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  • 加速する日本企業のグローバル戦略 今後の中国ビジネスを再思考!〜

特別レポート【第3回】加速する日本企業のグローバル戦略 今後の中国ビジネスを再思考!

コスト管理と人事制度の導入で総コストは下がる

セミナー

 先に日系企業のコスト管理は甘いと言いましたが、要するに中国内の標準価格がわかっていないのです。真面目な購買担当者だったらいいけれど、悪いやつは高く言ってピンハネする。購買関係はとくにしっかりとした管理をやっていただきたいと思います。

 相見積もりは、コンプライアンスのために取るのではなく、コストを下げるために取る。形式的なものでなく、きちんとしたかたちで相見積もりを取り、同じ品質のものを安く出せるサプライヤーを探し、それぞれに面談して競争入札をさせるぐらいのことをやらないとコストは下げられない。実際にそこまでやっている日系企業はほとんどありません。

 次にコストダウンの方法です。パレートの法則というものがあります。2:8で、2割の社員ががんがん仕事をして会社を引っ張り、8割はそれについていく。パレートの法則はコストダウンにもあてはまります。

 われわれがやった例ですが、1年間の伝票の支出項目をすべて分類して44品目に分けました。それをグルーピングすると44品目のうち物流費、修繕費、工事代、電力費、什器備品代の6品目でコスト全体の80%を占めました。もう4品目を加えて10品目だと90%までいきます。

 日本人の感覚だと、コストダウンの方法として44品目全部を細かく見て、少しでも下がったら満足する。しかし、主要項目を重点的にチェックしたらコストはまだまだ下げられます。

 こういうことは、現地法人の総経理が自ら命令する、あるいは日本の本社から命令する。そうでないと、購買部門のアラを探すようなことになる。一般担当者にやらせたら大変です。上から「コストダウンをする」と言わないとダメです。そして、購買の内部統制をきちんとすることで付随効果として不正を防止することができます。購買マニュアルをきちんとつくることです。

 それから、装置産業では工場を見てみると、経験と勘でやっている部分がかなり多い。たとえば機械を何時間稼働したら消耗品を替えなければいけないと決めていても、それをデータで管理しているところはあまりない。データ管理をしっかりやって機械を止めず、歩留まりを高める。それをやればぜったいにコストは下がります。

 一番頭が痛いのは人件費です。人事制度の導入をしっかりやり、あなたの今の能力、働きぶりであれば評価はこれだけ。今の給料はこれだけ多いので、その分は調整給とし昇給時に昇給額と勘案する。サボっていた連中をそういうふうに管理すれば、それを嫌う人は1年、2年で自分から辞めていってくれます。辞めろと言えば経済補償金の問題になり、倍の支出になる。

 中国の人たちも、サボっている人にどれぐらいの給料が払われているのかを、ちゃんと見ている。だから、しっかりとした給与・人事制度を導入し、きちっと管理する。給与・人事制度をつくると400万、500万はかかります。「痛いな」という気持ちになると思いますが、ちゃんとした給与・人事制度がないとモチベーションが上がらず、採用ロスも多い。教育担当を日本から派遣したら、その分のコストがかかる。そういうふうに計算していけば、人事制度を導入したほうが安上がりなのです。



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