ロゴ 第1回 香りデザイン東京

会期・会場

インタビュー記事

#02

アロマテラピーのリードカンパニーが提案する
「環境芳香」

株式会社生活の木

マーケティング本部 中村佳央様

生活の木は、「ハーブ」や「アロマテラピー」をいち早く日本に紹介した、香りのリーディングカンパニーだ。植物から抽出される香りは、心身の健やかさを後押しする。今、ホテルや施設のおもてなしとして、また企業ブランディングとして、「香り」への注目が高まっている。卸売からコンサルティングまで、「香り」の活用をサポートする当社に、具体的な話を伺った。

卸売から香りのソリューションまで幅広く展開

―展示予定の商品について教えてください

弊社には「アロマテラピー」「ハーブティー」「コスメ」などの商品群がありますが、今回はアロマテラピー関連商品を展示します。エッセンシャルオイルや芳香器、そして新発売の「空間消臭アロマ」が主な展示商品です。
弊社は世界32ヶ国の提携農園と51ヶ国のコミュニティートレード先を持っており、香料の原料はすべてこうした提携先からの天然素材です。岐阜県瑞浪市に工場を持ち、小ロットから大ロットまでご要望にお応えできる体制を整えてきました。

―法人向けの商品・サービスも多く展開されているのでしょうか?

はい。個人の方が立ち寄って頂けるショップを全国におよそ120店舗展開していますが、B to B分野も長く力を入れています。原料、半製品、製品のいずれも卸売してきましたし、OEM受託も行ってきました。さらに近年はエッセンシャルオイルを使用した空間プロデュースも積極的に展開しています。「環境芳香」と呼んでいるのですが、アロマテラピーは「学ぶ」に加え「使う」時代へと一般層にも広がってきました。エッセンシャルオイルを用いて、消臭から香りによる空間演出など様々なソリューションを、企業や施設のニーズにあわせてご提供しています。

―ニーズの変化はあるのでしょうか?

香りがおもてなしになるという発想や、香りを企業ブランディングとして起用するという考え方が増えてきました。エッセンシャルオイルを使ったソリューションに関するお問い合わせは、ここ2、3年で急に伸びています。また近年注目される「働き方改革」の影響で、オフィス内の環境を良くしようという動きが高まっていますが、そこでも「香り」が注目されています。

―具体的な例を伺えますか?

たとえばある外資系ホテルでは、文化や歴史を取り入れた地域性を活かした香りを、リラックス空間の演出として使用頂いています。そこでお声がけ頂き、日本をイメージした柚子のエッセンシャルオイルと、リラックスを増すためのラベンダーのエッセンシャルオイルでオリジナルのブレンドエッセンシャルオイルをつくりました。またある車メーカーからは、企業コンセプトを伝える香りというご相談を頂きました。伺ったイメージをもとに、お客様を迎えるショールームで香らせて頂いています。

―オリジナルの香りはどのようにつくっていくのでしょうか?

お問い合わせを頂いたら伺ってヒアリングをします。どういう目的で香りを使いたいのか、どのようなイメージの香りを希望されているか、またどのような環境でどう香らせたいか。企業コンセプトやコーポレートカラーも含めて香りのイメージを相談し、検討を進めていきます。社内に調香師「チーフアロマブレンダー」がおりますので、お客様のニーズに合った香りをオリジナルでデザインしています。

アロマで消臭する新商品を発売

―新商品はどのような背景で開発されましたか?

今年6月に発売した「空間消臭アロマ」は、アロマで悪臭を消すことができる商品です。「生活4大悪臭」のうちの2つ、アンモニア臭やトリメチルアミンという生ゴミ臭のような嫌な臭いを、天然素材のアロマで消臭することができるのです。これまで発売していたエッセンシャルオイルは、消臭というより芳香を主とする商品でした。臭いにマスキングをして香りを後付けするイメージです。しかし悪臭があるとマスキングでは限界があります。以前から「アロマで消臭したい」というニーズは多く届いていましたので、消臭の実験を繰り返し、2年ほどデータ分析を重ね、精度を高めて製品化したのです。

―どのような期待で出展されるのでしょうか?

香りに特化されたテーマの展示会ということで関心を持ちました。たとえば食品系展示会ならハーブティー、雑貨系を出す展示会でエッセンシャルオイル、というように展示会テーマにあわせて商品を推すことが多かったのですが、今回は香りによるソリューションの話がしやすい展示会です。そうしたニーズをお持ちのお客様と出会える機会だと考え、出展を決めました。

―芳香器も開発していますね

芳香器で一般的なのはミストディフューザーなのですが、より広範囲にしっかりと香りを届けられる芳香器を開発し、販売しています。オイルを直接セットするだけで使える「アロモア」という機械は、最近ニーズが増えてきました。精油のみを使用するので、メンテナンスの手間も従来品より容易になりました。こちらもブースにて実際にお試し頂きたいと思います。

―どのような企業が「香り」をオフィスに活用していますか?

働き方改革に積極的な企業、福利厚生を充実させている企業は早くから関心を持たれたように感じます。またコーポレートブランディングを強化している企業からも注目頂くことが増えてきました。レンタルサービスを提供する企業様と提携し、オフィスで採用頂いた場合に機器のレンタルやメンテナンスサポートができるような体制も整えています。

―貴社では「喫香室きっこうしつ」を設置されているのですね

はい。弊社独自で社内に設置しています。「喫煙室」でコミュニケーションが生まれると言われていますが、喫煙ではなく香りを嗅ぐことでも同じことができないかというのが発想の原点です。香りは個人による好みもあるので、オフィス空間全体に漂わせると嫌がる人が出る可能性もあります。そこで「喫香室」のようにスペースをわけ、好む人だけが行けるリラックス空間にしました。

ハーブやアロマテラピーの用途開発を先駆的に実施

―「香り」をリードしてきた貴社の沿革も興味深いですね

元々当社は陶器販売でスタートしました。創業当時の1955年、まだ日本に数少なかった洋食器をいち早く手掛けたのです。しかし1960年頃には輸入陶磁器に押され、新たな事業を見つける必要が出てきました。その際、当時の代表がアメリカに行き、ハーブという商材を見つけてきたのです。日本にハーブを持ち込んでポプリとして売り出したところ、少女マンガで紹介されたことを機にブームになりました。そこからポプリ以外の用途開発に乗り出し、ハーブティーや化粧品、染め物などに広げていきました。ハーブのある暮らしを「ハーバルライフ」と呼んで広めたり、アロマテラピーという分野を見つけて暮らしに持ち込んだり、基本的には商材販売だけではなく用途開発をしてきた企業です。その過程で検定やガイドラインを整えたり、協会を立ち上げたりすることも行ってきました。

―今後はどのようなことに力を入れていきますか?

五感の中でも嗅覚は直接脳に伝わると言われています。そういう点からも、香りを使った快適環境づくりはまだまだ大きな可能性があるはずです。現在、香り以外にも「五感マーケティング」と称して味覚、触覚などに対するサービスも開発しています。音と香りを組み合わせた空間づくりなど、さらに進化させていきたいと考えています。

来場者へのメッセージをお願いします

リラックスしたい、嫌な臭いを消したいというような課題や悩みに対し、最適な香りのソリューションを提案いたします。課題をお持ちの方は、是非お気軽にお立ち寄りください。ブースでは様々な香りも体感して頂ける予定です。また「空間消臭アロマ」のサンプルも用意しますので、持ち帰って事業所で試して頂ければうれしいです。