2019【第5期】“アジア共・進化”リーダーズフォーラム

インタビュー

“アジア事業の中核として、
様々な「違い」や「難しさ」を越えて
課題解決・事業展開に挑み、さらに活躍できる人材になる”

池田 太郎氏

話し手: 池田 太郎氏

(TAKENAKA CORPORATION Asia Region,
International Department,
General Manager, Business Promotion)

*JMA「アジア共・進化」リーダーズフォーラム 第2期生
(参加当時、竹中工務店 国際支店 アジア営業グループ長)

まず、現在の業務内容・役割を聞かせください。

 2019年4月より、シンガポールに駐在し、中国・中東を除くアジア全体の営業統括業務についています。これまでは東京の国際支店にいながらアジアの営業を担当していましたが、いよいよASEANに赴任し、本格的にASEAN・インドを回って営業推進を行う立場となりました。

フォーラム参加の動機や目的についてお聞かせください。

 実はアジアでの営業活動をするだいぶ前から、ASEAN地域には関心を持っていました。80年代に学生時代にタイとフィリピンを訪問した経験があり、その時感じた熱気は今でも覚えています。
 入社後、20代の頃に海外業務、特に東南アジアの作業所を希望し「国際ビジネス研修生」に選ばれましたが、仕事では長らく欧州に赴任し3か国に駐在し主に中東欧諸国で仕事をし、2012年に帰国後、ようやく念願のアジア担当となりました。
 本フォーラムには会社指名で参加しましたが、このような私の経験も影響し、「アジア全体について考える機会として積極的に活用したい」とポジティブに考えて参加しました。

2016フォーラムに参加しての(全体についての)ご感想をお聞かせください。

 フォーラム前半は業務との時間のやり繰りで少々苦労しましたが、普段接点の持てない異業種、そして同業種のメンバーと仕事を離れて対話ができることはとても面白く感じました。
正直、私が“前のめり”になったのは、1週間強の「ASEAN訪問セッション」でした。各国の産業界のキーマンとの対話が、大変興味深く感じました。私の期は3か国(シンガポール、ミャンマー、タイ)を短期間で回りました。参加メンバーの多くはミャンマーの発展状況が刺激的に映っていたようでしたが、私は、シンガポールの経済開発やビジネスの考え方、「したたかさ」「スピード感」「大胆さ」に大いに刺激を受けました。

フォーラムに参加して気づいたこと、感じたこと、学んだことをお聞かせください。

 先ほど触れましたが、やはりASEAN各国でのField workが新鮮で、私に強い刺激を与えました。一番の教訓は、「ASEANは統合に向かってはいるものの、各国の文化・宗教・価値観・歴史の影響で、それぞれ強い特徴を持った発展を遂げている。決してひと塊として考えることはできない」ということです。長くEU域内で仕事をしましたが、欧州各国では複数の国で、比較的同じ価値観やスピード感でビジネスができます。半面、ASEANはその点大きく異なります。ある国・地域で常識的なことが、他の国・地域では通じないというシンプルかつ重要なことを学びました。このような気づきを通じて、思考の柔軟性が高まったというか、“頭の切り替え”が早くなった気がします。

一緒に参加したフォーラムメンバーについてコメントがあればお聞かせください。

 やはり「異業種の企業文化・価値観」の違いを感じましたね。グループワークを進める中で、テーマを決める際の合意形成にも苦労しました。ただし、フォーラム終了時には「グループメンバーだけではなく、フォーラム同期メンバー全員ともっと密に話をしておけばよかった」と、一体感を求めている自分がいました。今でも同期メンバーとは会っていろんな話をしますし、同期の半数が私と同じようにアジアで活躍していて、離れていてもお互いの活躍を応援しあう間柄です。

フォーラムを経て、業務に活かしていることや、before/afterの変化などがあればお聞かせください。

池田 太郎氏

 先述の通り、シンガポールの印象が変化したこともあり、シンガポール人と一緒にビジネスをしてみたいと感じていました。奇しくも、今まさにその環境になったわけです。同時に、アジアビジネスの難しさにも直面していて、フォーラム時に学んだことをベースに今仕事をしている、といった感じでしょうか。各国の「違い」を理解し、多くの選択肢を持ち、優先順位をつけて各国の案件に対応していくことを実践しています。

本フォーラムは、どういった方に参加してもらうとよいと考えますか。

 アジアを少しかじっている人もいいですが、個人的には、知らない人のほうがスッと違いを比較しながら考えられると思います。このフォーラムは、自社の特定事業(特に国内事業)しか経験してこなかった人が、中長期的に社会視点でASEANの課題解決を考えることができるので、これからそういった業務にチャレンジする人にとっては有益だと思います。また、ASEAN事業の経験者でも、特定の事業や国だけの仕事経験の人が、より俯瞰的にASEAN全体を見る目を養うのにはよい機会だと思います。

アジア(特にASEAN)諸国と共に進化する日本であり続けるために、考えるべきこと、行動すべきことは何だと考えますか?

 本フォーラムを通じて思うのは、社会的課題の解決に向け、各国の研究機関や政府機関、NGO・NPOなど、様々な立場の組織と日本企業がもっと連携していくことが必要だと感じています。1社だけではなかなか海外事業展開や課題解決は厳しいわけで、そういったオープンな企業姿勢に変わっていくことが成功の秘訣かもしれません。また、ASEANでより魅力的な存在になるためにも、ASEAN地域の若者に対してインターンの機会をより提供していくことも中長期的に有益ではないでしょうか。いずれにしても、日・ASEAN間で「人と人の交流創造」が必要、ということでしょう。

最後に、あなたの今後のキャリアビジョンについてお考えがあればお聞かせください。

 欧州とアジア、両方に駐在してビジネスを経験した以上は、今後当社の海外事業の中核人材としてさらに活躍したいと思っています。当社における海外事業の「ハブ」的存在として、国・地域に関係なく、社内外から頼られる存在になっていきたいですね。

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