jma_shinnyusyain2013

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に配慮した職場の意識改革、上司・先輩への指導も待たれる。2-5.新入社員は10年先の基幹人材■他世代とはまったく違う価値観■再度、講師のコメントを紹介しよう。今年の技術系の新入社員に研修を行った、細矢泰弘、小田原英輝、両講師(日本能率協会コンサルティング)に、今年の新入社員の傾向を訊いた。2012年という厳しい状況のなかで、就活し採用されてきた彼らだけに、「優秀、まじめ、おとなしい」の一言に尽きるという。数年前には四捨五入も出来ない新入社員もいたというが、今年の新入社員はリテラシー能力も高く、意外にもコミュニケーション能力も高いというのだ。前述の話と矛盾するようだが、ゆとり教育による授業時間の軽減が学力や行動にも現れる一方で、総合的な学習やディスカッション授業の導入などで教育の場でも総合力が求められるため、若者世代は二極化しているのかもしれない。しかしコミュニケーション能力が高くても、技術系の新入社員にも積極性は感じられないという。講師からの問い掛けがないと反応しないし、面と向かって尋ねれば、はっきりとした口調で受け答えも出来るが、概して受け身の姿勢が見受けられるようだ。敢えて「ガツガツとしなくても、よい」と考えている若者像が浮かんでくる。これは、これまで学校生活での友人同士のつきあい方、コミュニケーションの取り方に起因するものであろう。仲間外れによる虐めや孤立を恐れるあまり、目立つような行動をとらない。こうして培ってきた態度こそが、現代の若者の行動のベースになっており、ここを打破しないかぎり、社会人生活では積極的な態度を発揮するには遠いのかも知れない。また、細矢氏は欧米での海外生活の経験もあり、日本人の若者に物足りなさを感じることが多いという。この点に関しては、この30年間、新人研修で指導してきた関根利和講師(コンサルティング・フェア・ブレイン)も同じ点を指摘している。一言でいえば、「年々、弾けるタイプが減ってきている。悪くいえば、硬い。もう少し、型破りな元気者がいていい」という。大人世代の勝手な言い分かもしれないが、そうした願望をもつのは関根氏だけではあるまい。また、あくまでも印象だと断りつきだが、院卒は年上の分だけ、社会人的であり草食的。社会貢献やNPOの話すると、女性は食いついてくるという。「やれ」というと、やる。「守れ」というと守る。この「従順」さは、本調査でも同様な結果が出た(p39図表3-22)。研修での苦労は、昨年より少なかった気がするし、取り立てて語るような事件のない、特徴のない新入社員という印象だったという。また、技術系の新入社員を担当した小野泰稔講師(コンサルティング・フェア・ブレイン)も以下のように指摘している。東京、大阪で技術系新入社員を担当した結果、「どちらの地域も参加者同士で仲良くなろうという意識が非常に高い」と思った。休み時間でも、とても積極的に互いに話しかけ、まるで同級生のように打ち解けた状況にすぐになったのが印象的だったという。技術系の人たちには、こうしたことを昨年まではあまり感じなかったことである。だが、一言でいえば、学生のノリのままであるという。また、プレゼンテーションや文章を書く力もレベルが高くなっていると感じたという。緊張しながらも、そつなく人前で話ができ、感想・コメントを述べることができている。全体として、人付き合いとコミュニケーションに積極的な技術系新人が急に増えたというのが印象だという。これもキャリア教育の賜物なのかも知れない。また、一般に言われている「コミュニケーション能力」の劣化を指摘する声は大きいが、こと今年の研修参加者に限って言えば、「初対面同士でも高いコミュニケーション能力」をもつ。ただ、自ら手を挙げて質問するなどの積極性が感じられないのが残念だという。講師側から声をかけないと反応がないという。尋ねられれば、きちんとした応対もできる。挨拶については、研修初日はできなかったものの、研修で挨拶の大事さを解説する22 2013新入社員調査