仏教と実業 (第26回一隅会より)

協和醗酵株式会社 会長
社団法人在家仏教協会 会長
加藤弁三郎氏 (当時の役職)

1972年8月19日、第26回一隅会においてご講演いただきました一隅会速記録をもとに、一部編集をしてお伝えいたします。
本講演内容は、ご自身の仏教とのかかわりをはじめ、仏念や在家仏教協会に関わる内容まで、実業と仏教のかかわりについて深い示唆を与えていただく講演内容です。

【第10回】1.伝教大師と山家学生式 - (10)

 そうしてこんどは「乃ち道心あるの仏子、西には菩薩と称し、東には君子と号す」道心のある人を、西には菩薩というんだ。西はインドですが、西の国ではこれは菩薩というんだ。つまり、そういう道心のある人を菩薩といっておる。東というのは日本になるんでしょうが、あるいは支那も入るかもしれませんが、東には君子と号す、だからわかりやすく言えば、インドでは菩薩というんだ。支那、日本では君子といっておる。それがすなわち道心ある人だ、こういう言葉。そしてそういう人はどういうふうなタイプの人かと申しますと、「悪事を已に向へ」悪いことはみな全部自分の責任だ。みんなそれはわしが悪いんだ、こういうて「悪事を已に向へ、好事を他に与へ、已を忘れて他を利するは、慈悲の極なり」ここでちょっとピリオドというような感じになるのでありますけれども、ここさえ読んでいただければいいわけなんです。あとまだずっと続きますけれども。