10月26日(水) 15:00-16:00

《医療勤務環境改善企画》
「働きがいのある病院に向けての経営方策
 〜ミッション、生きがい、勤務環境改善〜」

(公財)大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院
副理事長 相田 俊夫

当院では「世界水準の医療を地域に」をめざし、2000年以降中長期ビジョンを策定、急性期先進医療基幹病院に向け、継続的にハード整備を実行してきた。一方、多大な源資をつぎこんできたハードを顕在化させていくためには、当然優秀な専門医療人材の確保、育成とその発揮が必要で、ハード整備に比し若干後追いながらも専門職にとって働きがいを感じる人事施策に注力するところとなった。
 働きがいは、専門職種、職能レベル、職階、ライフステージ、家族状況、人生観などにより、その要素は多岐にわたり、また人それぞれその重要度も異なるが、概略下記の通り整理されるものと考える。
(1)ミッション実現に向けての病院ないし従事職務に対する誇り
(2)専門能力の持続的成長ないし期待
(3)良好な勤務環境
a.チーム医療推進のための人間関係構築
b.勤務環境面におけるハード、ソフトの整備
 これらは、総合的に推進することが効果の上でも重要であり、当院では前後しつつも一応多面的に着手を試みてきた。
 当講演においては、(1)、(2)にも若干ふれつつ、(3)-bを中心に具体的内容、推進方法、問題点等について報告することとしたい。
 現在、行政の推進しようとしている医療勤務環境改善は、ともすれば(3)-bが注目されるところであるが、各々医療機関の実態にフィットした(1)、(2)、(3)のバランス良い施策の実行が望まれるところである。
 また、今後ますます厳しくなる医療経済環境に対応するため、病院経営収支の改善努力が何にも増して重要で、経営透明度の向上と収支改善に向けての従業員の積極的参画なくして、持続性のある勤務環境改善を構築していくことはできないものと認識している。

ページトップ