ニュースリリース

 2009年度 新入社員「会社や社会に対する意識調査」結果

資料配布先:東商記者クラブ
2009年04月23日

報道関係各位

社団法人日本能率協会

 2009年度 新入社員「会社や社会に対する意識調査」結果

会社にはドライで人間関係にはウェットな新入社員像

日本能率協会(JMA 会長:富坂良雄)は、2009年度入社の新入社員を対象に意識調査を実施した。前回調査に引き続き、上司・先輩にも意識調査を行い、新入社員との意識のギャップを聞いている。

1.賃金水準よりも、雇用を守ることを切望
会社から雇用調整をせまられた場合、新入社員は、「雇用の維持」と「賃金水準の維持」を8対2で、「賃下げがあっても、あくまで雇用を守る」会社の姿勢を支持する傾向が見られた。2000年の調査結果では、「雇用の維持」と「賃金水準の維持」がおよそ6対4であり、今年の新入社員は、雇用を守ることを切望していることが伺える(図1)。
昨年秋以降の急速な景気の悪化に伴い、大手企業でも「人員整理・人員削減」のニュースが紙面をにぎわした。雇用は社会問題となり、今年の新入社員にとっても不安の材料となっている。2000年も就職氷河期といわれ、決して好景気であったとはいえないが、昨年末からの「派遣切り」のニュースなど、インパクトの強い情報を目の当たりにした今年の新入社員の方が、より社会情勢を深刻に受け止めているという結果となった。

2.「他人依存型」で、長く勤める「就社志向」
5年後の自分の姿を描いてもらうと、「指示された仕事をこなす人」が最も高く、約4割となっている(図2)。また、理想の上司や先輩像は、昨年同様、「丁寧な指導をする上司・先輩」が最も高くなっており(図3)、依存傾向であることが伺える。
一方、転職・独立志向では、「定年まで勤めたい」が、この5年で増加傾向にあり、就社志向がますます強まっている(図4)。長期雇用を望むため、就職活動では、「気に入った会社や仕事に就けなければ就職しない覚悟」が昨年より10ポイント以上増加し(図5)、「自分が働きたい業種」で会社を選ぶ傾向も強まっており(5.2ポイント増)(図6)、「就社」へのこだわりが現れている。
今年の新入社員は、上司や先輩に依存的であり、気に入った会社で長く勤めることを望む安定志向である。5年後でも「指示待ち」では、企業側からすると、主体性のなさを感じてしまうところである。早い段階からキャリア目標を描くことを支援したり、仕事の意味づけを説明するなどし、主体的に仕事に臨めるような環境づくりが必要である。

3.上司や先輩との日常のコミュニケーション“三種の神器”:飲み会・ランチ・Eメール
上司や先輩との人間関係構築のために有効なものとして、「飲み会」や「昼食」など、ダイレクトコミュニケーションが上位にきている。「社員旅行」や「運動会」といったイベントを除くと、日常的なものとしては「Eメール」が高くなっており、その重要性が大きく上昇している(上司:18.6ポイント増、先輩:15.1ポイント増)(図7)。
一方、入社3年以内に身につけたいスキルとして、上司・先輩は「仕事の基本動作(報告・連絡・相談)」を最重視しているが、新入社員では「ビジネスマナー」が最上位となっていおり、上司・先輩との間において、コミュニケーションの本質的捉え方に乖離がある(図8)。
IT世代である新入社員たちは、上司や先輩とのコミュニケーションにEメールを活用しようと考えている。また、ビジネスマナーなど一般的なスキルを重視する傾向があり、コミュニケーションの内容よりも体裁を重視する傾向が強い。

4.働く目的は、「仕事を通じた社会貢献」が上昇傾向
「収入を得ること」以外の働く目的では、「自分自身の人間性を成長させること」が3年間連続で最上位となった。注目するべきは、「仕事を通じて社会に貢献すること」が昨年に比べ7.2ポイント上昇し、第2位となっている点である(図9)。一方、「自分の持っている力を企業の発展に役立てること」は7.6%でしかなく、「就社志向」であるにもかかわらず、会社への貢献に対しては消極的である。
モノよりも心の豊かさを求める価値観にシフトし、ボランティア活動や環境問題への関心が高まるなど、時代的な背景が現れているといえる。若い世代は、“自己の成長”に関心がいきがちであるが、今年の新入社員は、“社会貢献”への関心が高い。

5.10年後の社会に楽観的な見方。希望的な意味合いが強い
10年後の日本社会は、「より良い社会になっている」との見方が約6割を占めており、昨年度よりも17.4ポイント増加した(図10)。その理由としては、「現在の景気が底であり、これ以上悪くならない」という見方や、「良くなって欲しい」といった希望的な意味合いが含まれる。また、上司・先輩も、新入社員とほぼ同様の結果となっている(図11)。
急速に景気が悪化し、現状に対する不安要素は多くなっている。それゆえ、昨年度に比べ10年後の社会には明るい見通しを持つ新入社員が増えている。

<調査概要>
調査時期
2009年3月27日〜4月11日
調査対象
日本能率協会 新入社員向け公開教育セミナー参加者日本能率協会マネジメントセンター
新入社員向けセミナー参加者上記新入社員を迎える上司・先輩
調査方法
研修1日目終了時に調査票を配布、翌日回収
回答数
新入社員 1,490人/上司・先輩70人
回答者性別
新入社員 男性1,067人(71.6%)、女性416人(27.9%)、無回答7人(0.5%)
上司・先輩属性
管理職(役員含む) 35人(50.0%)、非管理職 35人(50.0%)
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【本件に関するお問合せ先】
経営・人材本部 海老原、森宮
TEL:(03)3434−1955
広報室 丸田、亀山、津島
  TEL:(03)3434−8620
FAX:(03)3433−0269

 

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