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2013新入社員調査2.調査結果から見えてきたこと「成長意欲」を鼓舞する指導育成を──一般社団法人日本能率協会JMAマネジメント研究所主管大和佐智子成長したい意欲は強いものの、やや受動的な態度に出やすい新入社員の価値観を踏まえ、的確な指導が望まれる。新入社員を受け入れる職場のあり方も今後の課題である。2-1.仮説■レッテルを貼る前に■「ゆとり世代」「シュガー世代」、最近では「さとり世代」「いわし世代」とも評される若者であるが、若者論とは大人世代の勝手な評論であって、彼ら、彼女ら(以下、彼らと表記)自身が表明した「世代」認識ではない。しかし、若者の行動や志向は、やはり社会の産物であり、家庭や地域社会から受ける影響は多大である。かつて「しらけ世代」「バブル世代」「氷河期世代」と勝手な世代像を貼られたがために、その呼び名に違和感をもちつつも、その世代を見る社会の目、その偏向性を受け入れ、否が応なく自分自身の言動にも影響を及ぼしていたと感じる方も多いことだろう。こうした社会からの空気による影響が世代を構成していくというのも事実ではあるが、次代の若い世代を、こうしたレッテルを貼り画一的な目で見てしまってよいだろうか。日本能率協会(JMA)では、今年度の新入社員調査を始めるにあたって、この検討から始めた。そこで、今年の新入社員の調査をするにあたって、JMAでは以下のような仮説を立た。この10代後半から20代前半にかけての若年像を、JMAが毎年行ってきた新入社員調査のデータと各種データ(定性的事例も含む)から、まず導き出してみた。「結果のわかっていることには、手を出すことはない。実行時には過程よりも結果を重視する」、さらには「自分が傷つきたくないために、自らの身を安全地帯に置く」、そのためには「小さい範囲の人間関係の人たちとのコミュニケーションしかとらない」という若者の姿を仮定したのである。さらに社会学的にみれば、若い世代は生活(幸福)への満足度はどの年代よりも高く、いわゆる『絶望の国の幸福な若者たち』(古市憲寿著)といわれている世代でもある。一言でいうなら、生活においては「欲」がなく、「仕事」に懸ける思いも希薄なのではないか。深層心理では仕事を選り好み、ガムシャラに働くことを欲していない。このままでは若者にとって、自らの能力開発の幅と成長を無意識のうちに抑制するものであり、彼らにとっても大きなストレスにつながることになり、これが社会問題にもなりつつある。その一方で、社会や大学からはキャリアの重要性をつきつけられ、自分の能力を活かせるキャリア形成こそが絶対だと信じ、これを就職活動のすべてだとして受け止めているのではないだろうか。つまり、いまの新入社員はそうしたプロセスを経て入社してきていることを忘れてはならないのだ。それゆえ、自分自身が描いていたキャリア像と入社した会社の実態との乖離に悩んでいるのではないか。こうしたジレンマの中で新入社員時代を過ごすことになる、彼らにとっては会社や仕事への期待が大きければ大きいほど、入社後のストレスも大きくなってしまうことは想像に難くない。10 2013新入社員調査