1.新入社員が描く上司・先輩の“理想像”と“実像”にギャップ
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新入社員が理想的だと思う上司・先輩像と、上司・先輩の自己評価による日頃の対応・指導の仕方に、大きなギャップが生じた。両者のギャップに大きな差がついた項目は、新入社員が望む上司・先輩像は、「人間的魅力のある上司・先輩」(63.0%、差は39ポイント)、「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩」(50.6%、差は12.6ポイント)であった。それに対して上司・先輩の指導の実態は、「仕事を任せて見守る上司・先輩」(48.0%、差は42.0ポイント)や「部下の意見・要望を傾聴する上司・先輩」
(36.0%、差は17.6ポイント)となっている。(図1)
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新入社員は、仕事を任せてもらって主体的に行動したいという願望よりも、人間的魅力を持つ上司・先輩に丁寧に指導してもらうことへの期待が強く、受身の姿勢が浮かび上がる。一方で、上司・先輩は、積極的に働きかけていくよりもむしろ、見守ることで新入社員が主体的に成長し「自ら学ぶ・行動する」ことを期待していることが推測され、両者の意識に大きなギャップが生じた。
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2.会社での人間関係に不安増
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仕事をする上での不安は、1位「仕事に対する自分の能力」、2位
「語学力」となっており、これらは例年上位で変化のない項目。今年、前年比で大きく変わった項目は、3位
「上司との人間関係」(前年4位)、4位「同じ職場の人たちとの人間関係」(前年7位
)であり、新入社員は人間関係のありように不安が高まっているようだ(図2)。この傾向は、この3年の経年変化からもみてとれる(図3)。
また、「仕事や職場の悩みを相談したい相手」を尋ねると、「上司」(4.7%)と「社内の先輩」(24.8%)を合わせると約30%となっている。会社での人間関係がまだ築かれていない新入社員でも、約30%は上司や先輩を相談相手として期待していることが伺える。(図4)
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Face−to−Faceのコミュニケーションが苦手な新入社員が増加傾向にあることは本調査結果
からも伺え、人間関係のあり方に不安を抱えているようだ。特に、今年の新入社員は受身の傾向があるため、上司や先輩は新入社員が相談にやってくるのを待つだけではなく、彼らの心情を察してフォローするような働きかけが必要と思われる。 |
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3.魅力的な会社は「みんなで平等」!?
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「実力主義」と「年功主義」の会社のどちらが魅力的かとの問いでは、2003年からの5年間で大きく変化してきている。2003年は「実力主義」73.5%、「年功主義」23.2%であったが、年々「実力主義」の比率が下がり、今回の調査では、「実力主義」と「年功主義」がほぼ半々となった。(図5)
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今年の新入社員は、就職氷河期の先輩の姿や、リストラで苦しむ親の姿を目の当たりにしてきたため、競争を避ける傾向があると思われる。 |
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4.「仕事重視派」減少でバブル期と似た傾向に
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ワークライフバランスについて、バブル期入社組(1989年)、氷河期入社組(2000年)と今年入社の3世代に尋ねたところ、圧倒的に氷河期入社組は「仕事重視」傾向が強いことがわかった。バブル期と今年入社組は似たような傾向を示しているものの、氷河期に比べると「仕事重視」(仕事優先+どちらかといえば仕事優先)の割合が10%ほど低くなっている。(図6)
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バブル期入社組と今年の新入社員の傾向が似ているとはいえ、社会的に「ワークライフバランス」への意識が高まっている環境下では、バブル期入社組の意識とは本質的に異なるものと推測される。企業側は、ワークライフバランスへの施策をさらにすすめることで、社員のモチベーションや生産性を高めることができると考えられる。 |
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