jma_shinnyusyain2013

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●図表2-8新入社員の育成方法(上司・先輩)こうした結果から、全体傾向として新入社員は仕事に対して受動的な態度や甘えがみられる。もう一度、図表2-7をご覧いただきたい。やや能動的だと思われるのは2位「チャレンジする機会・場を与えてくれる」(42.0%)と、5位と順位は低いが「自分で考えられるように仕向けてくれる」(14.6%)で、積極的に仕事に関わろうとする新入社員もいることは見逃せない。しかし、多数派の受身的な態度の新入社員を、この状態から脱却させ、自発的に仕事に取り組む心構えをもってもらうことが必要とされている。また、上司・先輩の回答と大きくギャップが開いた項目は両者の意識や行動のすれ違いを示唆しており、育成・指導をするうえで注意すべきことである。だが、多くの企業で行われている指導・育成方法は教育担当者任せの状態であり、職場ぐるみ、組織的な対応までには至っておらず、教育担当者に任せきりなのが現状だ。多くの人が部下をもってはじめて、試行錯誤で部下指導を行うように、こうした技術をもって指導に臨むことは少ないといっていい。しかし、いまや「新入社員も大人なんだから自分で考えるだろう……」「わからないことがあれば、質問に来るだろう」という考え方が通用しないのである。学校という学びの場でも、遊びの場でも、お膳立てがないと動けない20代が多くなったのは、ここに原因があるといえる。それゆえ、手取り足取り教えられることには抵抗感もなく、自ら学ぶことには苦手な様子が出ている。だからこそ、受け入れる職場の上司・先輩は「仕事の意義、手順」まで懇切丁寧に教えていくことが求められる。JMAが過去に行った調査で、職場でのコミュニケーションのとり方について、新入社員と上司・先輩の両者に尋ねたところ、新入社員は飲み会などに誘ってもらいたいという気持ちが強かったが、それに比べ上司・先輩の意識はやや及び腰であった。今回の調査でも、上司・先輩からの働きかけは十分に存在しており、信頼関係を築くことに努力を惜しまない様子が伺えた。新入社員へのさらなる働きかけは必要であろう。ただし、「特に何もしていない」という回答が20.6%あったことにも留意したい(p43図表3-31)。なぜなら、今回の調査ではOJTに関して問うていないが、各社ともOJTの対応には腕をこまぬいている状態だからだ。そもそもOJTとは、育成する側と育成される側のコミュニケーション活動そのものであるが、この点が新入社員を受け入れる職場側に理解されていないのである。OJTというと、特別な時間をとって特別な指導をしなければならないと思われがちだが、日頃、新入社員と接するなかで、育成を意図したコミュニケーションが行われていればよい。こうした点調査から見えてきたこと21