では従来の便器は、その多機能を誇る製品ばかりが注目され、次々に新製品が発売されているが、そのいずれもが健常者用の寸法で設計しているために、体が不自由な人々やその介護にあたる人々には使いにくく、便器周りが汚れやすい。
本製品はこのようなハンディキャップのある利用者のニーズに応えるよう従来の便座よりゆとりある幅と奥行きを確保し、オストメイト利用者、採尿を含めて誰にとっても使いやすいトイレを提供している。 介護・医療・公共施設の現場での利用に多大な貢献をする製品を開拓した関係者の功績をたたえて「みらいのたね賞」を授与する。(松永安光 氏)

前広便座 ZA FRE

2019年

住宅用安心給電キット 株式会社あかりみらい

HV、EV車の充電池やガソリン車のバッテリーを使って住宅に給電するシステム。通常のバッテリーの場合は容量が小さいのであくまで緊急用だが、EV車の大容量バッテリーなら十分実用性がある。災害大国の日本では住宅の基本的な設備と考えられるようになるかも知れない。電気といった基本インフラがなければ建築空間の風景や美もないので、今回の選考テーマ的にも重要である。(松永安光 氏)

住宅用安心給電キット
アップルゲートセルロース断熱 株式会社アップルゲートジャパン

アメリカでの普及率の高い、セルロース断熱材を日本に広めている。セルロースを含んだリサイクル新聞紙を特殊な技法で吹き付ける。ホウ酸と特殊耐火材により防火性能ももっている。また、隙間なく吹き付けられることで通常の断熱材よりも防音性能が高い。高密度に施工できる利点には結露対策もある。原材料が米国新聞紙、リサイクル材料であるのに加えて製品の製造工程そのものもエネルギー効率を考えたエコ素材。有害物質がでない健康建材でもある。このように断熱性能はもちろんのこと、防火性能、防音性能、結露防止、健康・エコ建材である。是非、一度使ってみたい断熱材であると思った。快適な住環境を作るとともに地球環境への配慮もある“美しさ”を持った商品だと思う。(永山祐子 氏)

アップルゲートセルロース断熱
木十彩 KITOIRO 株式会社ウッドワン

苗木から丹念に育てたニュージーパインを使っている。ニュージーパインは反りがなく均質で真っすぐな木目が特徴的。さらに加工時にはその美しい柾目を生かし、浮造り仕上げとしている。そこに今回のKITOIROは名前の通り様々な色が足される。木目が活かされた色味となっており、88色の色さらに様々なパターンもラインナップも揃えている。木にここまで鮮やかな色を木目を殺さずに表現できていることに驚いた。今までは限られた色数の中から選んでいたが、この技術によってパターンも含め自由に木の表現を楽しめるようになる。特にグラデーションシリーズの色の自由なセミオーダーは、以前、木のグラデーション塗装を試そうとしていただけに、とても興味深いと思った。まさに木の特性を活かし”美しさ”を持った商品だと思う。(永山祐子 氏)

木十彩 KITOIRO
アルミニウム吸音 カルム エヌデーシー販売株式会社

アルミニウムを焼結した多孔質の板であり、壁面や天井面の仕上げ材として用いることができる。板厚2~3㎜と薄く、標準寸法は600×1200(600)㎜と大きく、表面テクスチャーにもバリエーションがある。有孔ボードなどと同様に、背後の空気層やグラスウールの併用によって吸音するものであり、背後の状態や間隔をきちんと計画すれば狙った吸音特性を得ることができる。現状、吸音性能が求められる部位に用いることができる建材は非常に限定されているのだが、この製品はアルミニウムの耐久性や高級感を伴った意匠という新しい選択肢をそこにもたらすことで、建築空間デザインの可能性を広げるものとして評価したい。設置のためのビスなどが意匠に影響するため、今後、美しく設置できる方法が用意されることにも期待したい。(山本想太郎 氏)

アルミニウム吸音 カルム
摩擦ゲンシンパッキンUFO-E SMRC株式会社・岡田工業株式会社

木造住宅の基礎パッキンをこの製品にするだけで、地震時には金属の摩擦抵抗によって揺れを軽減することができる。「減震」というように免震や制震のような本格的な地震対策とまではいかないが、一定の効果は期待できる。なによりも基礎パッキンとアンカーボルトを変えるだけなので、工期やコストに大きな影響なく採用することができる。地震大国である日本において、耐震(=壊れない)という概念を超え、揺れを低減して内部の人や物を守るという地震対策は、建築の基本性能となっていくべきである。そして都市の風景を安全に保つためには、多くの建築にそのような意識が反映されていくことこそが重要となる。ゆえに、比較的簡単に採用可能なこのような技術のもつ可能性は積極的に評価したい。(山本想太郎 氏)

摩擦ゲンシンパッキンUFO-E
鉄筋コンクリート乾式外断熱「ガンバリ工法」 元日マテール株式会社

都市の狭小地に建つ建築では、施工時の足場のためのスペースを確保する必要によって、敷地境界からの後退距離を決定せざるをえないことも多い。そのような場合に、足場を用いず内側から外断熱の打ち捨て型枠を建て込めるという工法は、一回り大きな内部空間を造れる可能性にも直結する。打ち捨て型枠工法では型枠のジョイント部の処理が重要となるのだが、このガンバリ工法はジョイントを嵌合し、セパレーターによってその部分を固定するという仕組みで、外部側からのシール施工をなくしている。このようなところに長く屋根葺きを追求してきたメーカーならではの技術が活かされているのだろう。施工職種が少なくなることによる工期・コストの合理化や外観の意匠性なども含め、多くの可能性が感じられる工法である。(山本想太郎 氏)

鉄筋コンクリート乾式外断熱「ガンバリ工法」
エレベーター用デザイン保護シート クリーンテックス・ジャパン株式会社

エレベーターの内壁は、ほとんど常に何らかの保護材で覆われていて、その裏に隠れた本来の仕上げを目にする機会は実は少ない。グレーの薄汚れたフェルトやプラ段のカバーが、事実上、我々の上下移動時に目する「生活景」となってしまっているのである。この現実への気づきが商品開発の原点にあり、その視点をまずは高く評価したい。
この前提事実に立って、グレーのフェルトやプラ段に代わる「好ましい」内装保護材として絨毯地のシートが提案されている。クリーニングに出すことこともできるだろうし、あるいは季節によってパターンを変えることもできるのだろう。日常の生活景を豊かにする提案である。(原田真宏 氏)

エレベーター用デザイン保護シート
まちかどシート 株式会社新建新聞社

都市風景の何パーセントかは工事の仮囲いである。とはいえ中小の工務店は現場の外観美観などということは、言われなければ気づきもしないだろう。そのような工務店を対象とする「新建ハウジング」を発行する同社が、そこにこのような高度なデザイン性をもたらそうとする試みは、都市景観上意義がある。審査員の1人原田さんからは「その土地の鳥や植物の図鑑のような機能があると面白いかも」という提案もあった。(松永安光 氏)

まちかどシート
ティ・バランス 株式会社ティ・カトウ

ガタガタと座りの悪いテーブルや椅子は、それだけでかなりストレス・フルなものである。これも大きな一因として、「平滑な床」はある種の絶対条件となり、不陸はあっても味わい深いピンコロ石や割肌の石、敷瓦などは日常風景から排除されてきた。しかしこの商品はガタガタとした自然素材の床などはもろともしない。硬度の高い低反発クッションのような機構が凹凸を吸収し、床材に関わらず、椅子やテーブルを安定させてしまうのである。こういったちょっとした工夫の蓄積が街に「好ましい素材感」を取り戻していくのであろう。ツルピカ化しがちな街へのカウンターとして評価したい。(原田真宏 氏)

ティ・バランス
NALEXIBLE 天然石シート 株式会社ユータック

以前から石シートの存在を知っていて、その時からいつか利用したい材料の一つであった。薄いシートになっていることで軽く、自由にカットでき、薄いことで曲げることもできる。今まで条件的に難しかった場所、軽く作りたい家具や、曲線のある自由な形状の家具など天然石の表情を自由に活かした使い方が可能になる。内装では石貼り重量が軽くなることによって建築の構造負担も減る。以前よりもさらに石の種類、そしてコンクリートや金属板など新しいシリーズもラインナップされた。薄さを活かした透けるタイプのシートもあって、照明との組み合わせで光の表現も自由である。石の表現を広げ“美しさ”を生み出す商品だと思う。(永山祐子 氏)

NALEXIBLE 天然石シート
吉野プレミアムシート
吉野杉木口スリットパネル
一般社団法人吉野かわかみ社中

日本の最高品質の材木として名高い「吉野杉・檜」。その山林は地元林業業者によって細やかに管理され、生業を含めて吉野らしい地域景観を形作ってきた。しかし近年の、和風建築はもとより、和室までもが減少しつつある住宅事情を背景として、吉野らしい地域景観の存続も危ぶまれている。この「突き板」単体の商品は吉野杉・檜の購買層を拡大するものであり、人々にこの国の育んできた最高品質の杉・檜材の良さを思い起こさせ、同時に吉野の地域景観を維持することに貢献するだろう。建材と景観形成の連環を示す好例である。(原田真宏 氏)

吉野プレミアムシート 吉野杉木口スリットパネル

過去選考員JUDGE

2023年

ゲスト選考員

西田 司 氏

西田 司 氏 オンデザイン
東京理科大学 准教授
1976年神奈川生まれ。使い手の創造力を対話型手法で引き上げ、住宅からパブリックスペースまでどの規模でもオープンでフラットな設計を実践する設計事務所オンデザイン創業者。都市や建築における人の集まる場の実験やコミュニケーションの可能性を探る実践をおこなっている。
主な仕事として「ヨコハマアパートメント」(JIA新人賞、ベネチアビエンナーレ審査員特別表彰)、「湘南港江ノ島ヨットハウス」(日本建築学会作品選奨)、復興まちづくり「ISHINOMAKI 2.0」、プロ野球球団DeNAベイスターズが仕掛けるまちづくり「THE BAYSとコミュニティボールパーク化構想」、「街のような国際学生寮」(日本空間デザイン賞 金賞)、「Tokyo Midori Labo」など。
東京理科大学准教授、大阪工業大学客員教授。ソトノバパートナー。建築とカルチャーを言語化するメディア「BEYOND ARCHITECTURE」発行人。
編著書に「建築を、ひらく」「おうちのハナシ、しませんか?」「オンデザインの実験」「PUBLIC PRODUCE」「"山"と"谷"を楽しむ建築家の人生」「楽しい公共空間をつくるレシピ」「タクティカル・アーバニズム」「小商い建築、まちを動かす!」

選考メンバー

山代 悟 氏

山代 悟 氏 有限会社
ビルディングランドスケープ
共同主宰
芝浦工業大学
建築学部建築学科 教授

山本 想太郎 氏

山本 想太郎 氏 山本想太郎設計アトリエ
代表

2022年

ゲスト選考員

宮崎 浩 氏

宮崎 浩 氏 株式会社プランツアソシエイツ 代表
1952年 福岡県生まれ。
1977年 早稲田大学大学院修士課程修了。
1979~89年 槇総合計画事務所勤務。
1989年 株式会社プランツアソシエイツ設立。
主な建築作品として、中原中也記念館(1994年 日本建築家協会新人賞・2022年 JIA25年賞)、NSPビル(2000年 日本建築学会作品選奨選定)、高橋節郎記念美術館(2004年 第36回中部建築賞・2005年 第46回BCS賞 等)、在日インド大使館/Tokyo Construction Project、新山口駅北口駅前広場「0番線」(2019年 第60回BCS賞・第11回 JIA中国建築大賞)、テラス沼田(2020年 BELCA賞)、長野県立美術館(2021年 第34回長野市景観賞・第53回中部建築賞・第31回AACA賞・2022年 JIA日本建築大賞)がある。

選考メンバー

松永 安光 氏

松永 安光 氏 HEAD研究会
理事長

山本 想太郎 氏

山本 想太郎 氏 山本想太郎設計アトリエ
代表

2021年

ゲスト選考員

小堀 哲夫

小堀 哲夫 小堀哲夫建築設計事務所 建築家
1971年、岐阜県生まれ。1997年、法政大学大学院工学研究科 建設工学専攻修士課程(陣内秀信研究室)修了後、久米設計に入社。2008年、株式会社小堀哲夫建築設計事務所設立。2017年「ROKI Global Innovation Center –ROGIC-」で日本建築学会賞、JIA日本建築大賞を同年にダブル受賞。2019年に「NICCA INNOVATION CENTER」で二度目のJIA日本建築大賞を受賞する。そのほかABB LEAF Awards 2018 Shortlist、BCS賞、AACA優秀賞など受賞多数。そのほかの作品に「昭和学園高等学校」「南相馬市消防防災センター」、最新作に「梅光学院大学 The Learning Station CROSSLIGHT」がある。

選考メンバー

松永 安光 氏

松永 安光 氏 HEAD研究会
理事長

山本 想太郎 氏

山本 想太郎 氏 山本想太郎設計アトリエ
代表

2020年

ゲスト審査員

堀部 安嗣 氏

堀部 安嗣 氏 堀部安嗣建築設計事務所
建築家
京都芸術大学大学院教授

選考メンバー

松永 安光 氏

松永 安光 氏 HEAD研究会
理事長

山本 想太郎 氏

山本 想太郎 氏 山本想太郎設計アトリエ
代表

2019年

選考メンバー

永山 裕子 氏

永山 裕子氏 永山裕子建築設計

原田 真宏 氏

原田 真宏 氏 芝浦工業大学
建築学部建築学科
教授

応募方法APPLY

みらいのたね賞はJapan Home Show & Bulding Show公式アワードです。
みらいのたね賞エントリーをするにはJapan Home Show & Building Show2024出展申込が必要です。出展料金にエントリー費用が含まれています。