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  • 加速する日本企業のグローバル戦略 今後の中国ビジネスを再思考!〜

特別レポート【第3回】加速する日本企業のグローバル戦略 今後の中国ビジネスを再思考!

中国に進出して成功している日系企業

 たとえばユニクロさんは、総経理の潘寧(Han Chou)という優秀な方が、中国人に合う色とか価格帯も考えて経営しています。ユニクロも 1 回失敗して撤退している。そのときは日本国内と同じように安いものをつくろうということで出て行ったわけですが、低価格品だったらユニクロ製品を買う必要はないということで、まったく受け入れてもらえなかった。2回目に出て行ったとき、潘寧さんは高級品というブランド、イメージづくりをしていって成功した。中国人は赤とか原色を好む。そういうのを取り入れてやっています。 2006年に上海港匯広場に旗艦店を出店し、2013年の上海淮海店出店からさらに加速しています。

 味千ラーメンは重光産業(株)という熊本の会社が国内以上に海外展開をしています。まず香港に出てパートナーを探して成功してから大陸に進出。中国人に合う豚骨スープを開発し、味は完全に中国人に合わせた。社長の重光さんは台湾人だから中国人向けのテイストができます。中国のファーストフードランキングで第4位になっています。

 非常に面白いのは、FC契約書がA4用紙1枚だということ 。内容は、固定で 5 万元ほどを支払ってください、その代わり豚骨スープだけは必ず使ってください。その豚骨スープのところにロイヤリティに相当する金額を乗せている。従量制の売上による契約にしたらごまかされる可能性が高い。そんなところで揉めるぐらいだったら……と重光さんは考えたのでしょう。

 日本で持っているブランドは高級品ということで残し、ボリュームゾーンについて中国企業と合弁して成功しているのがダイキンさんではないかと思います。インバーター式の空調技術を供与してボリュームゾーンに対応したのです。一気に中国内のボリュームゾーンのシェアを奪取し、日本向け小型機種の生産委託で、合弁相手ともどもメリットを得ています。売上拡大のために合弁をするとき、どういうゾーンを狙うのか。マーケットとの関係も十分考えないといけません。

 ハウス食品さんは中国に出て16年目だと思いますが、現在は黒字になって非常に好調です。最初は全然売れなかったので、中国人が好む八角を入れるアレンジをした。それと、子どもさんを工場見学に招いてカレーライスを食べてもらい、商品をお土産に渡す。子どもがおいしかったというと、お母さんが家庭でつくって家族で食べる。そうやって中国の家庭にカレーを浸透させ、中国ならではのカレー文化をつくったのです。1995年頃までカレーを食べる習慣は中国にまったくありませんでした。いまはCoCo壱番屋さんも進出している。カレー文化自体が定着したということになるのかな、と思います。

 売上拡大に関してひとつ付言します。今までは日本で研究開発し、安い労働力の中国でつくってリターンさせるかたちでした。これから先は商品企画なんかも中国でやり、そこからASEANに売り、中国内販もしていく。その大元締めに日本の企業がある。

 真のグローバル化に向かっていくためには、日本・中国・ASEANをすべて「内需」と考える。根っこの部分だけは日本でやり、あとは中国で研究開発する。そういう動きがこれから出てくるのではないでしょうか。

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