- 「生産企画」
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2009.7.25
内外作の最適化
1. 購入品と外注品企業が調達する材料や部品は、材料や部品の設計を誰が主体的に行うかによって区分した場合、大きく「購入品」と「外注品」に分けることができる。(図表2-3)
1) 購入品
標準規格品として市販されている汎用品のことで、調達側は、供給側が用意している材料・部品から自社に合うものを選定し購入する。
2) 外注品
調達側の仕様や設計により、外部の企業にその製造を委託する方法で、
[承認図・委託図方式]
調達側の指定する要求仕様(目標スペックや外形寸法・取付部形状等)に基づいて、供給側が細部の詳細設計を行い、調達側の承認を得て生産する。
[貸与図方式]
調達側の支給する詳細図面通りに供給側が生産する。
の2つがある。調達先選定にあたって、貸与図方式では価格が主な基準となり、承認図・委託図方式では、設計能力を中心とした多面的総合力が基準となる。
図表2-3 ものづくり方式に基づいた日本と海外拠点の連携
内外作の最適化
2. 内外作とは内外作とは、自社が販売する製品やそれに必要となる部材や部品について、その開発・生産を自社で行うか、もしくは外部の製造業者に委託するかということである。現実的には、製品を構成するもの全てを自社で開発・生産している企業は少ない。(図表2-4)
外部委託の1つOEM(Original Equipment Manufacturing)は、他社ブランドの製品を委託された側が製造することで、開発~生産にいたるまで全てを委託することになる。OEMはOriginal Equipment Manufacturerの意味もあり、この場合は、他社ブランドの製品を製造する「企業」をいう。
図表2-4 自動車のサプライチェーン
内外作の最適化
3. 戦略的内外作決定内外作を検討する際、生産能力や品質、技術力といった実務的な面からの検討以外に、経営資産を増やすことを基本目標として、経営戦略的な視点から検討する場合がある。経営資産とは、開発~営業の各領域における“技術力”、“管理力”、“人材”を指す。
戦略的内外作を検討する際の基準に、以下のようなものがあげられる。
1) 営業面
自社製品の市場拡散やイメージアップを考え、製品・機能・製品・ユニット部品・加工部品・材料・原料を特定グループから調達する。
2) 開発面
将来の製品開発の種となる製品・機能製品を競合メーカーあるいは、将来競合の可能性のある企業から調達する。
3) 設計面
現時点で製造技術はないが、製品機能の向上につながる可能性があるユニット部品・加工部品・材料・原料を競合メーカーあるいは、将来競合の可能性がある企業から調達する。
4) 調達面
良い取引先が開拓できるような情報ネットワーク、管理の仕組みをうまく機能させている企業から調達する。
5) 製造面
自社での生産も可能であるが、互いの製造特性が生かせるような補完関係があり、共存共栄の関係が望める企業から調達する。
内外作の最適化
4. 実務的な内外策決定通常、内外作を判断する際の基本的な基準は、品質、コスト競争力、生産能力、納期、技術力の5つである。(図表2-5)
1) 品質
品質の優劣によって内外作を決定する。
2) コスト競争力
内作と外注のコスト比較を行い、有利な方を採用する。この際、外注管理にかかるコストも必ず含めることが重要である。
3) 生産能力
生産数量はコストと関連があり、一定数量を超えた場合、内作切替するなどの方法がある。
4) 納期
過去の納入実績などをもとに検討する。
5) 技術力
特殊技術、専門技術を必要とするか、基盤技術育成のために内作に留めておくか、などの観点から検討する。
図表2-5 外注利用の目的
内外作の最適化
5. 外注先との取引条件外注利用にはさまざまな方法があり、どの方法で取引すべきか、比較検討し、決定する必要がある。
1) 設計
設計を委託するか自社で行うかを決定する。一般的に、技術の難度に従い委託することが多い。
2) 資材調達方法
外注先が調達すれば、自社の経費を節減できるが、一括購入によりコストダウンが可能になる場合もある。支給に有償支給と無償支給・加工賃契約の方法がある。
3) 型・治具の調達方法
型・治具も資材と同様、支給か外注先調達かを決める。
4) 製造・作業の範囲
一部工程・部品・ユニット・完成品を一括発注するのか、外注範囲を決定する。
5) 受入検査方法
外注先の品質管理体制や過去実績を基に受入検査方法を決定する。品質問題発生時の対応方法を設定しておくことも重要である。











