住まいに関する建材・部材・設備・サービスが一堂に会する日本最大級の専門展示会

みどころインタビュー


出展者インタビュー 株式会社エコライフエンジニアリング

シリコンバレー発のAIスマートホームで、住宅の付加価値をあげる

電気・空調関係を起点に太陽光発電設置、エコ・省エネ住宅、スマートホームへと事業領域を拡大してきたエコライフエンジニアリング。住宅へのAI導入が今後大きな可能性を持つと考え、現在はAIスマートホーム「CASPAR」の販売を手がけている。1年前にオープンしたモデルルームには延べ1,500人以上が訪れており、注目の高さが伺える。AIを導入した住宅の姿と、今回予定する展示について伺った。

AIがディープラーニングをしながら居住者の好みを判断

今年出展予定の商品について教えてください。

大きく2つの商品を予定しています。1つはCASPAR(キャスパー)という名前のAIスマートホームです。AI、すなわちインテリジェント・オペレーション・システムを住宅に組み込んだ初めての試みで、アメリカ・シリコンバレーにあるBrain of Things社が開発し、弊社が日本へのローカライズと販売を進めてきました。アメリカではすでに万戸単位での導入が検討されており、日本でも注目が高まっています。
もう1つはZ-WAVEの機器類です。ヨーロッパやアメリカで普及が進むIoT用の通信規格で、弊社はCASPARと連動して独自に開発してきました。ホテルに張り巡らせて温度や照明を集中管理する例などがありますが、日本でも今後普及が進むと期待されます。

CASPARではどのようなことができるのでしょうか?

日常の生活パターンをAIが認識し、ディープラーニングをしながら居住者の好みを判断して提供してくれるようになります。つまり、自動的に自分のスタイル通りに家の設備が反応するのです。

どういう仕組みになっているのでしょうか?

CASPARはプラットフォームのソフトウェアなので、モノとしては存在しません。パソコンのソフトウェアのようなものを設置したうえで、家全体に無線機を張り巡らせます。その無線機を通じて、温度や湿度、人の動きや振動などあらゆる家の中の動きがCASPARに送られます。「この明るさの時に照明をつけた」「この気温の時にエアコンを調整した」「この場所でこの姿勢の時には本を読んでいる」といったデータがすべて集まり、居住者の好みを判断できるようになるのです。すると、居住者がいつものようにソファで本を開いたらライトが明るくなったり、寝室で横になったらカーテンが閉まったり、自動的に好みの環境をつくり出してくれるようになります。IoT製品の場合はアプリケーションを1つずつ作動させて動かしますが今回注力したのはOS側です。アプリケーションを1つずつ操作することはなく、OS側にデータを集中させます。

AIを備えた家が当たり前になる時代が近づく

CASPARを取り扱ったきっかけは?

弊社は元々、空調や電気工事関係を行っており、その後太陽光発電の設置、オール電化住宅、省エネ機器設置、スマートホームと領域を拡大させてきました。その流れで新技術・新サービスを探して定期的にシリコンバレーに行くようになり、Brain of Things社と出会ったことが直接のきっかけです。新技術といっても従来のコンセプトの延長線上にあるのが大半ですが、このCASPARはこれまで世になかったコンセプトなので、絶対日本でも広めたいと導入を即決しました。
たとえば以前には電話、ラジカセ、カメラ、紙の地図と、バラバラに持ち歩いていたものが、今は1つのスマートフォンに統合されています。スマートフォンと同じことが住宅にも起こるはずだと考えています。スマートフォンを一度持つと手放せなくなってしまうように、AIのOSを持つ住宅が当たり前になり、手放せない時代がくると思いました。

機器ごとの自動化とは異なるのですね?

エアコンなどの機器もAI化が進んでいますが、CASPARの場合、各機器は普通のものです。ソフトウェアを「頭」にし、そこにデータを集約します。人に例えるならば、温度や湿度を測ってくれる人、スイッチをオンオフしてくれる人、玄関で人がきたことを知らせてくれる人、というのが家のあちこちにいるのですが、その温度が適正か、訪問者はお客さんなのか不審者なのか、という判断は個々に行わず、報告を受けるCASPARだけが行います。カーテンが開いた場合、ただ「開いた」だけでは意味をなしません。CASPARはどういう状況や環境で開き、それに対して居住者はどのような行動を起こしたか、というデータをすべて拾って分析し、不審な開閉があったときには「通報する」という判断もします。

今後の住宅はどのように進化していくとお考えですか?

スマートシステムの時代が来ると、家の中でつながったものが、家の外ともつながるように進化します。CASPARと病院がつながれば、家からバイタルデータが病院に送られ、医者と話せるようになるかもしれません。こうした可能性が医療だけではなくあらゆる領域に見えてきます。
人が住むためのソフトウェアは今後ますます発展するはずです。時間はかかるでしょうが、何万軒、何百万軒と増えていくことを見越した社会の姿を、住宅関係の方々と一緒に考えていきたいと思っています。

トライアル導入も相談可能

Japan Home & Building Showでの展示内容は決まっていますか?

 詳細はまだ検討中ですが、居住者の好みにあわせて反応する様子を見せられたらと考えています。短時間でディープラーニングを体感してもらうのは難しいのですが、どういう仕組みで動いているか、映像も紹介する予定です。
ブースには住宅の付加価値をつくりたいと思っている方に是非多く立ち寄って頂きたいです。CASPAR付きモデルルームをつくり、マンションのオプションプランに入れたり、マンション全体に導入したりする動きはすでに起こっています。そのような事例もご紹介いたします。

設置は新築でもリフォームでも可能でしょうか?

はい。どちらも対応しています。リフォームの場合、電気工事を3、4日、器具付けで1、2日程度の日数で完了することができます。弊社のモデルルームもリフォームで設置しました。

導入に関心を持った場合、どのように進められるのでしょうか?

直接導入をする以外に、トライアル導入もご提案しています。本当にディープラーニングしてくれるか検証したうえで導入したいという声もありますし、自身でご理解されてからエンドユーザーに説明したい場合もあると思います。実際にトライアルを経て導入を決められたお客様もいらっしゃいますので、お気軽にお立ち寄りください。

CASPAR 紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=Uauq0OK6CDs

エコライフエンジニアリングHP CASPAR紹介ページ
http://www.ecolife-eng.com/caspar/