jma_shinnyusyain2013

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リアに関する「会社の雰囲気」や「自分に向いた仕事」とは、彼らの集団から受容され、集団への帰属を実感できる“親和欲求”が高いことがうかがえる。また、成長に関する「自分の成長」や「事業の可能性」とは、達成感への欲求や創造性を重じる“自己実現”への欲求が高いといえそうだ。ここでは、安全欲求への選択肢が1つしかないために、単純な比較はできないが、総じて「親和(帰属)」と「自己実現」が若者にとって大きな意味をもつのだ。また、『自分の強み』は何かという問いに「目標に向かってやり遂げる」(44.6%)、「謙虚な姿勢で前向きに取り組む」(41.7%)と仕事への取組み姿勢を上位に挙げている。その一方、行動レベルの項目である「何よりもまず動いてみる」(13.8%)、「周囲を巻き込むリーダーシップ」(9.7%)、「積極的に現状を変えていく」(8.6%)は下位にランクされたのも特徴と言える(図表2-3)。また、『働き方であなたがとりうる行動』の設問では、「自分の成長のために、同期や同年代に負けないよう働く」と92.4%の新入社員が「はい」と回答しており、「いいえ」は6.3%にとどまった(39p図表3-22)。これから読み取れるのは、“行動力やリーダーシップを発揮”することの苦手な新入社員像だ。上司・先輩からも新入社員の自発性と積極性を望む声が高い。現状の新入社員の実力を踏まえたうえで、今後は仕事を通じた実行力を着実につけていくことが重要で、職場の上司・先輩たちが目標に向けて道筋をつけていくようなアシストが望まれよう。■上司・先輩の心温まるメッセージ■前述したように本調査では、この2、3年の間で新入社員を受け入れた上司・先輩にも労働についての価値観や新入社員の接し方についても尋ねている。詳細データは26pの「3.全調査データ」を見て欲しい。ここでは、重要と思われる点だけをピックアップしたい。まず、上司・先輩が寄せる新入社員へのメッセージ。これは自由回答(図表2-4)からの一部抜粋である。新入社員に対して非常に愛情あふれるメッセージだと受け取ったものがあるので紹介する。「新入社員時代に学ぶべき最も重要なことは何か」という設問では、自身の若い時代を振り返ってもらったものだ。ビジネスマナーや、コミュニケーションといったスキル系のものでなく、「仕事に向かう姿勢(責任感・まじめさ)」など、仕事の持つ意味、その背景、仕事をやる事の意義を考えさせることに重きを置く上司・先輩が207件中32件いた。こうした「心構え」「取り組み姿勢」「仕事の進め方」などを最初から意識させて育成した人材ほど、成長への度合いも高く、その手応えも大きいという意見もある。「意味」「目的」「背景」といった本質的なところをとらえ、それを常に“考える習慣”の大事さを説くもので5位に「主体的な思考・姿勢・行動」も20件あったことを明記しておきたい。その上で、新入社員だからこそ、「失敗」を経験することの大事さを主張する人もいた。そもそも新入社員に「取り返しのつかないような仕事を与えることはない」と前置きしつつも、「失敗を恐れずに果敢に挑戦してほしい」という期待を込めたものだ。さらに、基本的な報告、連絡、相談といった「ホウレンソウ」の大事さを指摘するメッセージは、いつの時代も仕事の基本であるがゆえに、上位に挙げられる。今回の自由回答でも、2位(31件)であった。加えて「3年で一人前に動ける」ような人材になってほしいという切実な思いもコメントに多かった。いまや多くの企業で、新入社員の即戦力化を求める企業があると聞くが、やはりじっくり育てていこうと構える企業が多いのも事実。後述するが、案外、日本の企業のよさでもある「育成」していこうという観点は失われておらず、こうした職場の受け入れ態勢も少なからず整っているのかも知れない。また、基本的動作を身につけたうえで、マネジメントサイクルであるPDCAならぬ、STPD(See-Think-Plan-Do)を指摘する上司・14 2013新入社員調査