仏教と実業 (第26回一隅会より)

協和醗酵株式会社 会長
社団法人在家仏教協会 会長
加藤弁三郎氏 (当時の役職)

1972年8月19日、第26回一隅会においてご講演いただきました一隅会速記録をもとに、一部編集をしてお伝えいたします。
本講演内容は、ご自身の仏教とのかかわりをはじめ、仏念や在家仏教協会に関わる内容まで、実業と仏教のかかわりについて深い示唆を与えていただく講演内容です。

【第42回】10.在家仏教協会について - (7)

 それは私も読んでおりましたけれども、実は私はその論の中で、あまりにもお寺とか坊さんの攻撃がきついものですから、私は実はそれに参加する意思は毛頭ないし、そういうことに対しては私は批判的な態度をとっておりました。ところがどういう風の吹きまわしか、『大法輪』のほうから記者が私のところに見えまして、実はああして雑誌の上で在家仏教運動を鼓吹しているけれども、雑誌の上でただ論文をのせておるだけでは、もうひとつ歯がゆい気がする。そこでなんとか具体的な運動をはじめたい。ひとつあんたも出て、第一回の懇談会を開くから、それにはぜひ出てくれと。こういうおすすめがございましたが、私は断固ことわりました。とんでもない話だ。私はそういう柄でもないし、ちょっと感ずるところもあるから出ないといってがんばっておりました。ところが再三再四、そんなことを言わないで、反対なら反対でいいから、出て反対と言ってくれ。それはそれでいいとかなんとかうまいことすすめられまして、そんならおじゃましてみようというので、第一回の懇談会に出てみたんです。