住まいに関する建材・部材・設備・サービスが一堂に会する日本最大級の専門展示会

みどころインタビュー


出展者インタビュー 東京大学大学院

住宅の安心を高める制震(振)装置「MER SYSTEM」を実例と共に展示

住まいの安全を守るために、地震対策は欠かせない。従来は耐震構造が重視されてきたが、建物の損傷を防いだり、屋内での物の落下を防いだりするには、制震(振)装置が効果をもたらす。日本制震システムが開発した制震(振)装置「MERシステム」は、高い技術に支えられた画期的な製品だ。新築・リフォームいずれにも使うことができる「Cross Type」を昨年新たに発売し、今回の展示会の中心に据える。展示会ブースでの見所について、営業課長の大瀧様に伺った。

熊本地震時にも貢献した「制震(振)装置」を販売

貴社製品の概要について教えてください

弊社は「制震(振)装置」を製造販売しています。揺れの衝撃に耐える工法が「耐震」、揺れを吸収して小さくする工法が「制震」、揺れを直接与えないようにする工法が「免震」ですが、その中で「制震」が弊社の製品領域です。
制震(振)製品にも多様なものがありますが、弊社製品は、車のサスペンションテクノロジーを応用した技術力、非常に簡便に取り付けられる機能性、また60年の耐久年数を持つメンテナンスフリーといった特長を持ちます。実は熊本の震災のときに、弊社製品を採用してくださっていたお客様がいらっしゃいました。かなり揺れのひどい地区だったのですが、その建物はまったく外壁にも亀裂が入らず、屋内での物の散乱も起こらず、非常に良い評価をいただいております。

「制震(振)」の利点は何でしょうか?

基本的には、耐震の建物にプラスαで付けていただくものです。バンジージャンプに例えると、飛ぶときの紐は、固いロープではなく丈夫なゴムを使うと思います。飛んだときの衝撃は大きいのですが、ゴムの方が衝撃を吸収しやすいためです。硬いロープだから安全というわけでもなく、衝撃が強いと切れやすいことも懸念されます。これを建物になぞらえると、強いロープが耐震のイメージです。ロープの本数を増やしたり、太くしたりすることで、衝撃に備えているのですが、同時に揺れを吸収すると衝撃を少なくすることができるのです。
一般的に、建物は高くなるほど揺れやすいと思われがちですが、実は揺れの速さによって、建物の揺れ方が変わります。国の耐震基準を満たしていれば基本的には安全ですが、共振現象が起こることもあるのです。共振現象とは、地面の揺れと建物の揺れが相まって、揺れが増幅してしまうことです。想定以上の衝撃を建物に与える可能性もあるのですが、この共震現象を防止するのにも制震(振)導入が役立ちます。

オリジナル技術を使って複雑な揺れにも効果

具体的にはどのような製品を扱っていらっしゃるのでしょうか?

今年メインでご提案したいのは「MER SYSTEM Cross Type」という商品で、昨年の9月から販売しているものです。これまで実績のある「木造住宅用制震装置 MER SYSTEM Pillow Type」の性能を引き継ぎ、かつ、素材を変えることによって、軽量化を図りました。施工性が増し、リフォームでも新築でも使えます。また弊社製品はすべてご予算に十分収まるほどの価格帯になっているのも特徴です。

MER SYSTEMの特徴は、当社オリジナル技術を使って、ベアリングが組み込まれている点です。これにより、建物がねじれるような揺れにあっても吸収して対応できるのです。さらに中がオイルダンバーになっているのですが、継ぎ目にテフロン性素材を使ったことでオイル漏れも心配ない構造になっています。非常に簡単に取り付けられて、その後はメンテナンスフリーな点も、お客様から喜ばれています。

建物のどこにどれだけ配置したら良いか、相談もできるのでしょうか

はい。制震(振)は国の基準がなく、配置解析はメーカーの独自ソフトか、第三者機関で開発されたソフトのいずれかが使われています。弊社が使うのは客観性を重視して、第三者機関の計算ソフトを利用です。ご相談によってはそれを用い、配置計画と制震(振)効果の計算書を無償で作成し、最適な配置計画としてお渡ししています。

展示会ならではの特典はありますか?

Cross Typeは、ヤマハモーターハイドロリックシステム様と共同開発したのも一つの特長です。ヤマハ発動機グループ企業として、輸送機器用のサスペンションやマリン製品、各種ダンパーなど、幅広い油圧機器を開発・生産していらっしゃる会社です。今回の展示会は、同社から技術の方が来て対応しますので、技術的な詳しい話を直接聞いていただくことができます。細かい質問もご対応できますので、是非会場にお越しください。