ニュースリリース

日本一の製造現場の監督者に贈る『大野耐一特別賞』決定


2011年10月20日

報道関係各位

社団法人日本能率協会

日本一の製造現場の監督者に贈る『大野耐一特別賞』決定

5回目の受賞者は住友電装・谷 尚子氏

 社団法人日本能率協会(JMA、会長:山口範雄)は、製造現場の第一線で活躍するリーダーたちの職場マネジメント事例発表大会「2011 第一線監督者の集い:全国大会」を10月19日(水)パシフィコ横浜(神奈川県横浜市・みなとみらい)で開催し、最優秀事例として住友電装株式会社(三重県・四日市市)の谷 尚子氏を「大野耐一特別賞」に顕彰いたしました。

 「大野耐一特別賞」は、製造現場の係長、工長、主任、作業長、ラインリーダーなどによる職場改革活動を活性化するため、JMAが2007年に創設した賞で、今年5回目を迎えます。賞名には、トヨタ生産方式を確立し、日本のものづくりの礎を築いた第一人者・大野耐一氏の名を冠しています。受賞者は「第一線監督者の集い:全国大会」の聴講者投票により決定され、最優秀事例発表者1名に授与されます。
 「第一線監督者の集い」は、1982年に第1回大会が開かれて以来、職場改革事例発表を通じた製造業の経験交流の場として活用されてきました。本年は東日本大震災の影響で東北大会が中止となりましたが、1月から6月にかけて全国4地区(関東・中部・関西・九州)で予選を行い、総発表者41名(40社)から選出された8名(8社)が全国大会に臨みました。

 全国大会当日は、現場リーダーとしてのプレッシャーを克服した過程、職場活性化のための取り組み、生き残りをかけた現場づくりなど、自らが現場で取り組んできた成果を15分間のプレゼンテーション形式で発表を行いました。 事例発表後、「自社の悩みに対する示唆があった」「強いリーダーシップと熱意」「改善アイデアや取り組みに対する驚き」「成果が業績に直結している」など10項目から、「第一線監督者の活動・行動としてふさわしく、他の模範となると思われる」ことを評価着眼点にしています。この日の聴講者280名が投票を行い、最多得票となった「改善の伝道師は世界へ――住友電装」を発表した名古屋大会代表の谷 尚子氏(住友電装株式会社)が、本年の「大野耐一特別賞」に選ばれました。

2011 第一線監督者の集い:全国大会 結果

■最優秀第一線監督者事例(大野耐一特別賞)
名古屋大会代表  谷 尚子 氏  
住友電装株式会社 西部事業本部 第1事業部 生技管理室 製造1課 組立1掛 主任
[三重県四日市市]

■発表テーマ
改善の伝道師は世界へ――住友電装
世界30国以上でワイヤーハーネスの製造販売事業を展開する住友電装グループでは、どこで生産した製品でも、同一レベルで最高品質の製品を提供することを目的として、最高の人材と最高の設備・工場で、最高品質を追求する「ピカピカ運動」をグローバルに展開している。
このピカピカ運動の伝道師として現在、製造課では20数名の伝道師がおり、そのうち女性伝道師8名が活躍し、世界中の工場を指導している。
今回、受賞した谷氏は2007年にルーマニアでの指導をスタートさせた。当初は、現地法人の工場長は改善に関心がなく、指導は頓挫しかけた。
だが、谷氏の熱意と現場での実地指導、モデルラインを立ち上げて、現法の工場長、作業者の信頼を勝ち取った。その結果、生産性は1.3倍、不良は4分の1に削減し、品質を向上させた。
谷氏は「トップから“メード・バイ・ジャパン”の定着を命じられ、海外での管理・改善の指導を行ってきました。海外の指導を通じて、日本のもつ改善力を広めていく必要性を強く感じました。これが今後の日本の工場の役割かと思います」と語った。

■講評(大会コーディネータ:株式会社MISアソシエイツ 代表 経営コンサルタント 伊藤育徳 氏)
日本メーカーは力強い成長軌道に乗せることと、東日本大震災のダメージから打ち克つための創造がいま求められている。グローバル時代の現場に課せられた命題は、1.攻め経営の転換となるべく先兵がいること、2.イノベーションの担い手であること、3優れた人材の育成をすることの3つであろう。
今回発表の8事例は、1〜3のいずれかの要件を満たしており、特に大野耐一特別賞を受賞した住友電装はグローバル化する日本のものづくりのあるべき姿を示唆している。M&Aが活発化しているなかで海外工場の体質改善や買収した会社に日本のものづくりの思想・技術を定着させていくのも、今後の工場経営にとって重要だ。
マザー工場としてイノベーションを推進し、優れたグローバル人材を育成することも、これらの供給基地としての役割を日本が担っていかなければならないだろう。住友電装は、それを着実に実現している日本の工場経営のモデルといえよう。

過去の受賞者 注)役職は受賞当時
・2007年(第1回) 安永 博敬 氏
本田技研工業株式会社 熊本製作所 二輪工場 二輪エンジン組立モジュール 「小集団活動を通じての現場力強化」
・2008年(第2回) 加藤 敏哲 氏
三菱電機株式会社 群馬製作所 給湯機製造部工作課板金加工係 班長 「構造改革に負けない現場改善力」
・2009年(第3回)木沢 幹夫 氏
三菱電機株式会社 中津川製作所 太陽光発電システム部 飯田工作課 工作係 班長
「―現場は人なり―活気あふれる職場づくりへの挑戦」
・2010年(第4回)川井 真弓 氏
会津オリンパス株式会社 2部品工作グループ J2チーム ラインリーダー 「女性リーダー奮闘記 執念のライン改革〜炎のバトルを乗り越えて〜」

以上
<報道各位へお願い> 貴紙誌を通じて本催しを広く関係各方面にお知らせいただきたく、ご協力のほどお願い申しあげます。 また、記事掲載の折には、掲載紙(誌)1部を下記事務局宛にご郵送いただければ幸いです。
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【本件に関するお問合せ先】
社団法人日本能率協会
ものづくり支援事業ユニット
第一線監督者の集い:全国大会事務局(担当:磯野)
TEL:03-3434-1930 / FAX:03-3435-6447
ホームページ:http://www.jma.or.jp/cpf/event
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22

※ 取材のお問い合せは、広報グループ(TEL:03-3434-8620)へお願いいたします。

 

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