仏教と実業 (第26回一隅会より)

協和醗酵株式会社 会長
社団法人在家仏教協会 会長
加藤弁三郎氏 (当時の役職)

1972年8月19日、第26回一隅会においてご講演いただきました一隅会速記録をもとに、一部編集をしてお伝えいたします。
本講演内容は、ご自身の仏教とのかかわりをはじめ、仏念や在家仏教協会に関わる内容まで、実業と仏教のかかわりについて深い示唆を与えていただく講演内容です。

【第40回】10.在家仏教協会について - (5)

 一方、在家のほうも、さきほどの男性、父親ですが、すぐまたその細君も在家のまま信徒になるわけです。そこで男性の出家者、それから女性の出家者、それから男性の在家者、女性の在家者と、この四通りの仏教徒グループができたんですね。これを四衆といっております。むこうの言葉では比丘、これが男性の僧です。比丘尼、これは日本でもいま比丘尼と申しますが、女性の出家さん。それから男性の在家は優婆塞、女性の在家は優婆夷。だからこの比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、この四通りがあるわけです。比丘と比丘尼は出家でございますから、いまでも衣を着て頭をそっておられます。在家のほうは当時から職業を持ち、家族を持ち、ただ仏教に帰依する、釈尊の教えに帰依する、ほんとうに身も心もそこに没入するという姿をとったわけであります。それでこの優婆塞、優婆夷の団体、これが在家仏教の元祖だと私は思うのでございます。