TECHNO-FRONTIER 2020 技術シンポジウム 幕張メッセ・国際会議場 TECHNO-FRONTIER2018 技術シンポジウム 企画委員特別小冊子ダウンロード

第27回 磁気応用技術シンポジウム
委員長・副委員長インタビュー

委員長
東京大学 大学院
工学系研究科 電気系工学専攻 教授
古関 隆章氏

副委員長
信州大学 工学部 電子情報システム工学科 教授
水野 勉氏


 2018年開催のテクノフロンティアシンポジウムは、リーマンショック以後、最大の参加者を記録しました。現在、2019年の「磁気応用技術シンポジウム」に向けて、開催内容の検討が進められています。次回のシンポジウム企画の特色や磁気応用技術の現状について、委員長の古関氏と副委員長の水野氏にお話いただきました。

6セッションの聞きどころ


(古関)毎年、磁気応用技術シンポジウムは3日間で6つのセッションを設けています。5 つは例年、同じテーマを取り上げて、残り1つは新しいトピックに取り組んでいます。
定番の5 セッションは、「磁界計算やその応用技術」、それから、材料に注目する「永久磁石材料」および「鉄心材料」、応用技術としての「ワイヤレス給電」、また「センサ技術」です。今年は新しいトピックとして「センサネットワーク」を予定しています。
今日は、次回プログラムの内容について、水野先生とお話ししていきたいと思います。
まず1日目の午前中になりますが、ここでは磁気応用におけるシミュレーション技術を取り上げる予定です。仮題は「磁界解析やそれを応用した技術」ですね。これについてはいかがでしょうか?

(水野)まず、今回のシンポジウムは磁気応用一般というよりもモータとの関連を踏まえた内容になるかと思っています。

(古関)磁気応用と言いながら、「モータ技術シンポジウム」と兄弟的な内容になるということですね。

(水野)午前中のこのセッションでは、先進的な研究開発をされている山崎先生にご講演いただきます。非常に興味深い内容になるのではないかと思います。
もうひとつはJSOL さんの講演になります。こちらで紹介される技術はいろんなものに使えると思いますが、その応用の中では、モータの話も出てくると思います。
中村先生の講演は、磁気回路についてですが「モータの損失までできるようになりました」という内容だと思います。

(古関)「簡単な理論を使って難しい問題まで重要な本質把握ができるようになりました」というご研究ですね。
次に、初日の午後は「永久磁石の可能性」ということで、丸川委員に取りまとめをお願いしています。これについてはいかがでしょうか。

(水野)永久磁石を電気自動車に搭載した事例について、トヨタ自動車の方にお話をいただきます。
それから、少し難しい話になるかと思いますが、杉本先生の「実際の磁石とは何か」という原理原則の話と将来の課題についての講演があります。

(古関)将来の動向を予測するためには、基礎的な物理の知識が必要だということですね。普段は、我々もなかなか触れる機会がないので、そういう重要な基礎を学べるいい機会になるかと思います。

(水野)杉本先生は難しい話をしながらも、わかりやすくかつ面白くお話しをされるので、非常に勉強になると思います。

先端技術と基礎知識


(古関)それから、次に水野先生ご自身にまとめていただいている「ワイヤレス給電」です。「ワイヤレス給電」は先端的な技術開発だという目で見ている技術者が多いと思いますが、ここにきて、ようやく標準化や産業応用が見えてきたという内容だと理解していいのでしょうか?

(水野)そうですね。いろんな見方があって、先生がおっしゃったように、パワエレの問題など、実際の商品にする時の実装に関わる問題や制約条件、法的な問題があります。
そういうことを含めて、講演者にお話をいただけると思います。
ひとつめの講演では、パワエレ関係での新しい知見が提示されるのではないかと期待をしています。実際に開発を進めているトヨタ自動車さんから、WPT 規格が「こういう形でまとまりつつあります」という最前線の話をしていただけるのではないかと思います。
あとはビー・アンド・プラスの亀田さんからは「WPTには色々あって、商品にするまでいろんな苦労があった。それをどういうように乗り越えてきたのか」という生の声が聞けるのではないだろうかと、私自身も非常に楽しみにしています。

(古関)2日目の午後については基礎を学ぶ講演になります。「鉄心材料」ということで、学生からみると非常に地味な分野だと思います。高周波・大電力というエネルギー変換の中で、効率をどうやって上げるかについて、取りまとめていただいています。豊田工業大学の藤崎先生のご講演ですが、この講演については?

(水野)この講演は私自身、非常に注目しています。というのは、今まではモータを対象とした、いわゆる電磁鋼板に関する話が非常に多かったと思います。しかし、ここにきて、ナノ結晶材料が注目されてきているということで、日立金属の中島さんに数百KHzからMHz帯までの高周波の下での応用が可能なナノ結晶体について、お話をいただける予定です。
それから山口先生からはさらに周波数の高いメガからギガまでの領域の話がいただけるということで、こちらも非常に興味深いですね。
佐藤先生は私たちと一緒に研究をしていますが、技術的に興味深い話が聞けるのではないかと思います。

積極的な議論を期待


(古関)それでは、最終日を見ていきたいと思います。午前中がセンサ技術ということで、今回は「小型超高感度センサの最新応用事例」で3つのご講演をお願いしていますが、これについては?

(水野)名古屋大学の内山先生はずっとセンサを研究されている先生です。新しい技術であるGSR センサについてご講演いただきます。それから横浜国立大の竹村先生はいろんなことを研究されているので、磁気の最新状況を伺えるのではないかと思います。

(古関)最終日の最後のセッションは目玉になりますが、今年は少しキャッチーなタイトルをつけて「センサネットワークが作るソサイエティ5.5」です。
センセーショナルなタイトルですが、個々の題目を見ると、非常に地に足がついた技術になっていますね。解説をお願いします。

(水野)センサネットワークは、ここ数年来、とても注目されているトピックスで、研究資金も潤沢にかけられている分野です。
センサネットワークを熟知されているNTTの竹内さんに、ネットワークが社会をどのように変えていくのかについて解説いただきながら、ご講演いただきます。単に技術の問題だけでなく、社会的インパクトがある話題です。
田代先生は環境発電ということで、これは私も首を突っ込んでいる話です。これもいろんな意味で楽しみかなというところですね。

(古関)次回のシンポジウムも、ぜひ、みなさんにも積極的に議論に参加いただきたいですね。魅力的なセッションになることを願っています。


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