ものづくり応援ニュース一覧

「生産企画」

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2009.5.25

グローバル生産企画
1. 世界最適地生産と生産技術の位置づけ

開発拠点、生産拠点、消費拠点の情報・ロジスティックの位置づけをグローバルで考えることをグローバル生産企画と定義する。
 世界3極(アジア、北米、欧州)とBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の人口を合わせると世界人口65億の8割強を占める。この巨大消費地に適切な商品構成をタイムリーに企画・開発し、上市することが重要である。
 消費拠点を軸に考えると商品開発・生産が同じ場所で行われれば理想的であり、 生産技術拠点も、開発拠点との連携で同じ場所にあることが理想である。ただし、すべてを配置する必要はない。コア技術とリソースが存在する拠点に開発拠点を置くのは1つの考え方で、日本の製造業は、日本国内で研究開発から生産技術、生産までの一貫したノウハウを開発し、それを世界に移行するという手法をとってきた。国内外でグローバル標準が整備されていれば、同時立上げも可能である。
 それ以外は、それぞれの拠点で得意な商品開発、生産技術開発を行うのがよく、白物家電業界では、消費地での商品企画・開発が多くなりつつある。

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グローバル生産企画
2. ものづくり方式に基づいた日本と海外拠点の連携

図表2-1に日本と海外拠点の連携を示す。

[A]のコア技術型は、コア技術を日本で開発し、海外拠点では現地企画で開発を進めるという考え方である。コア技術だけを日本で開発する場合もあるが、生産技術、量産立上げまでを一貫して開発して、そのまま移管する方法もある。
 生産移管のポイントとして、“改善力”を現地でつけることが重要であり、現地の現場リーダー、第一線監督者クラスへの教育と訓練が必要である。
  [B]はコア技術を海外拠点で開発し、現地で生産設計と生産を行う、いわゆる水平分業・モジュール化対応の考え方である。現地での開発と調達をいかに戦略的に可能にするかがポイントとなる。生産設計では、現地での設備に応じた開発設計が要求される。設備の特徴と工程能力を押えておく必要があることはいうまでもない。
 生産移管のポイントとしては、キーユニットの品質保証と海外拠点での物流を体系的に考える必要がある。品質保証については、工程での作り込みと検品の組み合わせを工程系列で考えなければならない。また、グローバル調達に関しては、リードタイムについての考慮が不可欠である。その際、国ごとの税金や費用など、商流・物流費用の整理も必要になる。かつて中国では、商流や情報の拠点が香港から上海に移っている。

図表2-1 ものづくり方式に基づいた日本と海外拠点の連携

 

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グローバル生産企画
3. グローバルコスト実現への進め方

グローバルコストの定義を「グローバルで戦えるコスト」とする。
 商品は、ハイエンドからローエンドまでさまざまであり、商品群の構成により戦略コストは異なる。3極(アジア、北米、欧州)を中心とする戦略価格を設定し、ここから利益を差し引いて原価(コスト)目標を設定する。
 グローバルコスト実現への進め方を示したのが図表2-2である。戦略的なコスト目標では、顧客要求レベル、競業レベル、BRICs、VISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)等の製造レベルと比較して決める。ユニット別に目標を示すが、戦略的なコスト目標から、購入費、加工費、経費にコスト割付けをし、これと同時に製品群別の生産拠点を決める必要がある。
 コストについては、常に仕様とコストの相関をみていくことが必要である。海外での商品企画では“シンプル化”もキーワードになる。過剰な仕様をいかに排除できるかもコスト実現の決め手となる。製造コストについては、理論値(歩留まり、工程能力等)を勘案しながら目標設定をするが、この理論値と工程設計条件を体系化、理論化することが生産技術の役割である。

図表2-2 グローバルコスト実現への進め方

 

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